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あの子ダヌキ?…ちょっと切ない再会

去年秋、雨の夜に2回だけ姿を見せた子ダヌキと思われる動物が近所の民家の軒先に座り込んでいた。

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毛並みが悪くなって脱毛もしているみたいなので、皮膚病にかかっているんだろう。警戒心が強いタヌキが昼日中、こうして無防備にいるということは、体力が弱って敏捷に警戒行動がとれないのかも知れない。餌も十分には食べられていない様子だ。

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半年前、丸々太っていた姿から想像もつかないやつれっぷりで、東京・世田谷の住宅街で「彼(彼女?)」が暮らしていくのがどんなに難しかったがわかる気がする。

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毛並みもこんなに良かったのに…。近所に古い空き家があって、そのまわりで時々「キツネがいるんじゃない?」という声を聞いた。それはキツネじゃなくて、脱毛して痩せてしまったこの子ダヌキのことじゃないか…。

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カメラ(スマホ)を向けているこちらに気づいても、子ダヌキは逃げようともしなかった。もう会えないかもしれないと思いながら写真を撮っているのが辛くなってきて、こちらがその場から立ち去った。思いのほかたくましくこの後も生き抜くのかもしれないけれど…。切ない再会からひと月あまり経つ。家の周りの物陰をのぞいてみたりするけれど、今のところ姿を見かけない。

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