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陰キャがMBAを卒業してJBCC実行委員にチャレンジしてみた話

陰キャの私が、グロービス経営大学を卒業し、卒業後のチャレンジとして、JBCC(日本ビジネススクール・ケース・コンペティション)という全国のMBA生がチームを組んでケースに挑戦する大会の実行委員に現在チャレンジしています。
大会本番は2024年11月17日なのでまだ活動中ですし、お伝え出来ないこともありますが、実行委員にチャレンジしてみてどんな経験ができたのかをご紹介したいと思います。

なお、こちらの記事はJBCC実行委員公式の見解ではなく、あくまで個人の感想となります。

JBCCとは何かというのは、私がMBA現役時にJBCCに出場者としてチャレンジした際の話も投稿していますので、そちらもご覧ください。


JBCC実行委員とは

JBCCの大会はMBAの学校が運営しているものではなく、NPO法人に所属する、有志のMBA現役生・卒業生が運営しています。
毎年大会は秋ごろ開催されますが、私が参加している2024年度の実行委員は2023年12月に実行委員の募集があり、1月から活動を開始しました。
最終的には70名近い実行委員が集まり、出場者700名以上、大会関係者や観戦者の方を含めると1000名近くが関わる非常に大きな大会を運営していきます。

詳細は実行委員募集のページにも書かれていますが、執行部を取りまとめとして、ケース、大会オペレーション、広報マーケティング、デジタル戦略、渉外、会計、コミュニケーションの各チームに所属して活動をしています。

ちなみに、私はコミュニケーションチームに所属しています。会社でいう人事のような役割で、実行委員内のコミュニケーション活性化や実行委員の募集、加入後のフォローアップ、各チームのサポートなどを行っています。

なぜJBCC実行委員に挑戦したか

前回のJBCC参加体験記でも書いていますが、JBCCに自分が参加して、たくさんのものを得られたので、それをもっとたくさんの方に体験してもらいたいと思ったことが理由の1つです。
残念ながら予選は通過できませんでしたが、本気でチームで取り組むことで、学んだことをアウトプットしてスキル面の成長ができました。
また、気持ちの面では、自信がなくてなかなか発言できなかったのですが、陰キャの自分なりの強みを活かしてチームに貢献できた経験から、少し自信が持てたというのが大きかったです。
授業だけでは得られないものが得られる学びの場として、大会を支えたいという気持ちがありました。

もう1つの理由として、大人数の団体での委員の経験をしたいというのがありました。
本編の陰キャのMBA体験記はまだあまり進んでいないのですが、グロービス在学中には授業以外にも色々挑戦してみました。
あすか会議というグロービスのカンファレンスでパワーナイトという90分のオンラインのワークショップを開催したり、それをきっかけに趣味や陰キャコミュニティを立ち上げたり、セクションリーダーという35人くらいのホームルーム的クラスのリーダーをしてみたり。
どれもそれまではやったことがないことで、自分なりには挑戦だったのですが、比較的自分1人で自分のペースで活動ができるという陰キャの自分に向いた活動が多い傾向がありました。
在学中にも大人数の団体で幹事をするのは自分で手をあげればできないことはなかったかもしれませんが、授業も仕事もあって、自分がやっている他の活動もあり、余裕がなかったですし、自分には向いてなくて無理かなと思っている部分もありました。

JBCC実行委員は60〜70人の組織でグロービスだけでなく色々な学校から在学生、卒業生が有志で参加しているので、今までにない経験ができるのではと感じました。
卒業後1年間しか応募できないので、在学中にやり残したことに挑戦するなら今しかないという気持ちもあって応募しました。

JBCC実行委員の活動

活動としては、毎週所属しているチームのオンラインでのミーティングで自分のチームのやるべきタスクを確認して、アイデア出しや検討を行い、各自で分担してタスクを進めています。
過去の実行委員の先輩方との引き継ぎや過去の資料を参考にすることもできますが、今年は伝説のJBCCを創ろうということで、前例にとらわれずにステークホルダーへの提供価値を最大化することを考えて活動をしています。
月に1回は実行委員全体でオンラインでミーティングをし、チームを超えた全体共有を行っています。

私が所属しているコミュニケーションチームは実行委員内部のコミュニケーションが中心ということもあり、比較的自由に自分たちでアイデアを出して活動をしています。

私のチームの初期メンバーは海外や地方在住者で、時差も地域性もあるメンバーでした。
ほぼ全員初対面でしたが、人数が少なかったこともあり、すぐに打ち解けて、陰キャ特有の慣れるまで時間がかかるというのもあまりなく、馴染むことができました。
活動開始後から実行委員の追加募集や合宿などやることがたくさんあり、3月まではまだグロービスの授業があったため、そちらのグループワーク科目で最後の方は毎日のように何かしらオンラインで打ち合わせをしていて大変ではありましたが、メンバーにも恵まれて楽しく活動できました。

チームを超えた交流をするのも私たちのチームの活動なので、リアルの合宿や懇親会も開催したり、遠方でリアル参加が難しい人も多いのでオンラインのイベントを開催したりもしています。

学生のエントリー促進をメインで担当しているチームもありますが、エントリー開始後は実行委員全員でSNSでの発信や学校のコミュニティ、先生などにも協力していただいて様々なところでPRを行いました。
おかげさまで昨年を超える多くの学生にエントリーしていただくことができました。
エントリーいただいたみなさま、ご協力いただいた学校関係者、卒業生のみなさま、ありがとうございました。

