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長期的に取り組むことの重要性

※上記の本を参照


親を真似るという強力な本能

今から50年以上も前に行われた心理実験にて。
まず未就学児童たちのグループを2つに分ける。
片方のグループには前もって大人たちが組み立て玩具を使って遊ぶ様子を見せる。
もう片方のグループには、大人たちが組み立て玩具を使って組み立てたすぐあとに、組み立てた玩具を壊したり、部屋にあった人形を激しく攻撃したり、木槌で殴ったり、高く放り投げたり叫んだり喚いたりして部屋中を走り回ってる様子を見せた。

結果どうなったか。
その後、それぞれの児童たちに玩具で遊ぶ機会を与えると、見せられた通りに「そっくりそのまま」大人がとっていた行動に準じた。
大人がものを壊す様子をみた子供たちはそれを真似たのだ。




「真似をする」のと「見習う」のとでは雲泥の差がある

とは言っても、成長するに従って子供たちは自我が芽生え、自分の行動を振り返ることができるようになる。他人の行動をすばらしいと評価したり、軽蔑するようにもなる。

そのとき、暖かくも厳しく自主性を尊重する親に育てられることで、子供は親を手本とし尊敬するようになる。
単に我慢して言いつけを守るだけでなく、親の意図に納得して従うのだ。




子供には課外活動をさせる。


課外活動の利点として親以外の大人から指導を受けることで、同調圧力効果、それと甘えることができないため強制力が働く。
「やり抜く力」を身につけさせる為にはまず継続させることが大切だ。
子供は純粋だ。面白くないことには興味を示さない。ならどうすべきか。大変だけれども楽しいことをやらせてあげればいい。

コロンビア大学の心理学者、マーゴ・ガードナーと共同研究者による研究にて。
高校で課外活動に2年間参加したケースと1年間参加したケースを比較。
1年以上続けた生徒たちは大学の卒業率が著しく高く、コミュニティのボランティア活動への参加率も高かった。
2年以上続けた生徒は、1週間あたりの課外活動時間数が多かった生徒ほど、就業率も高く、収入も高いことがわかっている。

1978年ウォーレン・ウィリンガムが責任者を務めた「性格的特徴研究プロジェクト」にて。
成績の優劣に関係なく「最後までやり通す」数値評価の高さが生徒の数年後の成功を如実に示していた。
指名や選挙などでリーダーに選ばれる確率の高さも、最後までやり通す項目において高評価を獲得した生徒たちがずば抜けていた
ここで気をつけるべきは「どんな活動に打ち込んだか」は問題ではないことだ。重要なのは1年経ってもめげずに続けその間に何らかの進歩を遂げることなのだ。



ビル・ゲイツが考案したマイクロソフトの採用基準

著者は、「やり抜く力」についてより長期的な研究を行う為に「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」に支援を求めた。
ゲイツ財団も大学中退率の高さに大きな関心を持っていることがわかった。
著者が大人になって成功するための下地として高校時代に大変なことをやり通す必要性を述べると、ビルも同じように「やり抜く能力」の重要性を高く評価していたことがわかった。
成績の優劣にかかわらず、ビルは採用基準に「単調なトラブルシューティングをひたすら何時間も取り組む問題」を出題していた
彼が採用したのは、課題を最後までやりとげたプログラマーだけだった。


本日はここまで

◎今日の呟き
前回から引き続き、子供にとっての親のあり方について載せました。
学校なんかに行かせると成績をつけられます。
否応なく周りの子と自分を比べてしまいます。
そこで問題なのは、自分が好きでやっていてすごく楽しいことだとしても「自分よりも才能がある子」と比較してしまうがために、やりたいことを諦めてしまうことだと思います。
実際、私がそうだったかもしれません。
小学生の頃、自分で言うのも何ですが、絵を描くときに写実的にものを捉える脳力が周りの友達と比べてもズバ抜けていました。
「すごいすごい」ともてはやされていましたが、当時カーボン紙というものが流行りまして、写実的に描くことよりもそのままそれを使って写せば良かったり、「カーボン紙使ってないよ!」と言って絵のうまさを主張する輩が現れたりで自分の能力に価値を見出せなくなりました。
私の場合、ライバルが「才能のある子」ではなく「代用できる技術」でした。
当時、比較癖がついていた私にとって「カーボン紙」を使い、まるで自分が写しとったように漫画の主人公を誰でも描けてしまうことはショックでした。
「頑張ることの大切さ」を重視せず、「周りからもてはやされること」を重視してた子供の私にとっては大事件でした。

今ならわかるんですが、好きならとにかく続けてみることが大事で、周りの評価や比較ではなく自分がどれだけ頑張れたのかを振り返ることが大切です。

今からまた絵の勉強をしても良いのですが、収入に結びつくようなことで、他にもやりたいことが沢山あるので今は後回しですね。
「自分がどれだけ頑張って成長できたか」
振り返りながら、自分で自分を励ましていく習慣を身につけることができたら、才能なんてなくても、やりたいことに対して前向きに取組み続けることができると思います。

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