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虎に翼 第26話

高等試験司法科の筆記試験に、寅子(伊藤沙莉)も法科女子部の仲間たちも全員落ちた。筆記試験合格した久保田先輩(小林涼子)まで口述筆記に落ちた。
優三(仲野太賀)は今年も落ちた。

直言(岡部たかし)が「俺の裁判のせいで迷惑をかけた、勉強に影響がなかった筈はない」と言ったが、裁判から試験まで半年しかないので確かになあ……という気はする。

男子14名女子5名中、筆記試験合格は花岡(岩田剛典)と稲垣(松川尚瑠輝)の2名のみ。
男子14名中3名は学力不足で筆記試験を受けられなかった。

泣き虫の中山先輩(安藤輪子)まで試験に落ちていた。

「(夫が)『君が婦人弁護士にならずに誰がなる』って」

とてもいいご夫君だ……!ていうか先輩、結婚してたんだ。婚約破棄の憂き目にあっていたが、素敵な人とご縁があったらしい。よかった、と胸が熱くなったが、ご夫君は日中戦争の兵として召集令状が来てしまっている。朝ドラで召集令状といえば太平洋戦争の最中に来るのが定番であるので、日中戦争からというのは、なくはないが割と珍しいかもしれない。
頼む、ご夫君。無事で帰って来て。中山先輩をこれ以上泣かせないであげて。

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崔香淑(ハ・ヨンス)の兄・潤哲(ユン・ソンモ)が特高に引き立てられていった。その後、崔さんは後日通学しているが、兄については何も触れられない。そのことが余計に不穏である。

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口述試験には、久保田先輩まで落ちた……そしてついに、来年度の法科女子部募集中止。合格者が出ない以上、そして毎年入学希望者が減っている現状ではそうしたことも検討されるかとは思うが、しかし男子には学力不足で試験さえ受けられない学生がいようと問題視されないのに対して、パイオニアである女子部は数年で廃止が視野に入れられてしまう。
このアンバランスさよ……。

穂高先生(小林薫)が示す、水滴石穿(水滴、石を穿つ)
これはあれだ……ドリカムの『何度でも』だ。

10000回だめで へとへとになっても
10001回めは何か 変わるかもしれない

共に石を貫こう。

(つづく)


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