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M-1グランプリ2023感想と腹筋終了のお知らせ

去年のM-1グランプリ2022、個人的に「3年越しにわたしの愛するM-1が帰ってきた!!!!」とむせび泣いくほど最高の大会だったので今年のハードル爆上がりしていたのです、が。

ちょっと今年は面白いというか感動というか衝撃というかとにかく圧巻&圧巻の展開。去年の余韻は幸福一辺倒だったけど、今年はもう終了後しばらくブルブル震えていました。腹筋はとうに死んでる。

この余韻が醒めないうちに文章にしておきたくて、アドレナリンぎんぎんの寝不足状態で振り返りしていきます。まずは新ルールに膝をついて感謝し続けた敗者復活戦から!
 

新ルール万歳の敗者復活戦

 
毎年物議を醸していた敗者復活戦の視聴者(人気)投票ルール。
わたしも未だ2021ハライチのトラウマに囚われていて、このルールだけマジでどうにかしてくれ~~~~~~~~~とここ数年祈り続けていた哀れな民なので、「ランダムに選んだ会場のお客さんによる投票→各ブロックの1位、計3組から芸人審査員5人による最終投票」のルール変更を聞いた瞬間神に感謝した。会場にいるお客さんだけじゃなく、最後の砦にM-1出場芸人を配置する運営サイドのセンスにThank you.

旧ルールなら断トツでロングコートダディあるいはオズワルドになったであろう今回の敗者復活戦で、旧ルールならどれほど面白くても絶対選ばれなかったであろう「テレビ露出少なめ知名度低めのアラフォーコンビ」ことシシガシラが勝ち上がったことに大きな夢を感じて泣きました。これが俺たちの望んだ敗者復活戦。

シシガシラ、決勝では残念ながら不発に終わってしまい、おそらく決勝から観戦していたら「なんでロコディやオズワルドを抑えてここが勝ち上がってきたの???」と疑問に思った方もいただろう……と勝手に想像してはいたたまれない気持ちになって「ちゃうねん!敗者復活戦でちょっとビックリするくらい爆発しててんで!!」と虚空に向かって叫びました。
 

 
ハゲと歌、芸人審査員からのジャッジが厳しくなりがちなテーマの掛け合わせ。2018年にはギャロップがハゲに泣き、今年はダンビラムーチョが歌に泣いた、そんな難易度S×Sネタでこの爆発。
声に出すハゲボケハゲツッコミは最初の1回のみで、あとは歌う脇田さんの傍らで浜中さんがただただ静かに表情を崩し、観客と浜中さんの共同作業で笑いの渦を生み出していくNEWスタイルの歌ハゲネタ。しゃべくり漫才を愛するわたしも「しゃべらなくてもこんなに面白いんだ……!」と新しい笑いの境地を見せてもらいました。女泣かせのワイルド悪顔イケメンな浜中さんが、かわいいかわいい脇田さんの頭に何度もキッス💋‍な見せつけコンビ愛も清々しかった。

敗者復活戦だけで2000カロリー使ったところで、休みなく本選スタート。結果このあと5000カロリー消費することになるので昨日だけで1kg痩せた。


そして決勝1stステージへ


(カベポスターBIG LOVEガチ勢)

 
1番目、令和ロマン!

カベポスターじゃなくてひと安心、だけど三連単予想の3位に入れた優勝候補筆頭コンビがここで……!
がっくり肩を落としたファンも多かったはず。なんせトップバッター=優勝コースからの脱線と言っても過言ではないエグ足枷。
が、令和ロマン、すっご。うそやろ。
トップバッターでこの空気ってある????
いきなりの拍手笑いに次ぐ拍手笑いで会場温まるどころか常夏の楽園ベイベー状態、点数もおそらく歴代トップバッターの最高得点。
後のM-1反省会番組で、くるまさんがいかに戦略立ててあのトップバッターの場を盛り上げに上げたのが語られたらしく、それを踏まえてネタ見直して笑いと感動で突っ伏しました。
でも1つ目のネタだけで言うと、個人的にバチバチハマったわけではなく「とはいえ最終決戦にはいかないかなぁ」と思っていましたこの時は。
  

(とはいえあの勢いは恐ろしかった)

 
2番、敗者復活枠=シシガシラ!

