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第105話「劣等コンプレックス」

この記事は、大貫智也のサラリーマン時代の話であり、影響を受けた本の内容から考えるシリーズである。

前回の話はこちら↓↓

https://note.com/nukki_0228/n/n245b725bb3a3

第1話はこちら↓↓

https://note.com/nukki_0228/n/n53efcebbdc9d


・優越性の追求

・劣等感とどう向き合うか


青年

「劣等感が強ければ、


誰だってネガティブになって


『どうせ自分なんて』と思うに違いない。


だって、それが劣等感というものでしょう。」


哲人

「いえ、それは劣等感ではなく、


劣等コンプレックスなのです。」


青年

「コンプレックス?


つまり、劣等感のことですよね?」


哲人

「注意してください。


現在、わが国では、コンプレックスという


言葉が、劣等感と同義であるかのように


使われています。


これは完全な誤用です。


劣等コンプレックスとは、


複雑に絡み合った倒錯的な心理状態を


表す用語で、劣等感とは関係ありません。」


青年

「具体的にはどう違うのでしょうか?」


哲人

「劣等感それ自体は、


別に悪いものじゃありません。


ここは理解いただけましたね?


アドラーもいうように


劣等感は努力や成長を促すきっかけに


なりうるものです。


一方の劣等コンプレックスとは、


自らの劣等感をある種の言い訳に


使いはじめた状態のことをいいます。


具体的には、


わたしは学歴ぐ低いから、成功できない


と考える。


このように日常生活のなかで、


『Aであるから、Bできない』という論理を


振りかざすのは、もはや劣等感の範疇


に収まりません。


劣等コンプレックスです。」


青年

「いやいや、それはまっとうな


因果関係ですよ!


学歴が低ければ、


就職や出世の機会も奪われる。


社会的に低く見られ、


成功できなくなる。


言い訳でもなんでもなく、


厳然たる事実ではありませんか。」


哲人

「違います。


あなたのいうような因果関係について、


アドラーは見かけの因果律


という言葉で説明しています。


本来はなんの因果関係もないところに、


あたかも重大な因果関係があるかの


ように自らを説明し、納得させてもらう、


と。」


問題は、そうした現実に


どう立ち向かうかなのです。


もし


「わたしは学歴が低いから、


成功できない」と考えているとすれば


それは


成功できないのではなく、


成功したくないのだと


考えなければなりません。」


青年

「成功したくない?」


哲人

「単純に、一歩前に踏み出すことが怖い。


また、現実的な努力をしたくない。


いま享受している楽しみを


犠牲にしてまで、変わりたくない。


つまり、


ライフスタイルを変える勇気を


持ち合わせていない。


多少の不満や不自由があったとしても


いまのままでいたほうが楽なのである。」



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人は、できない理由を考える天才である。


未来を変えるのに必要なことは、


できない自分を受けていれて


変えると決めること。


成功するためのノウハウなんてない。


成功するって決めること。


そうすれば、


成功するための行動が浮かんでくる。


あとは、


やるべきことを淡々とコツコツやるだけ。


それができないようなら


うまくいくわけがない。



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