2022.02.06 札幌市電
札幌の24時間降雪量は最大で60センチ、観測史上最多の雪に街が埋まった。JRは除雪が追いつかず、数日にわたって全面運休という未曾有の事態となっていたが、札幌市電は雪で運休になることはほとんどない。道路除雪だけでなく、ササラ電車の活躍あってのものである。これだけ雪が降ったんだからきっとササラも動いているだろう。雪が一段落した午後、ようやく家を出て沿線に繰り出すことにした。
結論から言うと動くのが遅すぎた。雪がやんでいた時点で線路の除雪は終わっていたようで、ササラの姿を見ることは叶わなかった。とはいえ降雪直後に太陽が顔を見せる好コンディションであるのは間違いない。とりあえず幌南小学校前の歩道橋で雪に埋まった街を走る日本最北の市電をカメラに収めた。
歩道橋の反対側を向き、幌南小学校前の電停と市電をスナップ風に狙ってみることにした。電停の屋根にはこんもりと雪が積もる。市電の屋根は走り回っているからか雪は乾き気味。緑の車両は雪景色の中では目立って良い。
歩道橋を降りて市電が曲がる交差点で撮ることにした。歩道はなんとか雪かきをした一人分の幅しかないので、適当に雪の中に入ってカメラを構えるが、普通に足が冷たい。来た車両はラッピング車だがパンタグラフと雪の積もり具合はいい感じ。カーブのところではちょうど背後から来た原色車とのすれ違いも撮れてよかった。
雪の街を歩いていると、原色の良いパンタ車が迫っていた。とりあえずカメラを取り出すと、東屯田通の電停に止まりながらも良い光線を浴びていた。美味しく撮影し、そのまま振り返って除雪作業をするトラックと合わせてもう1枚。最後は派手すぎるラッピングの車も雪景色で抑え、寒さに負けて帰宅した。