お芋を洗う~時を紡ぐ~

先日の田芋・里芋の記事から、また里芋さんとの出会い。


地域の収穫祭に参加して、こうした状況の中でも、やはり自然の恵みに感謝を忘れない、そんな心を持つ日本の文化。やはり素敵だ。

今回はお芋洗いについて。お芋は里芋。

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なかなか洗うのが大変な里芋。
たくさんの量を洗う時。
小さなお芋がたくさんの時。

今では電動の洗い器もありますが。
地域の方に持ってきていただいた、この道具。

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容器は元々醤油の甕だそうですが、それを工夫する知恵はやはりすごい。

シンプルな棒と棒をバッテンにして、グルグル回す。
芋と芋が擦れて皮がむける。

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実は電動よりも早くきれいになる。
ただ・・・体力も消耗・・・(腕が・・・)

こうやって身近なものを使って、シンプルに効率よくお芋を洗う。

最近は時間を買う時代。
効率はどんどん改善されていき、自らの手を使うことも大きくなくなってきた。
その手間をかけることで紡がれる”間”もある。

そこで世代を越えた関わりが生まれ、
”今”のあり方までの 見えない間 が紡がれる。

当たり前のように目の前の便利な道具を使っている。
そして便利。
その効率から生み出された時間を他のことに使える。
体力も消耗しない(笑)

今の便利な暮らしにはたくさんの時が、そして人が紡いできたものがある。
人間の知恵は本当にすばらしい。
一人ではできないことも、協力することで新たな価値が生まれる。

たくさんのつながりで今がある。

だからこそ、今、
時を紡いでいくことが大切だとも感じる。

”今の時代”をともに歩む人。
それだけではない。

”今”までを紡いできてくれたたくさんの人たち。

それがあっての”今”。

今のように技術が発達する前にも、
暮らしの中で手間をかけて過ごした時間。

ここがあるからこそ、今の暮らしがあること、
そして未来をつくっていけることを忘れてはいけないと改めて思った。

過去に目を向けること。

そして今があること。

だから明日をつくってゆける。

里山にはたくさんの宝がある。

一つ一つの道具に物語がある。

時代に合わせて変化してゆくことは大切。

でも変わらないものは変わらないままで。

これからの時代はこの結び。

これからどんどん変わってゆくからこそ。

あらためて変わらない大切なものを次代へつなげてゆこう。


芋(いも)は、”いのちのもと”。
そんな風に おいも を見てみると、またたくさんの気づきがある。



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