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人生を変えてくれた人から学んだこと「第99話:過去最高益」

目を通していただき、ありがとうございます。
こちらでは、大貫智也の人生を変えてくれた人「大久保寛司さん」から学んだことを発信していきます。

現在は、「伊那食品工業」さんについて書いています。

読んでいただいた方にとって、生きていく上で少しでも役立てればと思っています。参考になりましたら、「いいね!」をもらえるとモチベーションになります。

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当社の社員たちは、市場の需要に応えようと、進んで三交代制による増産体制をとりました。
しかしやがて、お客様から、「近ごろ、社員さんの顔色が悪いですよ」と言われるようになりました。
やはり人間は、昼に活動し、夜はしっかりと休まなければ、健康を保てません。

社員の健康は、何よりも優先されなければならないことです。
ですから、三交代制は、すぐにやめることにしました。

寒天ブームの年、当社では過去最高の増収増益を記録しました。
その反動で、翌年には、創業以来、はじめての減収を経験しました。

しかしこれは、それまでつづいてきた着実な低成長のペースの延長線上に、戻っただけなのです。

そのペースこそが、成長のあるべき姿です。
ですから私は、少しも慌てませんでした。

ブームによって得る利益というのは、自分たちの実力によるものではありません。
たとえて言うなら、ゴルフで、追い風に乗って飛距離が伸びるようなものです。
ブームによる利益を、実力の結果だと勘違いしてしまうと、ブームが去ったときに苦しむことになります。

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