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吹奏楽 つらい学生さんへ

娘は社会人の吹奏楽団に所属しています。とても温かく実力もある楽団で、いつも演奏会では感動をいただいています。

社会人の楽団は、学生とはちがい、運営も大変です。楽器を学校に保管できる学生とはちがって、保管場所も自分たちで確保したり、コンクールのときには自分たちで運搬からスケジュール調整までしたり。全国大会の場所が遠ければ、お金もかかるし宿の手配も。どこか練習場所を借りて週末だけしか練習はできない。本当に吹奏楽を愛していないとできないことだなぁといつも尊敬しています。

ふと、学生さんたちは、今大変な思いをされているだろうな、と思ってしまいます。部活でやっている学生さん、練習もできず、コンクールも中止で戸惑っているだろうし、悔しいだろうし、悲しい思いもされていることでしょう。

吹奏楽部って体育会系と言われますよね。練習も多いし、朝練もあったり放課後ギリギリまで練習して。素晴らしき青春です。この状況の中、不完全燃焼のまま卒業された方もいれば、今最終学年でつらい思いをされている方もいらっしゃるでしょう。

社会人であれば、また再開したら練習や演奏会もできますが、学生さんはそうはいきません。その時がすべてです。それを思うと親として本当に心が痛みます。

「仕方ないこと」と、うすっぺらいことを言われてしまえばそれまでですが、そんな簡単な言葉では表現できないし、わかっているだけに学生さんたちはやり場のない悔しさがあることと思います。

だから私は簡単に言葉を発することができません。もしそういう学生さんに会ったら、ただ目を見て大きくうなずくことしかできません。一緒に気持ちを分かち合うことしかできまんせん。でもそれは、言葉はなくても心からの思いですから信じてください。

でも声をかけてくださる人もいらっしゃいます。それがどんな言葉であれ、心に響かなくてもいいです。

そして、声をかけたくてもうまくかけられない人もいます。その人が悪い人ではありません。人によって表現の仕方はさまざまです。

今私にできることは、「願うこと」だけです。

世の中が安全になることはもちろんですが、つらい学生さんたちが、いつか笑顔になれることを。そして大人になって、おじいちゃんおばあちゃんになった時、若い人たちに、「こういうことがあってね、辛かった。」と言えますように。

時は流れていってしまいます。また演奏できる日が来ますように。おばさんは応援しています。

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