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楽曲「オケアノス」の後書き

はじめに

こんばんわ。Nullです。
今は曲の書き出しが終わって、次の曲どんなのにしようと考えてる最中です。

今回は楽曲「オケアノス」についての後書きです。
作っていて、作りたいものを明確にしてくれた一曲です。

曲に込めた思い

この曲は「空が綺麗だからそれを音に閉じ込めたかった」という単純な思いを込めて作りました。
夏だから夏曲を作りたい、それ以上でもそれ以下でもない思いから作りました。

青さや海、空の綺麗さを感じ取っていただければと思います。あと、IAで曲を作ってみたかった、買ったシンセを使いたかったというのもあります。

練習の側面が強いので、半数の作品数にさせていただきました。

悔しい

この曲を弟に聞かせてみたところ、今までにないほど酷評されました。ほんと悔しい。どんだけ曲を作るの大変かわからんのか。
趣味でやってるから、気楽にやらせてくれよって思いましたが、悔しい。
(社会人になってから、音楽経験全くないところから始めたんですが...)

売れない音楽だの、伸びない音楽だの、なに伝えたいのかわからんなど。酷評の嵐。

悔しいので休み中、100曲くらいニコ動でボカロを聴きました。伸びてる曲から、初心者さんの曲まで、大量に聴いてました。

僕が気づいたのは、良い曲が伸びているとは限らないこと。完全に埋もれてる良曲があること。
(身内にプロがいたので、環境や時代に売れ行きが左右される話は聞いてましたが、現実は思った以上に厳しいみたい。)

脱線しますが、今だったら歌ってみたされるかが大きい?
伸びている曲は上手いのは前提として、環境に左右されている気がしました。
意図的に伸びるよう工夫されている曲とかもあり、凄いなと感嘆しました。

そして、僕の原点の一つである「Noona」を聴きました。
この曲だけ、ニコBoxに特集されたことがあり、伸びがおかしいのです。自分の武器が隠れてると思い、再研究しました。(音楽始めて1年でよく特集されたなと思います。特集されたのは、とても嬉しかったし、それが現在のモチベになっています。)

結果として、作詞がイカれてることが分かりました。たくさん他の曲聴いたから、分かりましたが、歌詞が目立っている。

あと、昨今の曲を聴いていても、物語系の曲が激減しているのもあると思いました。逆に少ないから、ニーズがある。

この武器を伸ばしてみたいと思いました。

作詞に狂気を残すべきなのか

作詞に狂気を残すのか、1年ほどかなり悩みました。

悩みすぎて、当たり障りのない歌詞で曲を作る日々が1年ほど続いていました。

「オケアノス」のおかげで、ここにきてようやく気づきましたが、僕は作詞に物語性を残すのが心の底では大好きでした。そして、その物語がディストピアであれば尚更、人に伝わると考えています。

元はMiliの歌詞に大きな影響を受けました。映画の歌詞が入っているのが面白く、英語だからマイルドに聞こえるけど、相当グロテスクな表現や暗い表現が含まれているのが大好き。音ゲーマー時代から聴いていて、世界にはこんな美しいものがあると教えてくれました。(音ゲーなかったらボカロ聞いてないし、DTM の存在も知らなかったので出逢いに感謝)

ジョージオーウェルの「1984」やハクスリーの「すばらしい新世界」、伊藤計劃の小説など読み漁っていた時期もあります。あと、ホラーゲームの実況が大好きで、人間の暗い部分に焦点を当て、対比として人生で大事にすべきことを表現する方法が好きです。

このように、僕はディストピア的表現やホラーゲーム的表現が大好きです。

というのも前述の通り、なにか一つ焦点を与えたいものに、これ以上ない輝きを与えられる最大の手法の一つだと考えているからです。周りが暗いからこそ、絶対に伝えたいメッセージに気づいてもらえる。そういうメリットがあると思い、「Cruzon」や「Nonna」など物語系音楽を作っていました。

音の技術がまだまだなので、そこは改善の余地が必要ですが、やっぱ物語系の音楽を作りたい。そう思わせてくれたのが、今回の曲なのです。

10人に2人くらいに刺さる、尖りまくった曲を作って、その尖った物語性を好んでくれる人たちと共有したい。そして物語系だから伝えられることを少しでも表現してみたい。作り終わって、こう思ったのです。

終わりに

趣味で音楽をやるのはなかなか大変です。お金になるわけでもない。ただの自己満足で曲を作り、自分の曲を愛でて、愛して、世の中の少しの人に聴いていただく。

そして、生活源が他にあるから強制力が弱い。意思の力で何とか継続している。

ましてやプロになるつもりもない。
身内のおかげでプロの世界の厳しさを知っているし、作りたいものを作りたい。

最近の作風を好んでくれている方には申し訳ないですが、これからは物語系(ディストピア的)な曲が増えます。
こういう作風は趣味だから許されるし、尖りまくった曲を出し続けるとどうなるかみてみたい。

音のクオリティを上げるためにも、音楽学校に行ってみたいもの。早くコロナ落ち着いてほしい。

また、物語系の間にいなくなったボカロPに向けて、曲を作りたいとも考えています。別れの挨拶くらいしてほしかったもの。。。

長文でしたが、読んでいただきありがとうございます。

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