最近の記事

「あまねく奇跡の始発点」の感想

最終章までを読み終わったので、とくに振り返るでもなく、このストーリーを読みながら想ったことをつれづれと書こうと思う。ゲーム内の描写についてはあまり触れないが、内容はネタバレ同然だと思う。 何者かであるということ 人は社会に生き、何者かとして生きていく。人が集まって社会が形成され、さらに社会は人を何者かに規定する。 だからこそ、社会の中の個である人は何者かにしかなれず、自己とは異なる何者かになることはできない。それでも人は想ってしまう。違った未来を歩んだ、自分でない自己を想

    「あまねく奇跡の始発点」の感想