181206_ジブリ1

三鷹の森ジブリ美術館へ行きました。

東京、久しぶりの雨。
ずいぶん前からの予定がある日に限ってこんな天気で、残念だなあっていつもなら思うけど、珍しく今日はみじんもそんな気持ちにならなかったくらい、そのくらい、楽しみにしていた日。

三鷹の森ジブリ美術館へ行ってまいりました。

一緒に行く友人とは三鷹駅に11時半に待ち合わせだったけれど、その前に用事があったので早起き。
バタバタと支度をして、家を出ると電車が遅延している!

久しぶりに朝の通勤ラッシュでぎゅむぎゅむの電車にからだをねじり込み、やっぱり毎朝これはきついなあなんて思いながら、最初の目的地である代々木へ。
早めに家を出たにもかかわらず、ちょっと遅れ気味。

でも、代々木での用事そのものが長引くことを見込んでスケジューリングをしていたので11時半の三鷹には余裕を持って到着できた。
電車遅延の影響で5分ほど遅れると友人から連絡が来たので、ふらりと駅のコンビニへ。

すると、新発売の札がついたチロルチョコプレミアム「ガトーショコラ」と目が合う。
思わずPASMOで購入し、そのままコンビニ前で口に放り込む。
濃ゆい。どうやら中が層になっていたみたいでとろりとしたチョコソース的なのと、しっかりしたガナッシュ的なのがあるのが舌触りでわかる。さすがプレミアム。
待ち時間でさえ楽しめてしまう、にやにや。

間もなく友人がやってきてバス乗り場へ向かうと、平日のお昼、雨だというのにもかかわらずたくさんのひとが列を作っていた。
そこへやってきたバスは他のバスとはぜんぜん違う様相をしていて、全体は黄色で塗られていてネコバスやキャラクターの柄の部分が白で抜かれている。ゆいいつ、まっくろくろすけだけが黒色で描かれていた。ふふふ、かわいい。
思わず運転手さんにも「おねがいしまーす」と小学生のように挨拶してしまいました。


いよいよ到着。

ぱっと現れたその建物は、ピンクや黄色、青色とカラフルで曲線が印象的。そうであるにも関わらず、(美術館は公園の中にあるのですが)周りの木々や遊歩道の雰囲気にじゅわ~んと馴染んでいるのだから面白い。
小さな、ふるい、王国みたい。

館内は撮影禁止。
旅行に行っても食事に行っても映画に行っても、スマホで写真を撮ってしまうこの時代。誰ひとり携帯を取り出さずに展示に見入っている。

常設展示の中では、サツキやメイ、トトロなどのジブリのキャラクターを用いて作られていた立体ゾートロープは特に面白かった。

少しずつ動きが異なるフィギュアを、正円の縁上に均等間隔で並べます。ちょうど円を一周させると動きも一周するように。
それをぐるぐると回すのですが、そのフィギュアの照明を点滅させることによって、フィギュアを見える時間と見えない時間を作り、まるでパラパラ漫画のようにフィギュアが実際に動いているように見えるという仕組みです。
(う~ん、言葉で説明するのは難しい。ぜひこの動画をみてみてください)

ジブリ美術館ではボタンをおすとこのゾートロープが回り始めるんですが、
子どもちゃんたちはそのボタンが押せたら満足、
おとなたちは回り始めてから見入る。仕組みを理解しようとみんな必死。

それからミニシアター「土星座」で、ぐりとぐらの作者なかがわりえこさんの「たからさがし」という絵本のショートアニメーションをみました。

約10分の映画、台詞があるのはほんの一瞬。それ以外は全部音楽と映像。なのに、
必死になって「ぼくのだ!」と言い張ってるんだなーとか、
とっても美味しいクッキーなんだろうなーってわかったり。
おもいっきり、楽しんでみてしまいました。

それから企画展の「映画を塗る仕事」展。

まだセル映画だった頃の資料がいっぱい貼られていてワクワクがすごかった。
夕暮れ時と夜ではカラーリングが異なるネコバス。
現実に忠実にするならば明るすぎる色をあえて選び、伝えたいことを表現するアニメーションの醍醐味。
「陰影をつける」行為一つでも場合によって、明るさを落とすだけだったり色味も変えたり。
セルに着色をしていく様子を捉えたビデオが流れていましたが、ぺっぺっぺーと簡単に塗っているようにしか見えないのに、ひっくり返せばきれいな一枚のセル画ができている。

職人技ってこういうことなんやなあと。
塗料がざあっと置かれたスペースに顔を突っ込むと、くんっと、気になる匂い。塗料の独特な匂いは、わたしのおじいちゃんが絵を描くのですが、そのおじいちゃんのアトリエが思い出させました。


ひとしきり見学し終えてみればあっという間に2時間弱が経過。
じぶんへのお土産を買って(都内でちょくちょくみる「マンマユートバック」、ほしくて買っちゃいました)、写真撮影が許可されている外観の様子を何枚か撮って、疲れた身体に糖分を投与すべく後にしました。


空間全体に、子どもの、そして大人の好奇心が充満していて、心地いい空間でした。

もし行かれたことない人がいたらぜひ訪れてみてください。
おすすめです。

わたしは、案外ちゃんとみたことない作品が多いなあって気付いたので、この年末にでも見てみようかなと思います。
まずは、今日のチケットだったポニョかなあ。(行ったことある人は、チケット、わかりますよね!)

この度は読んでくださって、ありがとうございます。 わたしの言葉がどこかにいるあなたへと届いていること、嬉しく思います。