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おひとついかいが

今日は少し暖かいと思うと0度くらい
午前中にあれこれ済ませて部屋に入って
ストーブをつける前の窓には薄く氷が膜のように張り付いています

もう座ったままでは海も見えなくて

立ち上がるとようやく雪の山のむこうに
海、そして山

この山は大きな湾になった小樽の海の向こう側
増毛や留萌のほう
お天気によってとても近く大きく見える日があります


年末にgentle treeさんで参加した
お正月飾りのワークショップ

ちいさな姫りんごや、赤い南天の実をたくさんつけて思い思いに作りました


7日まで飾って
これをこのままお焚き上げに出してしまうのはなんだか寂しくて
ちょっと分解して
庭にある松の木の枝をつけて
鳥たちのお食事台をつくってみました

松の枝から下がるつららが
オーナメントのよう
花束用の細い針金を刺してリンゴを固定

3段にして
何羽かきてもみんなで食べられるようにしてみました


その日は誰も来なくって
やっぱり警戒してなかなか来ないものなのかなぁなんて思っていたら

翌日には皮だけをきれいに残して
つんつんとお食事のあと
そのまた翌日
付け足したりんごもきれいになくなって
南天も姫りんごも全てお召し上がり


毎日毎日、付け足してもきれいになくなっていて
気持ちのいいこと

冬の間、食べるものがきっとあまりなくて
突然現れたお食事台がちょっと賑わっているみたい

あいにくお部屋の中からは見えない場所なので
どんな時間にどんなひとたちがきているのか
まったく見られないのだけど
行き交う野鳥たちを眺めては
あの子かな、この子かなと嬉しくてなっています


つんつんと啄んだ跡が愛おしい


飾り付けも、止まり木になった時の足場にいいかなぁと思ってコットンを

雪がのっている姿がかわいいなぁ

思いがけず長く楽しんだお正月飾り
新しいことはやってみると幾重にも喜びが広がるものなのだなぁと思います



リンゴを付け足すたびに眺める松のようす
きらきらと結晶がついていて
どおりで雪は降っている時もずっときれいなわけだと改めて
だってこうしてふわっと乗っているだけできらきらとしているのだから、空から落ちてくる時にも
見上げて眺めてはしまうわけです


今朝は少し暖かくて
窓の外のつららは
昼過ぎにはどさっと大きな音をたてて屋根から落ちました

連日の大雪で道は細くなって
会う人ごとに雪の話


海のような空
くらげのような月

出かけた先で雪が止んだあと


遠くでまだまだ落ち着かない状況の人たちのことを思う傍ら
目の前の自分のこと、暮らしのこと、体のことで
やっぱりそれなりにままならない日々を過ごしています

友人が体調を崩して
何かできることはないかと思った時
普段から自分のことをちゃんと丁寧にしておこうと思いました
いつでも、誰かの力になれるように
心も体も健やかでいたいなぁと思いました

回復してお仕事に復帰した姿をみて
もうできたらこんなことが起きませんようにと願いつつ、お互いに気遣いつつ歳を重ねられる人がいて、頼りないわたしでも困った時は助けてと言ってね、と声をかけられることはありがたいなぁと思います
わたしもこれまでにたくさん彼女から勇気をもらい、辛い時は静かに手を差し伸べてもらいました

輪のようにそんな気持ちが循環していたら
みんな少し心強いのかな、なんてぼんやりと考えています



深い雪の中では
わたしの好きなよもぎの種がまるで花のように
顔を出していました

春を思って、今はそれぞれの場所で息をひそめている、冬の日々


ゆうべは地元の友人たちと夕食
おいしい手づくりのガレット・デ・ロワ

フェーブは誰の手に?と
ワクワクしながら切り分けて
目の前の一切れにフォークを刺した瞬間
かちっと硬い感触
作ってくれた友人に聞くと、外側の方に入れたとのこと
じゃぁこれは違うのかなぁとさらにフォークを刺してもかちっと。。。
みんな食べながら、自分の一切れに入っているかもしれないフェーブを探してふわふわとした空気の中、わたしはまだかちっを繰り返して一口も食べていない
モゾモゾと崩すとやっぱり中からかわいいフェーヴが!

お正月におみくじが末吉で
なんとも微妙な厳しさにしょんぼりとしていたわたしに、フェーブは嬉しいご褒美でした

いいことあるといいな

まだまだ冬本番はここから2月いっぱい
みなさん、雪かきで無理をせず
体のケアもしつつ乗り切りましょう




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