LEGO SPIKE プライムセット

画像1

LEGOマインドストームの最新版ともいえるSPIKEが2020年1月から日本でも購入できるようになった。体験会に参加したので軽く感想をまとめておきたい。

プログラミング方式

最大の特徴はScratch 3.0に対応になったことだろう。従来のマインドストームは独自のGUIプログラミングを採用していたが、ブロックを右方向につなげていくタイプなので、ちょっと複雑なプログラムを組もうとすると視認性が悪いという欠点があった。Scratchであれば画面内に高い密度で収まるし、なんといっても全世界3000万人が利用しているデファクトスタンダードのヴィジュアルプログラミングツールであり、教える側も教えられる側も負担が減るだろう。

いまのところJavaScriptやPythonなどのテキストプログラミングには対応していないが、今後順次対応していく計画らしい。

ハブ

ハブ(本体ユニット)はバッテリーボックスが着脱式になり、5x5のLEDマトリクス、スピーカー、6軸ジャイロが内蔵された。LEDマトリクスの採用はmicro:bitやアーテックロボを後追いする形になるが、プログラムの状況をユーザーに伝えることができ、かつ動画作成にさほど手間がかからない適度な複雑さのディスプレイだ。いっぽうスピーカーはmicro:bitにもアーテックロボにも搭載されていない機能だ。教育現場としてはやかましくて困ることもあるかもしれないが、やはり音が簡単にだせるのはありがたい。

新パーツ

パーツはあらたに9種類が追加された。2本のケーブルをまとめるワイヤークリップのようなパーツが、体験会参加者の中では地味に好評だった。(いっぽう、小さなパーツを外すためのツールを標準で付けてほしかったという要望も多かった)

画像2

まとめ

以上のようにLEGO SPIKEはロボット教材の王者であるマインドストームを洗練し、欠点を無くした製品だ。ゆいいつの欠点は価格かもしれないが、長く使えるというLEGOの安心感を思えば、さほど問題とはならないだろう。これでロボット教材におけるLEGOの盤石感はさらに強固になったと言えるだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?