JBCC実行委員の活動で得られたもの

まだ活動は終わっていませんが、色々な気づきや得られたものがあるので、私が感じたことをご紹介します。

・大人数の組織で1つのものを作り上げる経験
企業の活動ではなくて有志でみんなでJBCCという大きな大会を作りあげていくというのは、本当に今しかできない経験だと思います。
今まで自分が1人や少人数でやってきたコミュニティの活動とはまた違った大変さ、難しさもありますが、その分みんなで達成できた時のよろこびややりがいも大きくなるということも感じることができました。

・ボランティア組織で組織間をつなぐ経験
仕事では企業で人事をしていますが、企業の中では立場があり、ルールがあり、その中で行動をするので、人事という立場だから言うことを聞いてもらえるというのもあります。
でも、ボランティアの組織ではリーダーはいても上下関係があるわけではないし、チーム間の上下関係もないので、ちゃんとコミュニケーションを取って必要性を理解をしてもらって進める必要があります(企業でもそうですが、より必要になると感じています)
何かイベントなどをするにしても、自分のチームだけで考えず、他の関係するチームと連携をとって、目的を考えて効果を最大化するなど、色々と学ぶことがあります。

・リアルでのチーミングの大切さ
今までMBAの授業はすべてオンラインで受けてきて、オンラインでも顔を合わせる回数が多くてしっかり議論をすれば関係性は築けると感じていましたが、有志の集まりかつ人数が多いからこそ、リアルで会うことの大切さも感じました。
何度かリアルの合宿や懇親会を開催しましたが、リアルで会うことでオンラインだけよりも親近感が生まれ、一体感が高まりました。
毎週オンラインで顔を合わせているメンバーはそこまで違いはないかもしれませんが、違うチームであまり顔を合わせることがない場合は、リアルで一気に距離が縮まるのは大きいと感じます。

・メンバーからの学び、刺激
実行委員のみなさんが忙しい中でもJBCCの大会を成功させたいという熱い想いを持って参加されていて、優秀で行動力がある人ばかりなので、一緒に活動するだけでもものすごく刺激をもらえます。
チームのまとめ方、意見のまとめ方、タスクの進め方、コミュニケーションの取り方など、他のメンバーと活動する中で学ぶことがたくさんあります。
ちなみに、陽キャのメンバーばかりというわけでもなく、割と陰キャのメンバーも多いと思います。同じ目的に向かって活動しているので、別に垣根は感じないですし、改めてチームには陰キャも陽キャも両方必要だと感じます。

・学校、地域を超えたメンバーとのつながり
グロービスでも地域を超えて全国に知り合いはできましたが、学校も超えてつながりができるのはJBCC実行委員ならではだと感じます。
私は陰キャなので、普段は打ち解けるのに時間がかかる方ですが、同じ目標に向かって活動している仲間で打ち解けやすいですし、現時点で8か月も一緒に活動しているので絆も強まります。大会本番はこれからですが、大会を乗り越えることで、終わるときにはもっと強い絆ができているのではないかと思います。

・苦手なこともやってみれば何とかなる
私はそもそも大人数の活動は苦手だと思っていましたが、どれだけ上手くできているかは別として、やればできるものだなと感じます。
陰キャはみんなと一緒に活動する体力が少ないので、ミーティングが多かったりすると疲れはありますが、他の活動を押さえ気味にするなどで調整すれば何とかなる範囲かと思います。逆に、仕事で疲れていても実行委員の活動で元気をもらえることもあります。
人に何かをPRする、お願いするのも得意ではありませんが、エントリー募集のPRの際も色々な方に応援してもらえたりと、勝手に苦手意識を感じでいただけで、発信しないと伝わらないし、発信すればみなさん優しく受け止めてくれるというのは改めて感じました。

最後に

JBCC実行委員に限らず、大きな組織の委員などに興味がある陰キャの方に、私の体験談からの陰キャでも何とかなるので、興味があったらぜひ挑戦をしてみてほしいと思い、メッセージです。

どんな組織にも裏方の仕事はあるので、陰キャの方はそういった自分の得意分野を活かせそうなことから始めてみるとよいのではと思います。
それと、目的がある組織は必要なタスクを分担して進めていくので、ぐいぐい行けない陰キャでも入っていきやすいと思います。
大人数のリアルイベントが苦手な陰キャの方は、意外と幹事側になると役割として盛り上げたり、色々な人と無理なく関われるので、あえてイベント幹事をやってみるのもおすすめです。
組織や活動に貢献することも大切ですが、大事なのは自分の健康です。健康でなくては活動も続けられなくなってしまいますので、忙しいとき、体調が悪いときなどは無理せずに周囲に相談して、少し休んだり負担を減らしてもらってください。困った時はお互い様ですので、自分だけ迷惑をかけてしまうと思わずに、助け合いの精神で考えるとよいのではと思います。

JBCC実行委員をやってみたいと思われた方は、ビジネススクール在学中もしくは卒業後1年以内という条件に当てはまっていれば、2024年度の実行委員はまだ募集をしています(2024年8月現在)
今年度ではなくて来年度に挑戦したいという方は、2025年度の大会の実行委員の募集はおそらく12月に開始になるかと思いますので、募集開始をお待ちください。

JBCCの大会は、協賛企業様や団体様のご支援、個人の方からのクラウドファンディングのご支援によって運営されています。
もし企業・団体の協賛に興味を持っていただきましたら、JBCCのHPよりお問い合わせをお願いいたします。
クラウドファンディングは後日開始を予定していますので、活動に興味を持っていただきましたら、ご支援お願いいたします。
2024年11月17日の大会本選はyoutubeで無料で配信予定です。出場者たちが考え抜いた熱いプレゼンを視聴いただくことができますので、そちらもご覧いただけるとうれしいです。


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