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椎名唯華さんのにじさんじ麻雀杯・闘牌まとめ
椎名さん、準優勝おめでとうございます。
ちなみに、さっきまで優勝って書いてました。大逆転を喰らってしまいましたね。改めて麻雀というゲームが最後まで分からないものだと感じました。
今回のnoteのメインテーマは「椎名さんの麻雀、運だけじゃなかったで!」です。
今回の椎名さん、もちろん運は良かったですけど、打牌選択もとっても良かったんです。ですけど、本人の代名詞ともなっている「豪運」が発揮されたことで、運だけで勝ったみたいな印象が強くなっちゃうんじゃないかなーと思ったんです。その印象ばっかりが残ってしまうのも悲しいので、椎名さんの打牌をまとめておこうと思います。
(適当に僕が想像したことも書いてありますが、そこはまぁ話半分で見てってください。)
予選
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離れたリャンカンの形より浮いた赤5mを採用。手役も他のドラもなく、まだ8巡目で時間もあるので良い選択だと思う。
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親番、手の形が整っていると見て早めのドラ切り。牌理的にはチートイツがまだあるのもあってどっちがいいかは微妙なところだが、他の牌との兼ね合いを考えて、ドラの先打ちという思考に至っているのが素晴らしい。この手ではドラを切った方が速度は上がる。親番での連荘を目指すなら良い選択だろう。
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カンツ含みの見慣れない形だが、落ち着いて3ピン切り。リャンメンリャンメンの一向聴に構えつつ、三色への渡りも見れる。ベストな選択だろう。
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自風の北をポンしてからターツ選択に。1番弱いペン7ソーをしっかり払っていった。
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その後テンパイが入ったものの、上家からリーチを受ける。一発放銃は怖く、安全牌も多少はあるが、腹を括って1ピン勝負。素晴らしい。
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トップ目ながら2着目3着目とは10000点以内の差であり、気の抜けない状態で迎えたオーラス。ドラの南がトイツだが速度はかなり遅めの手を貰って、6ブロックの状態から浮いた4ピンを残してペン3ソーを払っていった。その後の変化も見られる非常に柔らかい一打だ。
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これは大ポカ。時間切れによりめちゃくちゃ危険な5ピンを切ってしまった。だが、ここで注目したいのは椎名さんの発言。8ソーを切って安全にテンパイが取れる形だったが、「いやオリたいな…」と呟いており、自分のアガリより放銃回避に重きを置く椎名さんの考え方が見られた。後のインタビューの中でも守備の意識について語っており、本人の放銃を避ける意志が打牌にも表れていたと思う。
準決勝
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ほぼ点数が平たい状況で役牌トイツ2つを含んだ6ブロックの形。4マンを残して2度受けのペン7ソーを払っていった。良い選択。
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気付いたらホンイツの一向聴に。1ピンでもアガれるが、出来ればホンイツにしてマンガンにしたいところ。上家からの6マンを1度スルーした後、ここで流石に鳴いた。
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そっちで鳴くの!?
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未来見えてるなぁ。ただ、意外とこの678の鳴きは意味があったかもしれない。もしチーが456だった場合、マンズの上の方は椎名さんの河に情報が無くて切りにくいが、678で鳴かれると既に2枚枯れている9マンはタンキか2度受けにしか当たらないことが分かる。さらに、8マンが3枚見えており、2度受けの可能性も普段より低い。このように考えると、9マンは比較的切りやすい牌になる。6-9マンのノベタンにした場合と待ちの枚数は1枚しか変わらないし、意外とこの選択はアリなのかもしれない。
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また6ブロックでのターツ選択で、カン7ソー払い。カン3マンも取りこぼさない、1番ロスの少ない選択をしている。本人がどれほど理解しているかは分からないが、見ていて驚いた打牌の1つだ。
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またもや6ブロック。ごちゃごちゃしてきたところで一枚切れの東を払う。トイツを余計に引っ張ってしまう打ち手も多い中で、椎名さんはしっかりとアガリ形がイメージできていることが伝わる良い一打だ。
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上家からのリーチとそれに対して無筋を押していく下家に挟まれた状況。共通安全牌は9ソーくらいだが、椎名さんの選択は9マン。下家に通っており、上家も早めに7マンが切れている。さらに、自分の目からワンチャンスになっており、安全度はかなり高い。押し返しも見た良い選択だ。
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オーラス、リーチ表示をスキップしてみたら役がなくて焦る椎名さん。雀魂あんまりやってないから確かじゃないけど、右下のあたりにもう一回表示するボタンなかったっけ?
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いやそんなもん引くんかい。
決勝
1戦目
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リャンカンは採用せず、ターツ選択ではカンチャンを払う。ここまで椎名さんの麻雀を見てきて分かったが、椎名さんはカンチャンよりもシャンポンがお好きなようだ。まぁ待ちの種類が多いし、そっちの方が点が高くなりがちだし、分かる。
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ダブ東をポンし、できれば手をさらに高くしたいところ。だが、ホンイツは遠いと諦め、強い余剰牌を残した。自分の手に合った選択ができるのは素晴らしい。
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同卓してたら人目も憚らず泣きます。でびちゃん、南無三。
これは流石に言います。運良すぎやろ。
2戦目
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場も煮詰まった11巡目、自身が親ということもありアガリを諦めたくはないこの場面。7ピンを引いてきて6ピン切り。6ブロックのまま、受け入れは最大限見つつ、4-7ピンを固定する形。アンコから崩すのは勇気がいると思うが、この6ピン切りが出来るのはこの手がタンピンのリャンシャンテンだと見えている証拠。
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対面が一気に迫ってきて、焦ってしまいそうな状況。追い込まれ、連荘に全力で向かっている上家がおり、赤5マンは怖い牌だが、メンツ手をほぼ見切ってチートイツへ。意思の見える一打だ。ただ、5マンは中筋になっているし残した方が打点が高いので、個人的には残しておくのをお勧めする。
おわりに
今回も楽しかったです。今回は普通に観戦するだけで特に感想とか書かないでもいいかなぁと思ったんですが、椎名さんの麻雀がとても楽しかったので書いてみました。
去年から感じていたんですが、椎名さんの麻雀はにじさんじ内でかなり上手な方だと思います。花鳥風月戦に関わっている人を除けばほぼトップではないでしょうか。ただ、去年は手が入らず全く見せ場なく終わってしまったので、今年はたくさん椎名さんの麻雀が見られて良かったです。豪運を発揮したのは確かにその通りですが、貰った手をしっかりと完成させていく手順は非常に美しく、また椎名さんの選択に応えてツモも効いていたので、麻雀の楽しいところが見ているだけで全部味わえたと思います。さらに、最終戦での大逆転という麻雀の怖さも同時に味わえました。
椎名さんは今回の大会でどデカい印象を残してくれましたから、是非次のチーム戦の機会があれば呼んでほしいですね。椎名さんの闘牌をもっと見たいです。
最後に、毎度のことですが今回も楽しい大会をありがとうございました!回を重ねるごとに進行がスムーズになっており、素晴らしい大会になったと思います。これも、運営に関わる方々と出場者の方々の努力の賜物だと思います。本当にお疲れ様でした。
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