家賃は今すぐ下げられる…かもしれない!




今の住所に大きな不満はなかった。
だが、コロナの影響でなぜなのか会社が最近リモートワークを推奨するようになり在宅ワークが増えることになった。
そこで気になったのが防音性。お客様と電話対応したりもする仕事であるため、情報を外に漏らすわけにはいかないのだ。
引越しも考えたが私は現在習慣化のおかげで毎朝4キロジョギングするのが日課になっている。
そのジョギングを最高の時間にしてくれているのが家の目の前にある土手である。
走ったことのない方はぜひ走ってみてもらいたいが、走ってるとき両脇に街路樹も、建物も、排気ガスを出す車もそばになく気持ちのいい風が吹き、まるで大空を独り占めしているかのような空間の中を走るのは格別に気持ちが良い。
そんなジョギングコースが自宅の目の前にあるため、走り始めから終わりまで満開の空の中を走れるというわけだ。
そんな最高な立地にある自宅を離れたくない。
それに天気の良い日は朝から部屋が明るく照らされてそれだけで気持ちよくなれるくらいに日当たりも良い。
ではどうするべきか。
考えたのが部屋の一室に防音室を作ってみるということだった。
ただこれは現時点で単なる思いつきであり、応急処置としてDIYで作成したクローゼットの服を全て他にうつし、クローゼットを布団で覆ったら何気に声が響かなくなったから不格好ではあるがこれはこれで概ね満足している。

「それならなんでこの本を読んだの?」

と思われると思うが、私が不満なのは「防音性」なのである。
今まで週に2日ほどしかない休日に家で過ごし続けてきて、防音性の低さを体感したことがなかったのだが、在宅ワークが増え自宅にいる時間が長くなったことで、隣人が大きな音を出さないように努力していたことが先日わかった。
今までのお隣さんの気遣いに感謝。
それは置いといて、壁紙などはお洒落なのはいいがあまりに低い防音性と駅までの徒歩の距離を考えたとき、今の家賃が妥当なのか疑問に思ったのだ。


結論としては自分の場合は「家賃は下げられないっぽい」ということだった。

ただ気付けたことがあるので綴りたいと思う。

・日本人の損な気質として「住まわせてもらってる」という感謝の気持ちで賃貸料金を支払ってる人が大半だと思うが、大家は住人のことを自分の子供のような気持ちで思ってるわけじゃない。そうでなければ賃料払えないとなった場合無慈悲に「出ていけ」なんて言わない。家賃交渉に遠慮はいらない。
・建物というのは時間と共に劣化していくもの。何年も経過して老朽化が進んでいるのに入居当初に契約した家賃のままというのが基本的にはおかしい。物件の価値は、駅からの距離やスーパーなどへの移動に際する利便性などから考慮されるが不動産サイトで提示される「周辺地域の家賃相場」を当てにしてはいけない。大事なのは駅までの似たような距離にある、同じくらいの築年数、間取り、建材が使われた物件と比較したとき自分が住んでいるところとどれくらいの差額があるかを調べる。
もし、差額が大きいのなら交渉の余地がある。
・交渉に踏み出すと、「そんなにいうなら出て行ってくれ」と言われるんじゃないかと思ってるならお門違い。一般的に毎月の家賃を支払っているのなら、住人の権利は法律で守られている。
逆に大家の権利が法律で守られているのなら「お前は気に食わないからすぐに出ていけ」と強制的に追い出すこともできるはず。
・交渉の流れはこう。まず、不動産屋経由で契約してるのならまず家賃交渉したい旨を書いた書面を不動産屋に送る→到着した頃に不動産屋に電話で掛け合う→「難しいですね」「大家さんが無理だと言ってました」と言われたなら調停を申し立てる→家賃を下げて欲しい理由がきちんとした理由(周辺の物件の家賃は安い…など)であれば話は通り、もし交渉決裂になったとしても「家賃を下げてもらえないのなら更新料は支払わない」と伝え、音沙汰がない場合2年おきの更新料は支払わなくていい。支払わなくとも毎月の賃料だけ支払い続けていれば法律上退去させられることはないため、それまで続いていた2年おきに発生していた更新料を丸々浮かせて住み続けることができる。
(※上記の理由から必然的に契約更新前のタイミングで掛け合った方が得。)
・「契約時の条件にかかわらず減額交渉ができる」と法律でも定められているため、契約時約束事は気にする必要はない。ただし特約が含まれている場合は要注意。調停をした方が良い理由として、ほぼ必ず調停員が大家の方を説得しにかかるから。家賃関連の事件を扱う調停員は地元の不動産鑑定士がなることが多いが、調停員になることは彼らにとって非常に名誉なことで調停を数多く成立させた人が優れた調停委員ということになっているため。
・人口が減少とリモートワークで都心に無理に住む必要のなくなった昨今、都心部の物件には空きがだんだんと増えて行く。そんな中毎月家賃を支払い、住み続けてくれる住人がいてくれることは非常に喜ばしいこと。そんな中、引越しされるくらいなら多少家賃を下げてでも居座ってもらいたいのが家主の本音。だから真っ当な理由があるのなら家賃交渉はやるべき。


いろいろ知った上で私が住んでいる賃貸物件はそこそこ妥当な金額だということが周辺の空き物件の条件と比較して分かった。
ただ、何かしら賃料を下げれそうな理由が見つかった人は交渉して行った方が絶対にお得だと思う。
賃料を下げてもらえなかったとしても、決裂になったあと更新料は支払わなくても済むようになるかもしれないから。
そもそも更新料というのは、不動産仲介業者が管理費の為に懐に収めるもので大家の懐に届くものではないらしい。
「普段大したサービスもしてもらってないのになんであんな大金支払ってるんだ私は」と思った方はぜひ、何かしら理由を見つけて家賃交渉されるのも良いかもしれない。
ちなみに私はまだ理由が見つかっていないが、次回の契約更新までに家賃を下げてもらうべき理由を探すか、やはりあまりに防音性が低いので自分にとっての最高の環境は手放すことになるが、引越しも視野に入れて考え中である。
本をザッと読んで書いた情報であるため、興味の湧いた方は本を直接読んでさらなるメリットを学習した上で実行に移すことをお勧めしたい。

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