少なくとも三年鬱と付き合った人の季節ごとの個人的な所感と対応


 鬱の急性期を終えて、ずっと社会になんとか戻ろうとしながら失敗している人のこれまでの感覚を文字に残しました。反面教師にするなり、普通に参考にするなり、共感してみるなりしてください

春:
冬を終え、暖かくなってくるのでストレッチとかちょっとした運動が捗りやすい一方、動き過ぎてダウンもしやすい。
新生活の季節なので、周りの雰囲気に当てられて新しいことを始めたくなるが、すでに「鬱に対する闘病」というクソデカタスクが入っているので資格勉強とか有益なことを始めるのはあまりいいとは思えない。塗り絵とか、リラックスできて楽しめることを目標なくやるのがいいんじゃないかな。
福祉事業所はこの時期に人の入れ替わりが発生しやすい。目立つのが苦手な人はこの時期を狙って参加するのもいいんじゃないかな。逆に、すでに参加している人は親しい人との別離でメンタルがやられやすい。支援者の異動とかで孤立感が強まる可能性があるので、そこがちょっとしんどい。新しく入ってきた人のいいところを探して、その人との縁を育てようという気を持てると少し耐える。

夏:
梅雨時は湿気と気圧変動で体力ガンガン持っていかれる。梅雨時は何かを頑張る時期ではないと心得ている。暑さとか寒さみたいなわかりやすい辛さじゃないから頑張れるはずと信じてしまうが、少なくとも私は梅雨時には空回りしやすい。
夏は暑いが、血行不良でしんどくなりやすい私にとっては、夏は多少動ける季節。気持ちが少し前向きになりやすい。しかしやはり暑さは体力を奪うし、体が火照りやすい気質なので、夏野菜をめちゃくちゃ食べている。水分は不足しやすいので意識的にとる。

秋:
過ごしやすい季節だが、春夏に始めたことが思い通りにならないと、この季節に体調やメンタルを持ち崩すことになる。本格的にダメになる前に然るべき立場の人に相談して、“頑張る”以外のコマンドを用意していないと、また寝たきりに戻ることになる。頑張った分の揺り戻しがきやすい季節。
 夏や冬のようなわかりやすいしんどさはないが、少しずつ夏の時のテンションの高さが嘘のように下がって行くので、思いの外しんどい季節になる。体はいける気がしても、とにかく自分のペースを守るのが大切になりやすい。

冬:
 日照時間は減るわ、気温が下がって動けないわで、言わずもがなしんどい季節。
 とにかく血行が悪くなるので、風呂には入り、温かい飲み物を飲むようにしている。できればストレッチもした方がいいが、できた試しがない。春の自分に頑張ってもらおうと考えている。
 できないことが増える時期だが、それを責め立ててもしんどくなるだけなので、何かをやろうという予定は先延ばしにしておくようにしている。

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