超個人的な神聖かまってちゃんのおすすめ曲

最近、神聖かまってちゃんを聴いているうちにどんどん好きな曲が増えてきたので、整理も込みで思い切って記事にしてみました。神聖かまってちゃんを知ったばかりの人もここからお気に入りの曲を見つけてくれたらいいなと思います。

ズッ友

一つ目はこれ。同性愛にフォーカスした曲です。全体を通して爽やかで美しい曲ですが、特に「神は罰するか」からのパートは圧巻です。神懸かっています。メロディの美しさは勿論、歌詞に同性愛を罪と捉えるキリスト教、マリアを持ってくるセンスの良さ。世間の同性愛に対する一つの否定的な価値観をここで思い出させてくることで、彼らには美しい日々だけではなく、確かな苦しさや葛藤があるのだということを突きつけられます。
そして、この曲を通して言えるのは、彼らは「今日の続きを信じる」つまり私たちと同じ、普通の恋をしているだけだということ。咎めるなんてとんでもない、なんなら他人が構うものですらない。同性愛を必要以上に特別視していた自分に気づきました。
歌詞に大きく触れましたが、メロディももちろん素敵な一曲。おすすめです。

天文学的なその数から

これも名曲。
ズッ友ほどの重みを感じる歌詞ではありませんが、ひとつひとつの言葉選びが丁寧で綺麗。詩としても言うことなしだと思います。全体的に切なくて爽やかで、夜空に関連した歌詞が多く、聴いていると懐かしい夜の空気感が伝わってくるような気がします。
ちなみに私は2番のサビが好きです。
神聖かまってちゃんの曲の中でも聴きやすく、万人ウケすると思うので、最近神聖かまってちゃんに興味を持った方におすすめです。

僕の戦争

この曲は歌詞というよりメロディが天才的です。前奏を3秒聴いただけでも分かる圧倒的な世界観、メロディをかき消すほどのコーラス。アクセントのヴァイオリン一つとってみても完璧です。この曲は世間の持っている神聖かまってちゃんの印象とは異なるので、他の曲は苦手でもこれはハマる！という方も多いでしょう。
私はピアノメインの間奏がお気に入りです。
ほとんどが英語の歌詞ですが、そのおかげで終盤の日本語パートが引き立ち、違った魅力を感じられます。
進撃の巨人関連でいくと、「夕暮れの鳥」も名曲なのでぜひ聴いてみてください。

Girl2

これもかなり斬新な曲。歌詞はほんの少しで、頭は使わない。しかし神聖かまってちゃんの中でもトップクラスに中毒性があります。YouTubeのコメント欄で「この曲を聴きながらショッピングモールをうろうろしてる」との書き込みがありましたが、まさしくそれがこの曲のベストな楽しみ方だと思います。楽器メインで、雰囲気を楽しむ。聴きながら歩くだけで気分が乗ってきて、街がいつもより奇妙で鋭利に見えてくる。そんな一曲です。こればっかりは聴かないと伝わらないのでぜひ。
筆者のお気に入りは1:38〜のラップ部分。
PVもおしゃれで格好いいのでおすすめです。

たんぽぽ

前奏がとにかく良い。初めてこの曲を聴いた瞬間、出だしのヴァイオリンに心を掴まれました。そこだけでも聴いてみる価値はあると思います。
そして歌詞もとても素敵。聴いていると爽やかで綺麗な空気が鼻を抜けていくような感じがします。ほんのりとした切なさも感じますね。
タイトルの「たんぽぽ」は歌詞には出てきませんが、曲を聴いてみると、このタイトルに納得させられます。の子の言葉選びのセンスが光っています。
演奏も年々磨かれていて、聴いていて気持ちが良いのでライブがおすすめです。

33才の夏休み

元気や活力と共に切なさがガツンと効いてくる曲です。
耳に残るメロディー、手が込んだPVも素晴らしいのですが、この曲の最大の魅力は歌詞だと思います。学生時代から夏休みの終わりを迎えること無く大人になってしまった、それは今も続いている。救いようのない状況を嘆いているような歌詞ですが、どこかに僅かな希望を感じ、頑張れ。とも、最早逆に俗っぽいフレーズ、頑張らなくても良いんだよ。とも言われてないのに、少し頑張ってみようか、と思わされ、いつのまにか支えられているのです。頑張らなくても良い、なんて言われても当の本人は頑張らなくて良いわけがないととっくに気づいている。不安に日々押し潰されそうになっている。だから、の子のただ現状を歌い上げた歌詞、希望を感じさせた声が響くのです。「聴いていると勝手に救われている」これこそが神聖かまってちゃんの最大の魅力で、支持され続ける理由だと思います。
コメント欄には現在引きこもっている方々の書き込みが並んでいますが、この曲に心を動かされ涙した人は、なんとかなる、きっと良くなる。そう思っています。

かなり長文になってしまったのでここまでにします。他にも好きな曲が数曲あるのでまた記事にできたらな、と思います。