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資本主義は闇あるね〜

※上記の本を参照
※前回の続き


ルソー(1712〜1778年・スイス)

・ホッブズの『絶対的権力を持ち民衆を絶対的な力で統治する王が必要』との説に対して「確かに国は必要だけど、権利を持つのは民衆だ」と説く。

当時のどこの国でも行われていた「絶対王政」を考えると、このルソーの発言は自殺行為とも思えるくらいに突拍子のない発言だった。
(この後、命を狙われてスイスに逃げたそうです)

ルソーは実は40代まで売れない画家など自分の才能に見合わないことしかしないダメ人間で、浮気相手との間に5人の子供を作って捨てたり、鬱々とした人生を歩んでいたがある日、「文明の素晴らしさ」をテーマに応募する作文コンクールで、周りの参加者は素晴らしさばかりをあげた作文を応募する中、ルソーは真逆に『人間は知恵を持ってるから人を騙したり、争ったりするんだ!』と誰もが持ち得ない視点からの人々の感情を揺さぶる作文を作り、それがコンクールで評価される。ルソーには人を感動させる文がかける才があったようで、40歳になったルソーの人生におくらばせながらフィーバーが起こる。

その人気度は、ルソーの書いた本から引用したと思われる「パンがないならお菓子を食べればいい」とのマリーアントワネットの発言からも読み取れる。

ここからルソーの民主主義思想が高まり、フランス革命が起こる。


アダムスミス(1723〜1790年・イギリス出身)

・儲けだけに走れば「見えざる手」が働き、然るべきところにお金は集まると説いた。
(当時、18世紀初頭産業革命時期とあって、この考えは広く受け入れられた。)

当時日本でいうところの「士農工商」と同じく、利益に目がくらみ金儲けに走る者は天国にいけないという教えが流布してた。

理由としては
・商人が儲かりすぎたらその経済力から特権階級が権力を奪われるから
・皆が皆、金儲けに走ると地味に作物育てる人が居なくなるから

だが実際のところ、一つの企業が、ある商品で儲かったとして一人勝ちは許されず必ず同じ蜜を吸おうと競争相手が現れる。
その事業自体もずっと継続的に儲けられるのか?と言われれば約束はされないし、実際に皆が皆その事業に飛びつくわけではない為、実際は要らぬ心配である。
事業を立ち上げたとして、儲かる可能性はあるものの、失敗すれば経済的ダメージを受けるのは必須であり気にせずとも「見えざる手」によって自然淘汰されるというのがアダムスミスの説だった。



マルクス(1818〜1883年・ドイツ)

・資本主義は結局資本家が労働者から搾取するだけの制度とのことで否定した。

だが共産主義を提案したマルクスの案に当時ソビエト連邦にいたレーニンなどが賛成し、推し進めたが国は破綻している。
共産主義では国を運営できないことは歴史が証明している。

結局はなんだかんだ言っても現代まで資本主義が継続されている。

資本主義のメリットは『切磋琢磨』をえて技術発展が進み経済成長に繋がることだが、デメリットもある。
一度会社を立ち上げたなら、もう『これ以上良い製品はできない』となったとしても、リタイアすることはできないのだ。

何故なら一つの製品というのは一つの会社でできているわけでなく、複数の子会社が絡んでおり、新しいデザインを、製品を発注する事で子会社や、本社の社員も仕事を得ることができる。

『もうずっと同じモノだけ作ってれば良いや』とすると、新製品開発のための子会社が必要なくなるため、一度契約を切ることになる。ただ1年でも子会社との関係を絶ってしまうといざ新製品をつくろうとなった時その会社は潰れてる可能性だってあるのだ。

だから現代では、『マイナスイオン』が人体に良い影響を与えるか証明もされていないのにドライヤーの売り文句に使ったり、とにかく流行りの言葉、流行りの色、食べ物やキャラにとにかく企業が飛びつく。
買ってもらわなければ利益が出ないため、理論上はほぼ永久に使える製品を作れる技術はあるはずなのに、あえて数年で壊れる製品も販売する。

現代では衣食住は充分に足りていて、今ならWEBコンテンツで動画やアニメなどもリーズナブルに楽しめる。
技術革新のおかげで、贅沢さえしなければ、必死で働かなくとも、その日暮らしで充分に人生を楽しめる生活も送れるようになった。
社会の成長が飽和状態になったため、「労働の価値を失った」と発言するいわゆるニートやその日暮らしの人が増えてきている。

今世界は新しいルソーを求めているのだ。


本日はここまで

◎今日の呟き
学がなかったので、今回一番勉強になったところは、「資本主義の闇」の部分ですね。
TVCMなんかを見ていると、ついつい「これを使えば○○になれる」という購買心を掻き立てる演出がふんだんに盛り込まれてたり、保険のCMでも不安をかり立てたり、「みんな入ってる」という常識として提案していたり。

僕は化粧水なんかは使わず、ワセリンだけで保湿してますが、世の中にはたくさんの化粧水がありますよね。

それは本当に必要なのか。化粧水に限りませんが…。

CMで新商品が出たとして実際商品の成分表を見ると対して中身が変わってなかったりすることもあります。
(そもそも何を持って新商品に新たな成分を入れてるのかも購買者はわかりません)

とにかく「新しい!」「革命的!」といった文句でよく販売されますが、資本主義の構造を考えると、それに飛びつく前にまず冷静に「本当に良い物なのか」見定めて購入するのが良さそうです。


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