DTuber募集告知

第3の配信「DTuber」とは。その魅力と狙い、可能性を語る。

・架空の存在と繋がりたい

2017年が終わろうとしている頃、動画コンテンツに新しい風が吹いているのが見え始めました。
ヴァーチャル世界の女の子や男の子が視聴者とコミュニケーションをとり、画面の壁を越えた交流が始まる。「ヴァーチャルユーチューバー(VTuber)」という存在が拡大する瞬間でした。

最初に私がその存在を知ったのはVTuberの1人、ミライアカリちゃんでした。そしてキズナアイちゃん、御来屋久遠ちゃんを始め、続々と増えてくるVTuberの勢いに驚かされました。

何年前だったでしょうか。6年以上前だったと思いますが、TOKYO MXで「初音ミク」のライブの模様が放送されたときのことを想起します。思春期を迎え、アニメや漫画にのめり込み始めていた私にとって、あの映像は衝撃でした。

【2次元が、生きている】


「ただの機械音声」としか初音ミクを認識していなかった私にとって、テレビ画面ではほとんど見えない超薄型スクリーンで、活き活きと歌を歌い、ステージを駆けまわり、表情豊かに踊っているキャラクターを見れたことは、未知との邂逅だったのです。

しかしそこにはがある。
どれだけ人間らしく動いていようと確かにステージと客席には次元の壁があり、ゆえにコミュニケーションはどうしても一方向的なものになる。それは昔のアニメファンとアニメ制作側との関係と結局は同じものなのでした。

・声優、そしてVTuber


そして徐々にアニメ業界では「声優」という存在が前面に出てくるようになりました。声優が歌い、踊り、トークをし、ライブをする。アニメ・ゲーム・ナレーションの仕事は当たり前で、声優にはビジュアルや声優その人の個性、歌唱力、身体能力なども重視されるようになってきたのです。声優が武道館を満員にし、ファッション誌に登場し、ゴールデンのテレビ番組に参加している。

アニメファンが持っていた「キャラクターと相互コミュニケーションをしたい」「しかしそれは叶わない」という葛藤に満ちた欲求は、2次元と3次元を繋ぐ存在として声優という存在を世間の人々の眼に留まらせるほどの力となったのです。

『ラブライブ!』『アイドルマスター』などの「2.5次元」と呼ばれるコンテンツが波及したのもまさにその声に応える形であったからでしょう。(事実私も、ラブライブにのめり込んだ1人です。)

『ラブライブ!』の音楽ディレクターの木皿洋平氏は

「2.5次元とかとってつけたことは入れたくない。(中略)ゲームをやるのと同じ感覚でそこにいられるのが素晴らしいと思ったので、そういうことがライブをやる上で大事だという意識はすごくありました。」

とインタビューで語っています。

大事なことは「架空の世界から現実へ、現実から架空の世界へコンタクトをとれる」ということだと考えます。それが後々2.5次元として呼ばれるようになったのです。

これは何も、オタク向け、に限ったことではないと思います。ディズニーランドの「スティッチ・エンカウンター」は、実際にキャラクターと会話を楽しむことが出来るアトラクションです。さらに広げればスーパー戦隊や仮面ライダーのヒーローショーに至るまで、そうしたものが人気を集めていることも「架空の存在と繋がりたい」という欲求を満たせるからではないでしょうか。


先日、VTuber関連のツイートで面白い投稿(ツイート)を見つけました。ミライアカリちゃんだったと思いますが、屋外イベントでお客さんに「画面越しだから握手できなくて……ごめんね」と語り掛ける動画でした。

これこそまさに「VTuberの魅力」だと思うのです。どれだけ直接やり取りできても設定としては架空に生きているから実際には触れられない、だがそれが良い。「架空・現実という壁」があることによって生まれる価値、それがVTuberの良いところだと思います。

(※もう1つVTuberの価値として挙げたい点があるのですが、それはこの後。)


