【光る君へ】ドラマレビュー第17回公開されました
クロワッサンオンライン 連載中、大河ドラマ「光る君へ」ドラマレビュー第17回更新されています!こちらからお読みいただけます↓
藤原道隆が「飲水の病」……糖尿病と思われる症状に悩まされたのち、世を去りました。
糖尿病とその合併症の症状で代表的なものは
喉が渇く
倦怠感
目がかすむ等…
原因がわからない時代には、毒あるいは呪詛を疑ったかもしれません。
『光る君へ』のドラマ内では、たびたび貴族の食事が画面に登場します。一回の食事で、今では考えられないくらいの飯を高盛りで供し、お酒も現代のものよりもかなり糖度の高い、甘い酒であったとか。貴族の習慣、お付き合い、宮中儀式としての酒宴もあるでしょうし、道隆は酒好きであったという記述が『大鏡』に見られます。ドラマでも妻の貴子がやんわり嗜めても呑む姿がありましたね。
加えて当時の貴族は移動は牛車。若い頃は武官として体を鍛えることはあっても、出世すればするほど運動とは遠ざかっていたのではないでしょうか。そして、政権中枢にいるストレス……。
糖尿病待ったなしでは?
しかし生活習慣以外に、道隆の血縁者には彼と同じ症状で悩まされた人物が複数います。遺伝的要因も無視できません。
いずれにせよ、的確な療法とそのための指導のない時代に病に蝕まれてゆくのはさぞ辛いことで、それも含めて井浦新さんが演じ切った道隆の姿に涙するのです。
そして、道隆を突然喪った中関白家の運命や如何に。
(つづく)
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