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本を読む時、理解できないと思ったことがあるだろう。 私はこのような本に出会うと、敗北感に包まれ、一度目を通した後、いつかは理解する日が来ると信じて本棚に再び差し込む。 読書は分からない。 分かるはずがない。読書はただ受け入れることである。 厳密に言えば、読書は理解ではない。 ただついて行くだけだ。私たちは何かを定義して分類するのが好きで、このような定義と分類は可能性を遮断してしまうこともある。 モーリス·ブランショーは、文学は「正義」ではないと言う。(文学を定義することが

    • 『アーモンド』 2019

      ーソン・ウォンピョンー 誤字脱字の訂正はコメントやメールでお願いします。 sselemoh321@gmail.com 1) 失感情症(アレキシサイミア、alexithymia)は、脳の部位のうち扁桃体が正常の大きさより小さい時に発生する症状である。 アーモンド型のこの部位が感情や恐怖など情緒記憶において重要な役割をするため、扁桃体の問題が生じれば恐怖を感じないなど情緒と関連した問題が生じることになる。 2) 小説の主人公ユンジェは生まれた時からこのような症状を持っており、

      • 『カオスと文学』

        「一つの体系を持つこと、それは精神に致命的だ。 いかなる体系も持たないということも致命的だ。 それから二つの要求を撤回させ、両方を同時に受け入れなければならないという必要性が始まる。」 シュレーゲルが哲学に関して話したことは、作文に関しても価値がある。 私たちは決して作家であることがなければ作家になれないのだ。 私たちは作家であると同時に、私たちはもう作家ではない。 モーリス·ブランショー ブランショーのキーワードは「外の思考」だ。 それがドゥルーズ、デリダ、フーコーのよう

        • 『友愛』1-1

          L'amitié (1971年) モーリス・ブランショ * これは翻訳知識をまったく持っていない私が勝手に翻訳したものです。 誤字脱字の訂正はコメントやメールでお願いします。 sselemoh321@gmail.com 1 芸術の誕生 ラスコーが我々に驚きを与えているのは事実だ。地下世界の美しさをあれほど長く保っていて、偶然に現れた。それも廃墟となった遺跡や誰も知らないうちに消えそうになった装飾品のように発見されたのではなく、まさに圧倒的な現存で私たちの前に現れたのだ。

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