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冬のはじまり

少し降っては暖かくなって溶けて
溶けた雪が日陰で凍って
道路は見えているけれど
なんとなく道の端に雪の山がある
そんな日々を繰り返して
ほんとうの冬がきます

根雪といって
このまま冬の間溶けないだろうと思われる雪が今週のようです


この日の朝
少し気温が上がってポカポカとしていたのに
道の端っこの景色はこんなふうに
霜で植物たちは粉砂糖のような飾りをつけて
どれもみな美しかった



なんでもないものたちが
今日だけの美しさを放っているみたい

すぎてしまえばきっと忘れるし
ほんとうは毎日見過ごしているものの方が多いけど、今日はここでこうして眺められた
そんなものたち




アスファルトの少しの窪みに溶けた雪の水たまりが薄く凍っています

子どもの頃、一緒に歩く友達や姉と競ってこの氷を割っていたっけ
大人になってもやっぱりこれが冬のひとつのお楽しみ

バリン
ぼこっ
シャリっ

氷の厚さや気温によっても音が微妙に違うし
なにしろ足や手に伝わる感覚のおもしろさ


タイヤの跡だってなんだかかわいい模様みたい
艶々と光っているのは少し溶けたせい

そしてきれいとかかわいいとか言って歩いていると危ないのがこういう道
しれっと歩いていたら信じられない転び方をしてしまいます
膝を曲げて、なんなら下り坂は体を横に向けてカニ歩きくらいの用心深さが必要です

ふざけて「スケートみたい〜」なんて
子供のころはやっていたけれど
今は本気で骨折に気をつけながらのお散歩です

そんな危ないこともあるし
寒さはピリリとするけれど
外に出れば毎日ちいさな発見と出会いがあります



細かな雪がちらついたりした日の夕暮れ
この日は不思議な空でした



冬が来て、ちょうど今のバレエ教室に通って一年が経ちました

この間、先生にそんなことを話したら
「え?まだ一年?もうずいぶん前からいるみたい」と笑って話されていて、なんだか嬉しかった
今年は発表会があって、なんなら今年1番頑張ったことがバレエでした
濃密で懸命で苦しくもあり大きな喜びでした


今年もクリスマスのチョコレート
先生にはもう何十年も続けられている習慣があって、クリスマスのお菓子はそのひとつのようです

バレエの演目を思わせるかわいいパッケージの美味しいチョコレート

子供のころ父が毎年クリスマスの靴のかたちのお菓子セットを買ってくれて
先生が毎年くださるこのチョコはなんだかあの日を思い出します

お正月には元旦に初稽古の予定
今年の元旦、清々しいお稽古場とても新鮮で心地よかったなぁ

バレエを振り返ると、わたしが一年
このことを積み重ねてきたなぁと
健やかに自分を褒めてあげられる気がします
だから支えになっているのかな


そして冬の行事といえば
昨年に続き柚子のジャムづくり

パートナーの茨城の実家のお母さんが
昨年に続きたくさん送ってくれたので
とても贅沢な量の柚子のジャム
業者かと思うレベルの作業だけれど
わたしには他には無い美味しいジャムで
来年の冬まで大切にいただくパンのおとも

友人や家族に分けながら
香りを楽しみつつ大事に食べます
(たくさんあると思うと毎朝ちょっと多めに食べちゃう)


寒い冬の日々
昨日は降る雪を眺めて
やっぱり変わらず
きれいだなぁとつくづく思いました

たくさん大変だし
寒いのは嫌なんだけど
それでも雪は美しい

冬の景色を皆さんにもお楽しみいただけるよう
きれいな写真を撮って載せていこうと思います

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