対人関係のマインドセット


※マインドセット「やればできる」の研究(キャロル・S・ドゥエック著書)より

フランスに「全てを理解することは、全てを許すことなり」という
ことわざががある
しなやかマインドセットの人たちがまずしようとしたのは
相手を許すことだ
しなやかマインドセットの人は
自分の資質、パートナーの資質、人間関係の質、この3つとも
良い方向に変えていけると信じている
自分も成長するしパートナーも成長するしお互いの関係も改善できると


硬直マインドセットの人にとっての理想のパートナーは
出会った瞬間からぴったりと息があり、それが永遠に続く相手である
硬直マインドセットの人は夫婦は助けあって問題を解決し
付き合い方のコツを身につけていくものだと思っていない
愛さえあれば何でも叶うと信じている
王子様のキスで、薔薇姫が長い眠りから目覚めたように。
王子様の出現で、シンデレラの惨めな暮らしが一変したように


しなやかマインドセットの恋人達は、いずれ生じてくる意見の齟齬を
努力で乗り越えていく必要があると思っている
夫婦関係を維持していく為には
絶えず軌道修正を加えていく努力が欠かせない。
二人を結びつけようとする力と引き裂こうとする力とが
常に拮抗した状態にあるからだ

努力を怠りがちになる背景には以心伝心で通じるはずという期待がある
でもそんなことはあり得ない

硬直マインドセットの人の多くが、夫婦は全く同じ考え方をするもの
と信じているのである

意見が全く同じならば
わざわざコミュニケーションを交わす必要なんてない
自分の考えがそのまま、パートナーの考えだと思えばいい 

夫と妻の権利・義務について、夫婦で違ったことを考えていながら
その食い違いに気付いていない場合がある
次の空欄を埋めてみてほしい

「夫である私には○○○する権利があり、妻には○○○する義務がある」

「妻である私には○○○する権利があり、夫には○○○する義務がある」

お互いにとって何より腹立たしいのは、自分の権利が侵されること
それから、相手が勝手に何かを自分の権利だと思い込んでいること
伝統的な役割分担をする夫婦がいても構わない
二人で話し合って決めれば良いことだ
けれども、それを当然の権利と考えるのは間違っている

人間関係は
育む努力をしない限り、ダメになる一方で、決して良くなりはしない
まず、お互いの考えや希望を正確に伝えた上で
矛盾する点をはっきりさせ、解決していくことだ

「いつまでも幸せに暮らしましたとさ」ではなく
いつまでも幸せに暮らす努力を続けましたとさ」と考えるべきだろう


今回の章では人間関係について述べられてあった

というかkindleで購入したから気付かなかったがこの本5000ページもある

ここまでで2600ページ

まだまだ気付きは得られそうだ


一度離婚してる私にとって夫婦関係を維持する今回の話は耳が痛い

当時は「話し合いがまともにできない女」だと完全に思い込み(実際相手は話し合いになると黙り込んだままだったが)

話し合いができない時点でこちらから提案できることも何を改善すれば良いかもわからないと最終的に共に生きることを完全に諦めてしまった


私は一点、勘違いしていた

許すことと諦めることとは違うようだ

許すこととは

その時の相手の過ちを許し

そこから相手が成長していけると信じること

なぜなら、諦めとは相手の成長を信じなくなることだから


「成長を信じなくなること=硬直マインドセット人間」なのだ


完全に諦めてしまっていた私は硬直マインドセット人間だった


考えてみれば

諦めるということは簡単で楽だ

その点において相手に期待を持つことがなくなり

期待を裏切られた時のダメージを自分が背負う必要がなくなるから



ただこういった理想論だけでうまくいけば

世の中幸せな夫婦、幸せなカップルばかりだろう

今のご時世

常に安定した生活が送れるとは限らない

常に何らかしらのストレスに付き纏われている

どれだけ立派なしなやかマインドセットを身につけてる人でも

人を見る目がなかったり

頑として影響を受けない硬直マインドセットの人が相手だと

自分を相手に合わせすぎたり、譲歩すべきでない部分も譲歩してしまい

しまいには鬱になって自滅してしまうんではないかとも思う


あともう一点

前回の章でしなやかマインドセットの経営者が

無理やり部下に成果を上げさせようとしていたその部下の上司を

積極的にクビにしたとあったが

これはその上司の成長を諦めたことになるのではないか…


まあ

営業成績を上げるべき期間であったり

(大袈裟だが、)その時の自分の寿命のことなどを考えると

相手が成長するのを待てるだけの余裕があれば付き合う

くらいの考え方の方が良いのかもしれない



だが本書から参考にすべき考えは多分にある

特にパートナーができた時には

今回引用した文の中にもあるが

自分の権利と義務、相手にとっての権利と義務 を

ハッキリさせるのは誓約書としても使えそうなので

もし今後パートナーができた時

採用してみようと思っている









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