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Twitterの失敗法則 Ver.1.0

組織内の方々にSNSを奨励しようと、Twitterの参考となるようなURLを紹介したり、マニュアルを書いたりしようかと思い立ちました。しかしながら、インフルエンサーの成功事例や私自身のやり方は万人に当てはまらないと感じます。

そこで思い付いたのは、数々の失敗。これについては、これから始める多くの方々や悩んでいる方々の参考になるように思いました。一般的な失敗をまとめた文章も見当たらず(見かけるのは炎上の防止など)、失敗法則をまとめようと思い至った次第です。

このnoteでは、自分の持っている情報や経験などを発信したい(広く知ってもらいたい)方々を想定しています。まずは、目次だけでも参考になる部分があればと思います。気になる目次の項目があれば、是非、内容もご覧頂けると嬉しいです。一旦完成版としたいと思いますが、随時追記や改訂をしていきたいと思います。

入門編01:他の方々のツイートを読まない

私に関しては全てのメディアに当てはまるのですが、テレビも見ませんし、ニュースも読みませんし、SNSも見ません。基本的には検索をして、必要な情報を最小限に収集して、タイムパフォーマンスを最大限にするという生活をしています。

そもそも、このスタンスがSNSでは間違っていました。まずは、何よりそのメディアを楽しむことが第一であると今では思っています。SNSでも、検索をして信頼できる情報を得ることができました。また、信頼できる方にも出会えました。検索するよりも、そういった信頼できる情報を提供頂く方々のタイムライン(≒記事)を読むほうが、検索よりも効率が良いことも少なくありません。急いでSNSを活用しようとするその前に、娯楽としてゆっくりと、他の方々のツイートを閲覧すべきでした。

入門編02:計画ばかりして(躊躇して)始めない

私の一番古いアカウントは2010年11月から開始していることになっています。確か、指導している学生さんから勧められて開始したように思います。以前使っていたmixiの要領で、気楽にツイートをしていました。その後、2018年の7月に研究活動の広報的な活用をしたいと思い立ちました。実際に動き出したのは2018年の11月になります。4ヶ月間くらい、計画をしたり、躊躇をしたりと進まない期間があったことになります。

どういったSNSにも共通すると思うのですが、世間体を気にして開始しないことは、もったいないと思います。私の事情として9月の中旬から多忙になるということがありましたが、思い立った7月から、その思考過程だけでもツイートすべきであったと考えます。始めないことが、機会損失の損害であると考えることもできます。ツイートは最短十数秒、考え込んでも十数分。まずは第一歩を踏み出すことをお勧めしたいと思いました。

初級編01:フォローをしない

数年振りに再開した時は、フォローとフォロワーの数がそれぞれ100前後であったと記憶しています。「友達100人できるかな?」の発想で考えると、十分多い人数であるように錯覚していました。慣れた方であれば分かると思いますが、フォロワー数が多くないことは明らかです。しかも、数年振りの再開なので、既にやめた方々も多くいたようでした。当然、ほとんどツイートは読まれず、「いいね」の数もゼロや多くて2〜3であったように思います。

Twitterを始める際は、まずはフォローをしていくことをお勧めしたいと思います。その際、有名人などをフォローせず、まずはフォロワー数の多くない、興味の似た方をフォローすると、自分のツイートを読んでもらえる可能性が高くなります。一人ひとりのタイムラインを読むのは大変なので、自分が「いいね」やリツイートをしたツイートに対して、同じようにしている方々をフォローするなども手段の1つです。上限は5,000フォロー、1日100フォローくらいしても問題ないことが多く、まずはとにかくフォローをしていくと軌道に乗りやすいです。

番外編01:広告を使ってしまう

一般の方々で広告に手を出す方はあまりいないと思いますが、企業のアカウントなどは広告も検討されることと思います。結果としては、ほとんど意味がありませんでした。

「オートプロモート」という機能を利用していました。月額約1万円でツイートを多くの方に届けてくれます。記録では、自動的に1日3フォロワー程度が増えて、「いいね」が10以上になり、当時はコストパフォーマンスが悪くないと感じました(慣れておられる方々は、明らかにコストパフォーマンスが悪いとお分かりかと思います)。

これは、上記の「入門編01」で説明しました通り、多くの方々をフォローすると、自然と同等以上のレスポンスがあります。適切な方々をフォローすれば、律儀に「いいね」やリツイートをして下さる方々が多くおられます。企業で運営される場合も、広告に頼らず運用することをお勧めしたいと思いました。

初級編02:テーマが統一されていない

「入門編02」に記載しています通り、考えて先に進まないよりは、とにかくツイートをしていく方が良いと思います。私は数ヶ月間計画を練った割には、何を表現したいのか分からないアカウントになっていました。研究を広めたいのですが、格闘技のこと、家族のこと、日記のような内容も含まれていました。もちろん、気軽に書きたいことを表現するのは良いことですが、冒頭に書いています通り、何かを表現したい場合は、可能な限り特化する方が読み手にもその意志が伝わることと思います。

