やればできる。希望をもつ。
※マインドセット「やればできる」の研究(キャロル・S・ドゥエック著)より
人間の脳はまだ、神秘に包まれており、知能や脳の働きには分かっていないところがまだ沢山あります。脳は筋肉と同じく、使えば使うほど性能がアップするのです。新しい事を学ぶと脳が成長して頭が良くなっていくことが証明されています。
成長するのに年齢は関係ないという意味で以下の例えがあった
おしゃべりができないからといって赤ちゃんを嘲笑ったり、この子はバカだなんて言いません。
ミスをしたことに対して「私はダメな人間だ」とひとくくりに自己否定してしまう人に対して
「貴方は脳の世話係なのよ。正しい使い方をすれば脳の成長を助けてあげることができるわ。」
研究結果をまとめた論文を提出し、批判されて落ち込んでいる人に対して
「ねえ、批判されたのは貴方ではなくて論文の方よ。論文を批判するのが編集委員の仕事なんですから。隅々まで粗探しするのが彼らの仕事。批判から学んでより良い論文にするのが貴方の仕事。」
幼少期からすでにはじまっているマインドセット
自分は価値のある人間だ。人から愛される人間だ。そう思えるのでなければ子供は生きていけない。だから、そのことに確信が持てない子供はそのための短絡ルートを示してくれる硬直マインドセット(固定化された理想)に頼るようになる。
1900年代に活躍した心理学者カレン・ホーナイと、カールロジャーズは子供の情緒発達に関する理論を提唱した。
それによると両親に受け入れられてる確信を持てない幼児は強い不安を体験する。親を当てにして生きていく他ない為、親を味方につけられる方法を探す他なくなる。
その為子供は親に好かれそうな自己を作り上げるのだと考えた。両親から期待されてると思っている自己、両親に受け入れてもらえると思っている自己をこしらえる。
これは、その時の家庭の状況に適応するが、そのこしらえようとしてる理想の自分が硬直マインドセットになりがちなことだ。だんだんと、その固定的な資質を本来の自分のように思い込み、それを確認することで自尊心を保とうとするようになる。
マインドセットを変えるには、その自己を返上する必要がある。
勿論、性格のせいにはできなくなるのだから、今までの周りからの批判などは全て受け止めていく必要が出てくる。大変なことだ。
だが、成長を目指して自分の可能性を開いていけば、自分が今より大きくなることはあっても、小さくなることはない。
マインドセットがしなやかになるにつれて不思議な事が起こるようになる。周りの人々が貴方を助け、応援してくれるようになるのだ。
始めはその鎧(硬直マインドセット)が自己を守ってくれるかもしれないが、いずれ自己防衛の戦いに駆り出され喜びを分かち合う人間関係を築けなくなってしまう。
意思力が弱いからダメ、人間性に問題があるからダメ、と決めつけてしまうのは硬直マインドセットの仕業なのだ。
失敗は貴方が可能性を秘めた未完成品である証であり、これから伸びていく為の手掛かりでもあるのだ。
人々のマインドセットは小手先で変えれるようなものではない。物事の見方を根底から変化させる事なのだ。
マインドセットが変われば、評価する側と評価される側という関係から、学ぶ者と、学びを助ける者という関係に変わってくるのである。
しなやかマインドセットになる為に、毎朝以下の事を考えるよう提唱されていた
①今日は、私にとって、周囲にとって、どんな学習と成長のチャンスがあるのだろうか
チャンスが見つかったのであれば次は、
②いつ、どこで、どのように実行しようか。いつ、どこでどのように計画を実行しようか
(どんなに落ち込んでいても行動に移す事が肝心!)
③逆戻りせずに進歩を続けていく為にはどんな事をする必要があるだろうか
ほんとうにたまたまだが、2,3日前にTUTAYAで「凪のお暇」という漫画の7巻をレンタルした。
内容が今回、まとめの章にかかれてあった「親の顔色を常に窺い、本心とは違う意見を言って機嫌をとる」部分と完全に一致した内容で特に狙って手に取ったわけでもないのにこんな偶然もあるんだなと感動した。
ドラマになるくらい人気の漫画だが、ドラマになる前から知っていた。
内容は会社勤めをしていたクソ真面目な主人公の凪が、脱サラして本当に自分にとって何が大事なのかを探すために、不器用ながら、いろんなことに少しずつ挑戦して、そこで繰り広げられる人間模様を描いた作品である。
凪の言葉もそうだが、関わる人間のふとした言葉からも「幸せとは?」「正しいこととは?」などと、どの巻からも考えさせられる。
もし気になる方は面白いのでみてみていただきたい。
では、本題の方のまとめだが…
ここまで書いてきて長々と綴る言葉ももうなくなってしまった。
常に、日々進歩、成長につながる点がないか
ちょっとしたことでも気づきがあればそれに挑みつづけることが
硬直マインドセットから逃れる方法であることは間違いない。
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