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【書評】お金に愛される 真・投資術(与沢翼)

この本の内容を一言で言えば、個人に株式投資を勧める本である。

そして、前置きの中には、「10年あれば人は何者にもなれる」という力強いメッセージがある。つまり、仮に自由に夢を思い描くとして、何を願うかは人それぞれだが、とくに個人投資家になることも可能ということである。

株式投資の本はさまざまな立場から書かれている。この本は、基本的に日本の個別株投資を推奨している。その理由は以下のとおりである。

まず、それぞれの企業を深く分析することは、貴重な成長の機会になるからである。つまり、自分の意識が株主目線になり、否応なく経済・金融・企業の仕組みに関心を持つようになった結果、仕事や人生のパフォーマンス全体が向上するということである。

なお、同じく個別銘柄であっても米国株でないのは、決算資料の読解のときの言語の壁という理由が挙げられている。

この本に紹介されている銘柄選びの方法は、以下のとおりである。
・銘柄を100社集める
・決算短信を最低3年分チェック
・1社に絞る
その際には、はっきりとした理由を3つ以上挙げる必要があるという。

また、ファンダメンタルとテクニカルの両方をバランスよく学ぶべきであると述べている。

ただ、これはかなりスパルタ式の方法であるため、私自身は、初心者なら「とりあえず、少額で買ってみる」というのも悪くはないと思う。

そして、この本は基本的に中長期投資を推奨している。つまり、一度買った株は1年間ホールドするべきであると記している。株は奥が深いため、1年めの投資家の大半が負けるからである。そのため、短期トレードには否定的である。

そして、個別株投資に慣れてきたら、その知識を活かしてFXや仮想通貨に参入するのもありと述べている。

なお、以上のような投資の中で理解したノウハウは、ブログやSNSで発信することで、論理的な言語化の訓練を行える。その結果、パフォーマンスはさらに向上することにメリットがある。

まとめ

・個別株投資はもっとも成長できる投資手法
・中長期投資がおすすめである
・ノウハウはブログやSNSで発信するべきである

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