そこで、2018年11月に再開したTwitterですが、2019年2月に2つ目のアカウント、2019年4月には3つ目のアカウントを作成しました。それぞれ、研究者、経営者、教育者という、別々の人格のようにも感じるアカウントに仕上がりました。当初は複数アカウントの管理に戸惑うことも少なくないのですが、1ヶ月もしないうちに慣れてきました。堅苦しい研究者よりも、趣味も交えてツイートをしている経営者の自分の方が好感を持たれているように感じます。ツイートに統一感がないかな?と感じた際には、複数アカウントの運営をお勧めしたいと思いました。

初級編03:本名で続ける

表題とは真逆ですが、匿名で実施できるTwitterなどでも、本名ですべきであると考えています。このnoteの趣旨である、広報的な目的であるなら、なおさらです。どちらにしても、個人の特定は可能であることや、何より責任を持った発言をすることができて、信頼を持たれやすいと考えられます。

しかしながら、本名のフルネームで続けるべきではないと思いました。アカウント名を見ただけでは、何者か分かりません。研究者や経営者の方々は、個人名で検索すると自分の情報が見つかったり、テレビ出演も経験されていたり、業界ではある程度知名度があることで、名前が多少でも知られている場合もあるかもしれません。ですが、Twitterでは新参者。アカウント名にテーマが分かるような一言を付けることをお勧めします。

番外編02:コンサルティングを利用してしまう

Twitterの初心者に近い私は試行錯誤しながら、上手く出来る方法を模索していました。そうすると、Twitterやココナラなどでコンサルティングをしている方々に複数遭遇します。Twitterの進め方に悩んでいた私は、藁をもすがる気持ちでコンサルティングのサービスをいくつか受けました。

結論としては、初心者である当時の自分でも、あまり必要なかったのかなと思い返します。上記の「楽しむ」「フォローする」ことが共通であり、一部「テーマを統一する」「アカウント名を変更する」のアドバイスを受けたと記憶しています。このnoteをご覧頂いている方は、コンサルティングを受ける必要はないかと思いました。

中級編01:FF比を気にし過ぎる

Twitterに慣れてくると、様々なツールを活用することになると思います。例えば、長期間フォローしてくれていない方や全く使っていないような方をフォローから外すことの際に、私はSociai-Dogを活用しています。5,000フォローまで達すると、フォローとフォロワー数が同等でなければ、それ以上フォローできなくなってしまうこともあり、FF比(フォロワー数をフォロー数で割った値)が概ね1以上であることが目安になります。

このFF比がどんどん下がっていくと、不人気なアカウントのように錯覚してしまい、FF比を少しでも上げることに躍起になってしまいました。一番古いアカウントは、2021年9月現在FF比が50以上のアカウントになってしまいましたが、もちろん芸能人などでもなく、フォロワーの数も増えにくくなり、成長がなくなってしまいました。FF比を気にし過ぎず、名刺交換のようにフォローをしていくことをお勧めしたいと思いました。

番外編03:フォロワー買いに手を染める

これはTwitterの規約違反であるように思うのですが(購入したサイトでは違反ではないとしきりに書かれていたことが逆に怪しく)、フォロワーを買うことができました。フォロワー100増えることが5,000円くらいであったように記憶しています。上記のFF比を気にしていたこともあり、一度試しにそのサービスを受けました。

結論として、フォロワーは確かにえました。ダミーでもなかった様子です。アカウントのフォロワーを多くしたいということが最終目的である場合は、合目的であるかもしれません。しかしながら、これを続けると、実に寂しいアカウントになり兼ねません。フォロワーが多い割には「いいね」などのレスポンスがあまりない、見捨てられたようなアカウントに見えてしまうかもしれません。フォローをコツコツとしていくことは、せっかちな方にはもどかしいかもしれませんが、時間が解決します。あまり利用される方はおられないと思いますが、これも必要のないサービスかと思いました。

中級編02:同性の方々をフォローする

上記「初級編01」にて、まずはフォローすることをお勧めしました。私は普段、ツイートをした際に「いいね」やリツイートをして下さった方々などをフォローするようにしています。Twitterを再開した直後は、なかなかレスポンスもなかったので、様々な方法を試行錯誤しました。

一度に多くフォローするとアカウント凍結などのリスクがあると聞きますが、1日100フォローくらいで問題になったことはありません。前述の通り、5,000フォローまでは無条件にフォロー可能ですので、1日100フォローを約2ヶ月続けることもできます。その際、闇雲にフォローをすると、フォローのお返しがあまりないことがあります。

