福岡に旅行に行った話〜美術館編〜
こんにちは。
昨日お伝えしたとおり、福岡に行ったら体重が3キロ増加したので節制をしております。3日かけておおむね3キロ回復したところで体重が減らなくなりました。実は福岡に行く前に2キロ増えていたので、もう2キロ落としたかったのですが。きちんと2キロは身になったようです。夏までに戻したいですね。
福岡の美術館
さて、本日も昨日に引き続き福岡旅行の話です。昨日は移動・旅行編で今回は観光編です。観光といっても美術館巡りです。あとはパブリックアートを見たり。歩き回りました。
福岡市の美術館は大好きです。福岡市美術館に初回お邪魔した時、閉館間際にも関わらず係の方に「このコレクションは元々どなたかのコレクションがスタートなのですか?」と鼻息荒く詰め寄ってドン引きされました。(その節はご迷惑をおかけしました)福岡アジア美術館も本当に素敵です。この2館があるおかげで、いまだに福岡の他の施設をあまり回れていません。金印とか見てきた方がいいんだろうな。
大ベルセルク展 西鉄ホール
はい。ということで。今回の旅の目的ですね。
GWにばっちり当ててきたので行けるかどうか不安でした。というのも年明けに行われた札幌の大ベルセルク展に夫を連れて行こうと思っていたのですが、有給がどうのとよくわからないことを言っていたのでめんどくさくなって友人と2人で行ってしまったのです。(わたしはいまだに有給のシステムを理解していない)
その時の言い訳で、「春に福岡でやるからそっちにしようよ」と言っていたので。シフト制連休休みなしの夫が休みが取れるかが大きな問題でした。その後も色々あったのですが、休みは取れたからよかった。大ベルセルク展も一応全会場行けているので、今回で6回目です。
今回の展示は札幌と同じくらいの規模でした。夫は名古屋の展示しか見ていないので、今回の方が内容が多いと喜んでいました。フィギュアも福岡用に作ってもらえてていいなー。名古屋だけじゃないか。作ってもらえなかったの。銀座と続けてだったから仕方ないですかね。ぐちぐち。
等身大はゾッドはあったけどキャスカはなしでした。ゴトーの作業場もなしです。最後に見たの大阪?原画は続編の分二・三枚増えていたように思います。
語弊を恐れずに申し上げますと、最近自分は男性器に興味があります。正確に申し上げると性についての興味なのですが。女性のそれより男性の方が勃起という目に見えやすい形なのでよりわかりやすいですよね。
その心境で改めて見る原画で、はとした一枚がありました。(お持ちの方はぜひお手元にご用意の上、ご確認ください)5巻の140ページのゾッドです。完全に勃起してますね。
殺しが楽しくて仕方がないのか。はたまた生命の駆け引きでのみ生じるヒリヒリに興奮しているのか。そのどちらでもなくただただ本能が求めているのか。いずれにせよ初登場で「強さ」のみならず「ヤバさ」を存分に表現している見開き絵なのだと気づきました。
行ってよかった。ちなみに5/14で閉場いたしました。次はどこに連れて行ってくれるのかしら。
九州産業大学美術館 風景への旅
こちらの美術館ははるひ美術館にパンフレットが置いてあるのを見て知りました。パンフレットに使用されているシャルル・ネーグル「木こり」が非常に寂しげで、どんな絵なんだろうと気になったのです。
美術館自体は九州産業大学が蒐集したアートをテーマに合わせて展示する場所でした。生徒さんのために開かれているようですが、一般も入れます。今回は風景への旅というタイトルで、さまざまな角度から風景というものを解体してそれに沿った作品が展示されていました。
今回特に気になったのは冨永剛「日像鏡」です。日像鏡とは三種の神器に先立ち神が作った鏡のことだそうです。鏡に砂鉄が張り付いているだけなのですが、自然にできた形がおどろおどろしくて面白かった。これを触っちゃいけないというのは、あまりに酷ではないでしょうか。
裏側は照明もそこそこの部屋でした。木炭が積んである部屋?と思いましたが近づくと磁石。あ、あの作品の裏側。と合点がいったのでした。
5/28までの開催です。
福岡市美術館 新収蔵品展 コレクションハイライト
当日は企画展でミュシャ展が開催されていました。が、時間もないので常設展だけ。
今回1階はこぶ牛くんがいなくて残念でした。夫に見せたかった。夫は古いものアレルギーで博物館に行くとくしゃみ鼻水が止まらなくなってしまうので早々に切り上げて2階へ避難。コレクションハイライトでは福岡市美術館ではお馴染みのダリやミロ(帰ってきてました)、バスキアなどをみて回りました。
アニッシュ・カプーア「虚ろなる母」も相変わらずどーんと構えていましたね。そしてやっぱりみているうちにだんだん平衡感覚を失っていきます。
福岡市美術館の常設展は前述の通り本当に大好きな美術館なのですが、今回の訪問でその理由が「主に絵画を展示していること」「その作品が世界的なビッグネームが多いこと」だったのではと気がつきました。
わたしのアート好きは絵画からでした。立体作品は見方がよく分からず、情報が整理されていなくてわかりづらかったのです。多すぎる情報量を処理しきれなかったんですね。立体作品の見方を習い興味が湧いてきました。それがきっかけでパブリックアートを見るようになったのでしょう。積極的に観ていると、絵画よりも立体作品に触れ合うことが多く、その良さがだんだんと沁みてきて今では立派に立体作品も好きなアート好きに成長できました。
そんな心境の変化とともに見に行ってみると前ほどの感動は無くなってしまったようでした。でもまあ、いいものはやっぱりよかったですけどね。
福岡アジア美術館 常設展
福岡アジア美術館は福岡市美術館が持っていた現代アジアのコレクションだけを独立させた美術館です。絵画というと西洋の作品ばかりみてきた自分にとっては「世界にこんなたくさん素敵なものが!」と改めて気づかせてくれた美術館です。
今回も前半は中国やベトナムなどの作品が中心で、後半はインドネシア・バリ島の作品が展示されていました。
アジアの作品は西洋のものと思うとその歴史的背景からか、仄暗いものも多いです。決して見ていて気持ちがいい作品ばかりではないです。そして、アートがもつ力強さにハッとさせられるのです。
出口付近でいわゆる「拓」で作品を作るイベントもやっていたので参加しました。結構頑張って作ったんですが見にくいですね。好きな色と思って黒と赤を選んだら必要以上におどろおどろしい作品になってしまいました。
この場所で「拓」っていたら30分に一度動かしてもらえる作品を動かす時間になって、大きな音を立てて合掌する像が脳のない頭部をこちらに見せつけてきたのが大変シュールでした。書いててわたしも意味わからないです。ぜひ会場でご覧ください。
大変長くなりましたが、これにて2日にわたってお送りした福岡旅行を完結とさせていただきます。最後までご覧いただいた皆様ありがとうございます。幸多からんことを、いつも以上にお祈り申し上げます。
次回は北九州の美術館にも足を伸ばしたいものですね。
それではみなさま、本日もよい一日をお過ごしください。
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