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「投資」の視点を持つ重要性

「●●買ってください!」がなぜダメか?

ある施設の役職者から、こんなことを質問されました。

うちのデイサービスにはカラオケがないんです。
「買ってください」って施設長や会社に何度も言っているのに、買ってくれないんです。他の施設はどこも持っているのに。おかしくないですか?

私は「それでは施設長は、オッケーは出してくれないと思うよ」と答えました。さてあなたは、この発言のどこが良くないか気づきましたか?

よくわからないという方のために、お母さんと子どもの例でお話しましょう。

お母さん、僕の電子辞書は兄ちゃんのおさがりでしょ。もっと高い電子辞書買ってよ!みんな持ってるんだよ!カラーのかっこいいやつ。なんで買ってくれないんだよ?

さて、あなたがお母さんだったらどうしますか?「みんな持っているなら、買ってあげるわよ」といって新しい電子辞書を買い求めに行きますか?そうではないはずです。

きっと「まだ使えるでしょ?」「高い電子辞書を買ったら、あなたはもっと勉強ができるようになるの?」「どれくらい成績が上がりそうか言ってみなさい」といって、子どもに“理由”を質問すると思います。

ということは、前述のカラオケの例でも、ただ「買ってください」だけでは「あれ買って」「これ買って」「みんな持っているんだよ」と言って親を困らせる駄々っ子と同じですよね。

高額な費用を支出するときは「投資」の視点を持つ

経営者や施設長は、お金を「投資」という視点で見ています。ですから、何か高額な費用を支出するのであれば「売上げアップ」か「コストダウン」の効果がなければいけません。例外があるとしたら、老朽化して使えなくなったときに補修したり、交換したりするときくらいでしょう。

上の例で、もしカラオケを購入してほしいと願うのであれば「楽しそうだから」「便利だから」という理由だけでは会社や施設長は認めてくれないでしょう。高額な費用の支出を求めるならば、せめて以下のような視点を持たなくてはなりません。

1.現状の課題(なぜそれが必要か?)
2.投資したときの活用方法(いつだれが、どうやって使うか)
3.投資したときの経済的効果(稼働率UP、売上UP、コストダウン等)
4.投資したときのサービス上の効果(ADL向上、認知症状緩和等)
5.他の方法との比較(もっと良い方法はないか?なぜそれがベストか?)
6.他の業者との比較(リーズナブルな方法はないか?)
7.導入スケジュール

このうち、高額になればなるほど大事なのが「3」となります。

その費用を稼ぐのに、どれくらいの売上が必要か?

上の例で「経済的効果」について補足です。もし、その費用を回収できなければ、いったいどれくらいのダメージになるでしょうか。例えば、それが50万円だとしたら、どれくらいの経営的な影響があるでしょうか。

例えば、経常利益(会社の最終的な利益)が5%の会社があったとします。その会社で、50万円の物品や設備を購入するとしましょう。そのコストを生み出すのに、いったいいくらの売上を上げなければならないでしょう。

50万÷5%=1000万円

つまり、1000万円分の売上に相当するわけです。例えば、月の売上が500万円のデイサービスが50万円を使ったときに、それでまったく客数が増えなければ、2ヶ月“タダ働き”しているのと同じです。厳しいことを言えば、それだけボーナスが減っても、文句は言えないわけです。

次に施設長や経営者に「これを買ってほしい」という要望を出すのであれば、こうした視点を持ってもらいたいと思います。


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