2022.04.16 伯備線②
すこぶる良い天気のもと、先週稼げなかったカットがどんどん撮れていく快感に酔いしれていた。とりあえず昼飯をかっこみ、午後に向けてのプランを練っていく。抜けも申し分ない最高のコンディション。俯瞰にアタックする以外の選択肢はなかった。
最高のお立ち台を見つけてしまった。山上大権現である。車で行ける社から山というか岩というかを登ること20分。日羽駅だけでなく、豪渓駅側のカーブまで見通すことができた。まずは増結7連のやくも18号をケツ撃ちで撮り、山の向こうを望遠レンズで覗くと、対向の普通が登場。運良く離合が撮れてしまった。そのまましばらく待ち、こちらも増結のやくも19号を撮影。上々の戦果である。
日はどんどん西に傾いていく。30分に1本は来る普通列車をなんとなく見下ろすと、湘南色の115系が登場。詳しくないがこれは相当珍しいはず。手前と奥とでシャッターを切っておいた。そのまま増結7連のやくも22号と、通常編成の21号も低い光線の中撮影成功。抜けも光線もバッチリで大満足の俯瞰であった。
メインディッシュの国鉄色・やくも24号は先程の俯瞰では影落ち確定。もう時間もないので、安易に日羽駅ホームからのトンネル飛び出しを狙った。俯瞰のような高揚感はないものの、下画も撮っておかないといけないのは理解している。日暮れではない、山岳区間ならではの色合いが浮かび上がったような気がする。
出雲市へと戻るやくも25号を放っておくわけにもいかず、倉敷駅のホームへとやってきた。近くで見ると塗装の綺麗さや、懐かしさを強く感じる。テールランプ側が貫通顔なのは少し残念だが、細かいことは言っていられない。ほとんど乗り降りしなかった特急列車の背中を見送った。