レスポンスが最悪であったのが、表題の通り「同姓の方々をフォロー」でした。上手く選ぶと最高7〜8割くらいのフォローを返していただけるのですが、この場合は僅か2名。興味やテーマなど一致しないということもありますが、検索でフォローしたい人を探すことは、現在Twitterをしていない方を選ぶ可能性も高くお勧めしません。できれば、最近24時間以内に何らかの活動(ツイート、いいね、リツイート、フォローなど)をした方をフォローすることをお勧めしたいと思いました。

中級編03:文字ばかりのツイートをする

人によっては開始直後から写真の多いタイムラインになっている方もおられると思いますが、伝えたいと思う気持ちが先行し、読みにくく説教臭いタイムラインになってしまうこともしばしばありました。写真を入れると単純に目を引いてレスポンスも多くなり、タイムラインも華やかになります。

以前は、他のホームページを引用したりYoutubeの動画を入れると、極端にレスポンスが下がる傾向にありました。2021年5~9月現在、そういったアルゴリズムではない雰囲気で、文字だけのツイートと公平に扱われている雰囲気です。つまり、文字だけのツイートよりもレスポンスが良好です。その場合、ホームページのアイキャッチやYoutubeのサムネイルが表示されるようになり、写真と同じように華やかなタイムラインになります。

伝えたいことを140文字に詰め込んで、1つずつ入魂していた頃よりも、写真やホームページ、Youtube動画を入れる方が自分も楽しめるようになりました。ツイート1つずつも重要ですが、タイムラインの見やすさも気にしてみると、過去のツイートにレスポンスをして頂ける傾向もあります。

上級編01:全て人任せにする

企業の方は、もしかしたら「入門編」や「初級編」に該当するかもしれません。社長やオーナー、役員などの経営者層の方々が自らツイートをしたり、フォローをしたりすることは稀であるように思います。逆に個人の場合は、自分でツイートなどをすることが原則であるように思います。私も事業的な意味合いのあるアカウントは手伝ってもらっていることがあります。ですが、完全に人任せにしてしまうと、もちろん仕事やアルバイトとしてする方々には思い入れなどが少なく、またマニュアルのような通り一辺倒な対策ではレスポンスが先細るなどの問題が生じました。

広報部のあるような企業でも、経営者層の方々が自らTwitterに関わることをお勧めしたいと思いました。ツイートは文字数が限られるので、言葉一つ一つに悩んだり、「いいね」などのレスポンスを心待ちにしたりします。経営者(運営者)自身がTwitterで一喜一憂することが、アカウントや広報を生き生きするのではと、今は考えています。

上級編02:共感・感動・バズりを求める

Twitterを成功させる法則を探したところ、「共感」「感動」のキーワードを多く見かけ、それらも含めてバズる(特別に大きなレスポンス)方法なども書かれていました。私も当初は、なるべくそれを真似しようと試行錯誤していたように思います。

そもそも、何か発信されてようと考えている特別な感性をお持ちの方々は、あまり日常的に共感を求めておられないのではと思います。言動に驚かれながらイノベーションを起こして来た方々もおられるのではと思います。

私は1年くらい経過した後になってしまいましたが、そういった一般的なTwitterの成功法則を求めず、自分らしく発信していくことに落ち着きました。「入門編01」で読むことを楽しむことを奨励しましたが、発信することを楽しむことが何よりであると、今は考えています。

上級編03:短期的で成果を求める

何かを広報しようと躍起になり、私は上記の多くの失敗や試行錯誤を繰り返しました。そこで、理想となる将来像を考えてみました。数十万や100万を超えるフォロワーを抱えて、発言に大きな影響力を持つようなアカウントを持つことなども選択肢として挙げてみましたが、何となく違うように思いました。

フォロワーが1,000未満の際にはレスポンスもほとんどなく寂しいものですが、「初級編01」に書きました通り、5,000フォローもすれば、1,000以上のフォローバックがあることが一般的です(「中級編02」のフォローする方を慎重に選ぶこともご参照下さい)。ツイートをしていくことで、どのような言葉が好まれるのか、またTwitter社の優先する意図の変遷などを感じることができることと思います(「上級編02」もご参照下さい)。

Twitterを通して、数年単位で表現者として訓練をしていくことが重要ではないかと今は考えています。私は2018年の12月頃から、滅気たり多忙による数ヶ月単位のブランクもありましたが、2年半以上継続することで見えてくる世界がありました。2年半前よりは、確実に成長していると感じます。開始した当時に100万以上のフォローがあっても、きっと無駄にしていたことと思います。2021年9月末現在、3アカウントの合計がやっと2万フォローを超えそうな程度ですが、身の丈にあった状況だと考えています。中長期的な視点と研鑽の気持ちを持って、これからも日々Twitterと向き合っていきたいと考えています。

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