2023.08.01 札幌市電
M101が引退してからはや2年が経つ。札幌市電も低床車への置き換えが進み、また旧車もパンタグラフ更新がかかり、往年の姿を楽しめる車両も少なくなっていた。そのさなか、今年度で引退する243号の塗り替えクラファンが成立、この8月1日からあの塗装がまた札幌の街を走ることになった。初日であるこの日は団臨扱いでの運行。さっさと仕事を片付けて沿線まで走った。
得ていた情報では、外回りですすきの停留場に入り、内回りで環状線を一周することになっていた。光線的に午後の外回りは厳しいが、西15丁目のカーブでケツ撃ちすればなんとかなる。待つこと数十分、やってきた243号の塗装は素晴らしいの一言。M101ナイズではあるが、銀帯の輝きもあり、系統番号もあり、関係者のこだわりを感じるものとなっていた。
臨時の本運転は内回り。西線を南下して歩道橋でカメラを構える。段々と雲が出てきて晴れ間は無くなっていってしまったが、まずは初日の姿を押さえておくことに意味があるだろう。気持ちのいいストレートでまずは一枚、振り返ると、原色車両がたくさん。兄弟車で色もパンタグラフも古いままの244号車とのランデブーも撮れた。この2両の絡みは引退までに数を稼いでおきたいところ。
資生館小学校前の直角カーブの交差点で、すすきのに向かう車両を待ち構える。2023年の札幌の街並みと、塗り替えられた243を同時に撮れることが楽しい。トラムを撮る面白さはもちろん車両にもあるが、その街をトラムという軸で記録できるのも相当好きだなと改めて感じた。