2023.11.09 後藤寺線
全国に転がってると思っていたキハ40系列も、気がつけば少し探さないと見られない存在になりつつある。わざわざこれだけのために行くほどの熱量はないが、じゃあ嫌いかと言われるとそうでもない。聞くに後藤寺線は工場の中を通る区間があるらしく、唯一無二の景色が広がっているとのこと。撮影メインの旅行ではないが、一応覗きに行ってみよう。
後輩に運転してもらい、船尾駅に車を停めた。周りはセメント工場で、配管を縫うように線路が走っていた。頻繁に通る大型トラックに萎縮しつつ、邪魔になりにくい場所でカメラを構える。被写体は九州色でなかなか目立ってくれる。景色はいいが、肺には良くなさそうな粉塵が舞う場所だった。
灯台下暗しとは「色々回ってみたけど、結局駅で撮るのが安易でええやん!」の意味である。それにしても灯台下暗しだった。結局駅で撮るのが安易で良かったのである。工場感も出つつ、ホームもいい感じのカーブ。なんかもうこれでええやん。
思ったよりも天気が悪くないので軽く登山することにした。飯塚市と田川市の間にある大山の山頂からは田川市を一望できるといい、30分ほどで登り切ることができた。被写体は単行だが、そこそこ目立ってくれてありがたい。300mmで撮ったケツ撃ちは良かったが、200mmの画は薄曇りになってしまった。朝の回送とかをここで撮れたらいいのかもしれない。
山を下り、先ほど見下ろした橋を今度は見上げてみることにした。天気は相変わらず悪くないが、そんなに太陽は見えない68点な感じ。河川敷でのんびりと時間を潰しながら、踏切の音が鳴るたびにカメラを構えた。