2021.09.26〜27 石北本線①
根室本線で1日を過ごした翌日も晴れ予報だった。十勝川温泉で汗を流し、そのまま全力で三国峠を越える決意をした。思えば前日も徹夜運転だった気もするが、好天を前にそんなことは関係ない。仮眠を挟んで翌朝には白滝周辺まで到達できた。天気は文句なしの快晴。体力は間違いなく赤ゲージ。それでも1日が始まった。
石北に向かった理由の半分はロケハン。リサーチはしていたが現地確認できてない地点が何か所か溜まってきていた。そのうちの1つがこの場所である。白滝駅からも遠くない山の中腹。抜けはほとんど消えかけていたが、ギリギリ手前の葉っぱにケラレずにぶち抜ける1点が残っていた。紅葉は1週間早いか?でも色づき始めも悪くない。時変がかかり撮りやすくなった臨時貨物を被写体に頂戴した。
続いて向かったのは上白滝の神社。社殿に向かうのは踏切がないので行っていいのかわからないが、手前から撮る分には大丈夫だろう。D750は広角レンズで空を入れ込んでパシャリ。D7200は鳥居を強調して縦構図で。なかなかオホーツク2号は順光で撮りにくいのが悩みである。
今回の本命、紅葉の高速俯瞰。葉っぱの色づきのグラデーションを見に行きたかったのだ。頂点の色はとても良い感じ。だんだんと下るにつれてまだ緑が残る山になっていく。ああ、来週行ったらどんな表情になるのだろうか。考えていると、レールの軋む音が山に響き始めた。オホーツク1号は軽快に山を下っていった。
そのまま猛ダッシュで山を下って白滝駅に滑り込んだ。線路の西側に広がる山は局所局所に赤や黄色の色づきが見えているが、この区間は線路脇のケーブルが道路側に張られていてなかなか撮りづらい。であれば駅で撮ろうとなった次第である。背景に山を入れて、線路をギリギリに入れた構図で攻めてみたものの、光線の関係か、車両の位置のせいか、どうも合成感漂う写真になってしまった。