2021.11.28〜29 予讃線①
熊本から特急あそとフェリーを乗り継ぎ、日付が変わる頃に愛媛県八幡浜に上陸した。このバカみたいな移動の目的はひとつ。予讃線を彩る観光列車、伊予灘ものがたりの撮影のためである。2021年いっぱいで引退する車両の最後の姿を一目見るべく、友人とともに道の駅で夜を明かす事になった。
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II
朝。まずは小手調べに八幡浜駅裏手のみかん畑から駅を見下ろす俯瞰に向かった。道路沿いからすぐに撮れるのは体力も使わなくてとても楽。まだ日が出る前で露出はなかなか難しいものの、登場した宇和海4号は所定通りの5連。さすがは気動車特急・関西聖地たる四国。長い編成をありがたく切り取った。
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II
そのまま予讃線旧線エリアへと向かったものの、狙っていた伊予上灘の撮影地に着く頃には、伊予灘ものがたりは通過してしまっていた。朝マックでゆっくりしすぎたのが敗因である。とはいえケツ撃ちの普通列車は手堅くゲット。四国色のキハ、個人的にはわりと好きな塗装なので良い。
Nikon D750 AF-S Nikkor 50mm f/1.8G
Nikon D750 AF-S Nikkor 50mm f/1.8G
返しは5年ぶりに定番・串俯瞰へ。引退が決まっているからか、撮影地の農道にはそこそこ同業者の姿が。この旅行始まってからずっと天気が良くてそろそろ怖くなってきているが、こうもきれいに瀬戸内海が見えると怖くても幸運を味わうのが人間。構図に悩みつつ、結局標準で手堅く、秋めいた山も入れることにした。答えはなかなか出ないものである。
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II
上灘方面に向かっていると、どうも伊予灘ものがたりを追い越したらしい。停車時間が長い観光列車ならではである。であれば朝イチに撮り逃した上灘の定番をケツ撃ちでもいいから抑えたい。光線は朝のが良いが、これだけ晴れていれば十分。先程より手前を切り位置にしてみた。
Nikon D750 AF-S Nikkor 50mm f/1.8G
Nikon D750 AF-S Nikkor 50mm f/1.8G
午後は一発山登り。同行の友人が調べに調べて「行けそう」と判断した山頂からの俯瞰を目指すことに。藪のトンネルをくぐり、時に急峻な岩場を登ること45分。息を切らして眺める山頂からの景色は値千金のものだった。ケツ撃ちで四国色のキハを頂戴し、本命の伊予灘ものがたりもGET。空の青さが美しい。
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II
一日の終わりは夜景でシメ。先程の山の8合目にある神社からの景色である。伊予灘ものがたりの伊予上灘駅での停車時間を使って、沈む夕日と絡めて撮れるのではないかとの目論見は大成功。見事なサンセットと、発車を待つキハが一枚絵で収まった。