・「DTuber」で定義する「架空の世界」とは

私たちミラクレドが新しく提案するのは2.5次元YouTuber「DTuber」。「次元(Dimension)に飛び込む(Dive)」という意味からそう名付けられた存在です。
2018年9月を目処に法人化し、商業コンテンツとして運営して参ります。

これを最初に打ち出すとき、私もこう予想しました。「ただ2.5次元にすれば良いってもんじゃないだろう」というご批判を頂くことを。

ただ、ここまでの文章を読んで下さった方なら感じて下さるのではないかと思います。「YouTuber」「VTuber」それぞれに良さがあることを理解した上で、それとは違う価値を打ち出そうとしていることを。

私たちの目的は「クリエイター(架空の世界)とオーディエンス(現実世界)がコミュニケーションをとる」ということにあります。つまり、正確に言えば、私たちは「架空世界=2次元キャラクター」と定義しているわけではないのです


例えば、アニメ関連で声優さんのイベントやライブに行き、そこに参加しても「声優」という存在は「聖」なるものではないでしょうか。「初音ミク」の例と同じように、舞台と客席には見えない壁があるのです。

もちろん俳優、モデル、あらゆる職業にその壁は必要ですし、聖なるものを感じるからこそ人はそこに惹かれていくのだと思います。しかし私たちには「知りたい」という強い欲求があります。

テレビで流されるニュースの裏側を調べ、アイドルを追っかけ、好きな人がどうやって毎日を過ごしているのか悶々とし……(だからこそストーカー被害や悪質なファンの被害が絶えないのですが。)

VTuberが受け入れられた要因として、アニメのキャラクターとは違い「キャラクター(の中の人の)素のまま」が垣間見られる、という点があるかと考えます。
素に近い配信を行うことによって、「架空の存在(の中の人)を知りたい・繋がりたい」という欲求を満たし、かつ「架空と現実の壁は残す」という状態を実現させています。


話をDTuberに戻しましょう。ならば、私たちはどうやって「壁」を残しつつ「繋がりたい」「知りたい」欲求を満たすのか。

答えは、「アニメ・漫画などのコンテンツそのもの」と「視聴者」が繋がることです。

今までは作品のキャラクターを代弁する声優・単一のキャラクターと繋がることが主軸でしたが、そうではなく「コンテンツ(架空世界)そのもの」と視聴者が繋がることができれば良いのではないかと考えました。

「架空の世界=作品そのもの」と捉え、アニメや漫画の制作の現場、収録、ストーリー制作、キャラクター……そのすべてと視聴者が繋がることが出来ないか、という探究の1要素がこの「DTuberプロジェクト」なのです。

……ん?「DTuber」って2次元と3次元の両方で動くYouTuberじゃないの?どういうこと?


そこで登場するのが「『メインチャンネル』制作プロジェクト」なのです。詳しいことはまだ記せませんが、先述した「コンテンツそのもの」が「メインチャンネル」であり、メインチャンネル(2D・架空世界)と視聴者(3D)を繋ぐ懸け橋的な存在。それこそがDTuberなのです。

元々私はビジネスマンとしての素質があるわけでも何でもなく、チェリスト、作詞作曲家としてクリエイティヴにコンテンツ制作に携わる側の人間です。
その立場に立つ者として、新しく提供できることがあるのではないか。それを常に考えています。

メインチャンネルには、音楽家・イラスト制作会社・キャラデザイナー・各声優事務所・アーティスト・配信プラットフォーム会社……様々な方々にご協力を頂き制作を進行中です。

まだぼんやりとしたことしか公の場でお話することはできませんが、ここまでの文章からこの両プロジェクトに対する想いや何かを感じ取って頂けたのなら幸いでございます。

大変長くなりましたが、ここまでお読み頂き本当にありがとうございました。宜しければ公式アカウントをフォローして頂けましたら幸いです。


MiraCred代表 ヌビア/須田史寛

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