シシガシラへの想いは上記参照です。敗者復活戦ネタでどんな審査員評になるのか、あのときあの瞬間国民100万人くらいが思っていたはず。

3番、さや香!
いや~~~~~~~~カッコよ!!!!!!
完璧な完成度と言われた去年の「免許返納」ネタで期待値爆上がり、優勝候補ド本命のプレッシャーを背負いながらの今回で、あんのクオリティよ!!!!!!
石井さんが真面目な話からいきなりサイコに転じ、ふたりで怒鳴り合ううち最終的には新山さんがサイコに転じる「免許返納」ネタ構成を踏襲しながらも二番煎じ感ゼロ、ボケもツッコミもリアクションの大きさも欲しいサイズでバチッと投げてくれる抜群の安定感。ぶっちぎっての第1位も納得の高得点でした。

4番、カベポスター!!!!
予選ネタは一切観ないようにしつつも耳には入ってたウワサの「ズッゼリ」ってこのことだったのね!!拍手笑いに重ねてひとりアハ体験した。
ずっとずっとゼリー、ズッゼリ。
決して語呂は良くない&耳なじみも一切ない、なのに謎の中毒性がある4文字ズッゼリ。1日経った今、「ラッラシ」の音程でずっと頭の中に鳴り響いています。
点数振るわず残念だったけど、M-1の舞台=4分でやるネタじゃないという審査員評はごもっともで、来年M-1サイズになった爆笑のロジカルサイコネタ観れるのが今から楽しみです。あと、敗退コメントで真面目に落ち込んだ顔しながら「ボロボロロ」で噛んだ相方いじり逃げする永見さん最高に愛しかった。

5番、マユリカ!
尾木ママのサイン集める友人の下りがドンピシャにハマった。あそこの変人3連チャン、絶妙な名前&奇行チョイスでじわじわヤバさ増してく感じが気持ち良すぎてもはやASMR。
そして「ズッキンズッキンでプッチンふりん(ポンピーン)」で壁に頭強打するほどのけぞり笑いした。さや香に敗けず劣らず爆笑させてもらったので、まさかの645点で「ええ~~~~~低すぎん~~~~~?????」となりました。1stステージは個人的に「令和ロマン<マユリカ」だったのよ。
(でもここで令和ロマンが敗退したら伝説に残るであろう2本目のネタを見れなかったから今はとても納得している)

6番、ヤーレンズ!
高テンションで細かく小ネタを刻んでくるタイプの漫才はインディアンス以来ちょっと食傷気味……となっていた昨今ですが、ヤーレンズ、めちゃめちゃ好きだった!!!!
ボケの手数で圧勝、そして各ボケがきちんと自分のツボにフィットしてくれる気持ちよさ。「つまらないものですが」「なになに北京原人のDVD??」で1回絶頂。納得の2位!

7番、真空ジェシカ!!大好き!!
基本的には毎度シチュエーションを変えての奇天烈小ネタ博覧会だと思っているのですが、今回はいつもに輪をかけて1つ1つの小ネタの精度が高すぎて腹筋オブザデッド。「7億人の侍」「クローン澤あきら…?!」と小ネタを積み上げてからの「三谷こうき高齢者」「もうラジオネーム」で拍手笑いが起きたときの爽快感たるや、たるや!!!!
真空ジェシカのウケに対して点数伸びず予選敗退の下り、毎年M-1放送中における瞬間最大風速でネットが荒れる&審査員評に不服コメント乱立状態になりませんか……??怖
個人的に昨日のネタは大爆発してたので、あのスタイルで来年はさらなるビッグバンを起こしてほしい。

8番ダンビラムーチョ9番くらげ10番モグライダー!
……ハマらなかった><

好きな芸風被りがちな正統派しゃべくり推しパイセンがくらげ応援ガチ勢で、シシガシラ後のわたしと同じく「なんでそのネタを・・・」状態になっていたので別ネタ観てみようと思います。

