2022.01.15 札幌市電
相変わらず大雪が続いていた。JR北海道はこの前日、午後9時から札幌駅発車の全列車を運休して除雪にあたるほど。虎穴に入らずんば虎子を得ず理論で遠征しようかとも考えたが、夜通し走って運休だったら目も当てられない。おとなしく体を休めてから、市電でお茶を濁すことにした。
きょうは中心部を攻めることにした。雪は小康状態で時折日が刺すほど。まずは西4丁目の降車ホームですぐに現れた241を撮影。そのまま歩いてすすきのまで追いかけて、電停から出てきたところを再度撮影。次の車両を確認しようと駅前通りに行くと、運良く続行も原色の246。急ぎレンズを変えてすすきの交差点でニッカバックで一番ボロい塗装の車両をゲット。幸先は良さそうだ。
再び西4丁目付近に戻り、背景にシーズンを迎えた大倉山ジャンプ競技場を入れた構図を組んだ。とはいえ通行量が多い上に唐突な路駐車も現れる状況は、正直運次第の怖さがある。うまいこと路駐車を避け撮影し、後ろを向いて西4丁目停留場側の車体も撮影。丸井今井と三越を入れ込み中心部感を演出してみた。
西4丁目の降車ホームから再び撮影。南1条を望遠で除くといろんな銀行や信組の看板が写るが、金融街の雰囲気ではないなぁ……。原色の246は塗装もくすんでいてパンタグラフも古いまま残されていて、M101なき今は狙って撮っても良い被写体だと思う。あと緑の車体の前に緑の車がいるのはちょっと面白い。
小走りで4プラの交差点に向かい、246を待ち構える。背景に置く4プラもこの1月末で50年の歴史に幕を下ろす。札幌の街が変わろうとしている中を走る、変わらない車両。このくたびれた緑の塗装もそう遠くないうちに街から去ってしまうのだろう。あまり記録していなかった側面もきちんと撮影しておいた。