見出し画像

何に対して恥を感じるのか



※マインドセット「やればできる」の研究(著書)より引用

どんな人間関係においても起こりうる事だが
自分の力量を証明したいという欲求が
間違った方向に進んでしまうことがある

硬直マインドセットの少年たち(思春期の学生が対象)は
一般通念(例えば「女子は男子より頭が良くない」など)に
賛成を表明することで、自尊心のレベルが上がった


相手が自分より劣っている方が良い
こういったメンタリティは友達関係を損なう


そばいると自分がダメ人間のように思えてくる人が
あなたの周りにもいるのではないだろうか
もしかしたら『私が勝手にいじけているだけなのかしら』と
あなたは思うかもしれないが

そうではない

そういう人たちは自分がいかに優れているのか見せつけるために
あなたを踏台にしているのだ

あからさまに貶してくる時もあれば
本人にその気はないだろうが何気ない言動の中に
ふとそれがでてしまっている事もある
いずれにしても自分の価値を誇示するためにあなたをダシに使っているのだ


苦しい時の友が真の友ということわざがある
一理あるが困った時に助けてくれる友より
喜ばしいことがあった時に一緒に喜んでくれる友人を見つけることの方が
難しいのではないだろうか


素敵なパートナーを見つけた時
やりがいのある仕事を見つけた時
昇進したり、子供の出来が良かった時
その話を聞いて嬉しいと感じてくれる人がどれだけいるだろうか


他人の失敗で自尊心が脅かされるということはない
だから困っている人に手を差し伸べるのはそう難しいことではない
優越感を感じていないと自尊心を保てない人にとって一番厄介なのは
他人の長所や成功を認めることなのだ


私も以前はそうだったかもしれない。
仕事終わりに同僚と飲みにいくと、口から出てくるのは上司や同僚の愚痴ばかりだった。ドラマやアニメなどでもそういうシーンがあるように酒の席で愚痴を言うというのは、まさに一般通念化してるイメージがある。お酒に酔うことで開放的になってしまい…いや、実際には酒に強く素だったとしても、酒のせいで口にしてしまったという言い訳もできるし、もしそのことについて弄られた時には「え?そんなこと言ってましたか?すみません」と、忘れたふりでもしておけば何とかなる。

ただ、そういった行為は一時のストレス解消にはなるかもしれないが根本解決にはならない。そもそも「相手が悪い」と思ってるからこそ愚痴がでる。全て自分の責任だと思えば愚痴の前に「私がどう変われば事態を解決できるか」という発想になるはずだ。これがまさにしなやかマインドセットになるということになる。

私はこの本を読む前から、1年前に「自分を変えたい」という思いがあり
今の生活に至った(ローフーディスト/一日一食/ミニマリスト/)。
その経緯の中で一日の時間に余裕ができるようになり、自分の生き方、人間関係、仕事への取り組む姿勢に注目するようになると、酒の席で愚痴を語ることは何も生み出さないことに気付き、いつものメンバーからの誘いを断るようになった。
(主に焼肉に誘われていて、健康の為に肉を食べたくなくなったのも理由)

実はそのメンバーの長というのが、今回の章で出てきた「自分がいかに優れているのか見せつけるために私を踏台にしている」という人そのものだ。やり玉にあげるつもりはないが、今回引用した部分全てが気持ち良いほど当てはまる人間である。その人は頭が良く、やはり愚痴は言うがユーモアがあったので交流をしていた。

硬直マインドセットの人間=悪い人とひとくくりにするわけではない。
本書の言うとおり硬直マインドセットだと、人生を謳歌するにも、会社の為にも、自分の人生の為にも、周りの人間関係においても損でしかない。本当に勿体ない。
ただ、私と対峙したときには硬直マインドセットに見えたとしても他の人(例えば自分の妻)に対してはしなやかマインドセットの対応をするかもしれない。アメリカ人などと比べて日本人なら一般的に皆、建前と本音の面での二面性を持っているし、あえてそういう態度をとっている可能性もある。
今回のメンバーの長もそうかもしれない。

まあ、そういう人が職場に居たとしても「硬直マインドセットだからどうしようもない」と諦めてしまっているようなら、その時点で自分も硬直マインドセットの仲間ということだ。しなやかマインドセット側の人間は相手の成長を常に信じる。

今回の学びを応用するなら、こんな硬直マインドセットの人間、自分の事をあからさまに乏しめる上司などがいた場合、腹立たしい気持ちが起こることもあるだろうが、心の中で「臆病な人なんだな」「こうやって自分を守っているんだな」と考える事で幾分精神的にストレスをかかえずにしなやかマインドセットの構えで受け流すことができる。

そうすることで自己の成長にのみフォーカスできるようになる為、変に自分のペースを乱されるのも防げる。

自分の劣っている姿や、ダメなところを見せてしまうことを「恥」と捉えるのか

自分の成長を信じ努力できていないことを「恥」と捉えるのか

間違いなくその人の人生の展開は大きく変わる





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?