   
そして、1stステージ終了。
1位さや香、2位ヤーレンズ、3位令和ロマン。

ちなみに個人的なトップ3は「1位さや香、2位マユリカ、3位真空ジェシカorヤーレンズどっちか選ぶんめっちゃムズイ」でした。


最終決戦 ~そして伝説が生まれる~


1番、令和ロマン。
え、なんか、面白いというか、ウケ方異常じゃなかった……??
わたしもケムリさんの顔面=もんじゃ焼く土手とか「ぽんぽんぽん!ブロッコリー!」「それなんのサブスク?」あたりで早くも優勝ボタン押しそうになったけど、その後の小ボケ大ボケ全部が拍手笑い、そして最後のピークに吉本興業持ってくるのはもうこの大会においてエグあざと面白すぎて今ちゃん泣いてたやん。
アンタッチャブル、チュートリアル、トレンディエンジェル、霜降り明星。これまでの大会ではこのあたりが最終決戦でぶっちぎって空気持ってって優勝した記憶があるけど、そのどれをも上回る、会場揺れてんちゃうかってほどの大大大大大爆発。こちらも腹筋に瀕死の重傷を負いながら「これは、伝説に刻まれるやつ……」となりました。

2番、ヤーレンズ。
令和ロマンのあとで、あの安定感とクオリティ出せるんすごない……?
1本目のネタのほうが各ボケの笑いが大きかったけど後半ちょっと失速してた分、2本目は終始安定してずっと面白かったし湯切りはカッコよかった。元駐車場のラーメン屋設定が随所で丁寧に生かされてる感じも好きで、小ボケを重ねながらきちんと笑いを積み上げていく良い構成だった。令和ロマンはなんかもう面白すぎて逆にしんどい(褒)となってた一方、ヤーレンズの笑いは弱った胃腸を優しく温めてくれるような心地よさがありました。

3番、さや香。
このツイートが全てです!


そして最終結果発表。
「とはいえ令和ロマンぶっちぎりでは」と思いきや

ヤーレンズ
令和ロマン
ヤーレンズ
令和ロマン
ヤーレンズ

5人目の時点でまさかのヤーレンズリーチ!
うおおおお!!

からの、6人目の発表でちょっともったいぶる演出………これ勝確のときにやるやつやん!!!!
ヤーレンズくるやつやん!!!!!
マジか~~~~~ヤーレンズやったか~~~~~!!!!!

と思ったら令和ロマン!!!!
うおおおおおおお!!!!

「2コンビが交互に出てきて最後の1人で確定」って流れも初ちゃう!!!!!??

いやぁぁぁぁぁ~~~~~ドキドキすぎる~~~~~やめてくれぇぇぇ~~~~~~!!!!!!!


からの、最後まっちゃん、

令和ロマン!!!!!!!!!!!

 
やな!!せや思てん!!
「吉本興業には、こういう社員がいます」で今ちゃんに敗けず劣らず顔面くしゃくしゃなってましたもんね!!!!


いや~~~~~~~


ちょ、うわ~~~~~~~~~


令和ロマン、恐ろしい子……!!!!!!


トップバッターで最終決戦上がるだけでも18年ぶり(2005年笑い飯)の偉業なのに、ホンマに優勝してしまいはった。こちらはなんと第1回大会、中川家ぶりの超偉業。ちなみに大会エントリー数は当時の約8倍。そら先輩らの祝福コメントで「化け物」言われるわな。
 

 
今までのM-1では味わったことのない感覚、めっちゃたくさん味わった。
令和ロマン、ちょっとカッコ良すぎてホンマに痺れた。終わってからしばらく経っても余韻で震えるくらいすごかった。「面白かった~!」だけじゃない、「なんか…なんかちょっとえらいすごいもん見せていただいて本当にありがとうございます……」と手をついて深々とお礼を申し上げたいお気持ち。

毎年ツイッターとヤフコメに沸く「M-1は年々つまらなくなる」はもはや風物詩、今年も例外なく、だったけど、え、ちょま、うちら同じ番組観てた……???

とにもかくにも、幸せいっぱいだった去年のM-1からさらに輪をかけ、今日まで生きてきたことに感謝したくなるほど嬉しい楽しい最高のM-1グランプリでした!

はぁ~~~~~寝よ!!!(アドレナリン NO OWARI)

 

読んでくださってありがとうございます◎