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野の花あかり ワークショップ

刺繍はそのまま生きていること
つくる時その根底にあるのは
わたしが好きとおもうことで
それをまたどこかの誰かが好きと思ってくれて
選び、お手元で使ってくださる

もちろん、そこにはいつも今の全力で最善を
そして惜しみなく
そう思って手を動かしています


気に入ったものや思いのこもったものが手元にあることで
なんとなく心もとない日々に頑張れたり
手にとって眺めるとほっとしたり
それが自分の手もとに来た時のことをセットで大切に思ったり
そんなことってみんなそれぞれにあるような気がしています

いつも聴いているポッドキャストで
全く別な職種の人だけれどやっぱり同じようなことを話していて
大きな何かをできるわけではないけれど
ほんの少しどこかの誰かが
「このことがあってよかった」と思えることがあったら、それならよかった
と思ってわたしも手を動かしています

そしてワークショップも同じように
いつもそう思っています

刺繍が、その人の人生を豊かにしたことを
何度か感じていて、なにしろわたしがそのひとりなのだから
「刺繍に出会えてよかった」と
わたしが出会った誰かが感じてくれたらとても嬉しいなぁと思っています

刺繍はなかなかひとりで本を見て始められなかったり、やってみたかったけれどきっかけがなかったり
そんな方々のはじめの一歩になればなぁと思って年に数回、あちこちで機会がある時に開催しているワークショップ

今回はまた新たに、刺繍したものを後日わたしがお仕立てしてお渡しするという企画にしてみました

練習用の布を張った刺繍枠
ピンクッションと針

糸の先を濡らすためのスポンジ


ターコイズの生地にラベンダーの刺繍です
マスタードの生地にピンクのやさしい野菊を
それぞれに
ご自身の掌の中と向き合う時間


楽しむというにはすこしめんどうな一本の糸
深呼吸したり
ちょっとおしゃべりしたり
時にはフロアを一周して体をほぐしたり
みなさん、それぞれの思いの果てに
お選びになった生地と糸とモチーフの組み合わせがかたちになりました


生地と糸とモチーフの組み合わせがすてき
落ち着いたら雰囲気に仕上がりました
初めての刺繍
思い通りにならなかったところも
「今の自分」と潔く
楽しくて次にご自身でも刺繍を続けられるそう
少し難しいモチーフにチャレンジ
ご自身の好きなものややってみたいことに素直に向かわれる姿がすてきでした
この生地にラベンダーは似合うのだと改めて
母の日にお母さまにと思いを込めて
静かに直向きに手を動かして
美しいぽーちになりました
ご自身でもリボン刺繍という刺繍の講師をされている方の作品です
美しい葉先や整ったお花の粒
真面目で丁寧なお人柄そのもの!
何事も明るく楽しい方の
伸びやかなラベンダー
生地の色にくっきりと紫が映えています
少しずつコツを掴んで粒の大きさが整っています
急遽予定が合わなくなり
後日おひとりでのワークショップとなり
少し緊張の時間だったかもしれません
ゆっくりとご自身のために使えるひとときを楽しんでいただけていたらよかったなぁと思います
糸選びがシックで、お好きな雰囲気にぴったりです



まだ仕立てていない3点(ターコイズ2点と紫の1点)はわたしの手違いでファスナーがまだメーカーさんから届かないためおわたしが来週になりますが、ポーチになってお手元に届いたみなさんには
これまで以上に喜んでいただいて、やっぱり思い切ってごこのワークショップを提案してみてよかったなぁと思っています

やっぱり形になって使えるって嬉しいんだよなぁ

なかでもとびきり喜んでくれたひと

プリスティンどいさん
いつもフリーダムな刺繍で独自の道を行きます
今回も、下絵なしのこの楽しげな刺繍を
ポーチにお仕立てしたら

とびきり喜んでくれました


自分にしかできないことがあるってとてもありがたいことで
それはどこかの誰かと比べたり
世界からみてどんな感じなのかとか
ほとんど関係なくて
好きだなぁと思うことがそのまま誰かの喜びになるなんてやっぱりすてきなことで
わたしはしあわせだなぁと思います

ありがとうといってこちらこそありがとう

なるべくたくさんのひとがそう思えていたらいいなぁと思います
日常のちいさなことから、お仕事の大きなことまで、近くの誰かとのことも、遠くのどなたかとのことでも



今回は初めてのことで
刺繍をお預かりして芯を貼って仕立てるのは緊張したけれど
「あなたの手から生まれた、たったひとつの大切なもの」
を手渡せたような気がして嬉しかった

ご参加の皆さま、そして朝からセッティングして場を作ってくださったプリスティンさんのみなさんに心から感謝を


またこの喜びをどこかでだれかと分け合えたらいいなと思っています



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