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「本人の悩み」以外の成長のブレーキ


人間関係の悩み


仲間五人が集まり、音楽サークルを結成したが思うように成果が出せない。
彼らの課題が何で、なぜそうなってしまってるのか考えてみる。

Aさん
情熱的で1年後の音楽大会で絶対に優勝したいと思っている。
各自の課題についてどうしたら解決できるかがチームの課題だと考えている。
Bさん
チームの優勝に興味がない。
自分が上達してプロになり、お金を稼ぎたいと考えている。
他の人が困っていても助けようとしない。
Cさん
いつも自分が正しいと考えている。
議論になっても自分の主張を変えることがない。
他のメンバーの力がないと考えている。
Dさん
小さい頃のトラウマからか、少し厳しく注意されると過剰に反応してしまう。
その場しのぎの言い訳や意見を言ってしまう。
Eさん
優柔不断で自分の意見や考えがあまりない。
人の意見に左右されて行動に一貫性が感じられず、人の指示待ちが多い。


人はやるべきか、そうでないか悩んだときその悩みそのものが”自分が行動を起こすことで解決できること”なのか、そうでないのかをまず考えて、自分の行動ではどうしようもないことは悩んでも仕方ないので悩まない。
人間関係の間においてもいつも機嫌の悪い上司にストレスと抱えているとする。そこで「あの上司のせいでストレスが溜まるんだ…」と考えるのはある一面からすれば正しい見方かもしれないが、相手の心や行動は制御できないことを考えると悩んでも仕方のないこと。
反対に「自分の行動を”どう”変えたら周りに悪影響を及ぼしてることに気づいてくれるだろうか」「何か悩みがあるのかもしれない。それなら自分が力になれないだろうか」などと、問題を解決するために自分の取れる行動が何なのかを考え、とにかく行動にせば良い。

ただ、今回の例にあげた五人に悩みはない。
では何が問題なのかといえば彼らの中にいる”大きな子供”が問題となる。
特徴をまとめると、自己中心的、他者を理解しない、好ましくない執着がある、トラウマに影響されている、正しい軸がない…など。
この五人のような特性は、基本的に誰しも持っているものだから、まずは自分にそのような存在が眠っているということを自覚する必要がある。
そしてその大きな子供を育てて、大きな大人にする意識を持つ。
自覚して改善していくことはそう簡単ではない。
だから自分だけではなく、周りの人もその人の育ての親のように、その人の大きな子供に対して愛情を持って育ててあげるような意識で接するのが良い。
さらに自信過剰や自己中心的な大きな子供が表に現れている人に対しては本人の自覚を促すために少し強めにその人の長い鼻を追ってあげることも必要な場合がある。


(※成長マインドセット/吉田行宏 著 参照)

◎今日の呟き
大きな子供…今回の五人の例で考えると価値観は人それぞれなんだからそもそもグループ組まなければいいんじゃないの?というのが正直な所ですね。
そうは言ってもどうしても仕事上避けられない人間関係があるからこそ、今回のような考え方をしなさいということなんでしょうけど。
また自衛官の頃の話になりますが、自衛官という職業は特殊で高校を卒業して一般の会社に就職せずに40、50歳、定年まで働いてる人なんかは多くいます。
自衛官に限らず公務員にありがちな話かもしれませんが、中には自分が仕事ができなくとも年功序列で歳を取るだけ偉くなっているという感覚を持って仕事に取り組み続けることになるので、プライドだけが大きく、後輩に対して道徳無視の指示を出してくる人間もいました。
私が接してきた人の中に今回出てきたような「大きな子供」とそのまま形容できるように理不尽な人がいました。
そう言ってる私も、自衛官を辞めたばかりのときには妙なプライドばかり高くて外の世界(自衛隊の外)で久しぶりにアルバイトしたときには、周りを威嚇してたりしてたんですよね〜。
人のことばかりいえたものではありません。
恥ずかしい限りです。
自分の中の大きな子供…自分のことを俯瞰してみる意味でも良い考え方かもしれませんね。




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