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部活とピアノとわたし

私には部活のいい思い出がありません。中学に晴れて入学し、部活動というものにあこがれて、ピアノをやっていたこともあり、吹奏楽部(そのころは器楽部という名前でした)に入りました。もう40年以上も前の話です。あまり思い出したくないことでもあります。

なぜかというと、結局中学3年で辞めたというか、親に辞めさせられたからです。私立に通っていたので部活は6年間あります。辞めさせられた理由は、ピアノの練習があるから両立できない。どうしても部活を続けたいということも言えませんでした。怖いし、絶対ダメと言われるから。それほど強い母でした。でも良くも悪くも愛情もものすごくかけてもらいました。

音楽大学に行くもの、と小さい時からレールを敷かれ、ピアノをやっていました。その中で、私は別にピアノが好きではありませんでした。どちらかと言えば英語の方が好きでした。でも親の信念を曲げることもできず言われるがままにピアノをやっていて、私はこれでいいんだ、くらいに思っていたのでしょう。

その時代、結構親のレールに敷かれて、という人はいたかもしれません。(今もあるのかな)だから私は自分の意見というものを出せない人だったと思います。親にこう言われてしまう、母が正しい、とどこかで思っていたと。

学校は大好きでした。家より好きでした。明るく友達もたくさんいました。学校にいればピアノを練習しなくていい。何となくピアノも弾けてしまい、音感もあったのでそんな道に進みました。短大のピアノ科に入学し、コワイ先生にしごいていただき、大変でした。ピアノをやる意味もよくわかりませんでした。これもいい思い出ですが、大人になってピアノに触れることはありません。やはりどこか反抗心があったのだと思います。

母は満足しているだろうし、私がどう思っているかなんか知らないかもしれません。母の子育て方法だから。

だから私は子供たちに好きなことをやってもらっています。娘もなぜか吹奏楽部に入り、部活を6年間満喫し、大学、社会人になってもずっと続けています。本当に私は嬉しいし、とてもうらやましく思います。

私はこれで満足しています。



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部活の思い出

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