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負けても悪でも貴女が私のヒーロー


すーげぇガチ恋勢みたいなタイトルですが実際ガチ恋勢なので仕方がない。

今まで敵方を好きになることに対して「本当に好きになって良いのか?」
「作者はそんなこと想定してないんじゃないのか?」「バレンタイン毎年送ってるけど引かれてないか?」「好きになられたら作者としては迷惑ではないのか?」など苦しみ続けてきたのですが、ようやく思えるようになりました。「仮にそうだとしても知ったことか」と。ありがとうヌンチャック!ヌンチャックがきっかけで良いのかはわからないけど!ヌンチャックのジャスティス回......待ってるよ!(来ません)

それこそ某機械生命体の昔のキャッチコピーを借りるなら、彼女は「君が選ぶ君のヒーロー」なわけです。悪人だろうが知ったこっちゃないのです。
紹介が遅れました。私の最推しのニンジャです。

ちょっと待てよと思われた方もいらっしゃるかもしれない。確かに彼女は某女ニンジャとの親密な関係を仄めかされているし、それについて思う所が無いでは無いが、それはそれ、これはこれ。大体二次元は片思い上等でしょ

今回は彼女の魅力についてたらたらと語っていこうと思っています。
まあ本当に長くなるけど

※ちなみに
イントゥ・ザ・シャッタード・アースはゲスト出演感あるので今回の記事では触れません。おおよその歳がわかったのは大きいんだけどね!

ここが好き

・かっこいい所が好き
・部下との関係が好き

・怒っている所が好き
・ニンジャ性が好き
・最期が好き
・妄想

かっこいい所

これはもうその通りです。所作や言動に目を配ると格好いい所沢山あるんですって!っていうか存在そのものがかっこよくないですか?身長180cmでエレガンスな外見に苛烈な性格を隠した棒術使いのおばさまやぞ?ロマン

そんなジャスティスの記念すべき初登場シーンがこちら。名鑑が140字いっぱいだったので事前に性別に関する記載がなく、驚かれた方もいたのではないでしょうか。

シニヨン...いかにも仕事が出来る女って感じで良いよね...書籍版だとシニョンに直されちゃってましたが響き的にはシニヨンの方が好きです。
この「高潔なる市民」って言いつつ絶対1ミリも思ってないだろ~て所も個人的に好きです。アマクダリの欺瞞これが大好き

これ!これよこれ!!!味方には勇気を、って言う所が最初に惚れたポイントかもしれない...味方からしたら頼もしい存在....考えてみてくださいよ身長180cmにカラテもあって常にシリアスな雰囲気の治安維持機構長官...怖いけど頼もしいじゃないですか...しかも書籍版だとリーダーシップに満ちた口調
という一文まで加わってますます頼もしい...これは惚れる...

というわけでここからはTwitter版ジャスティスの格好いいツイートを貼っていく流れになります。文脈も何もあったもんじゃねえ

はぁー(嘆息)
もうこの時点で冷徹なかっこよさが滲み出てると思いませんか
動画で脳内再生余裕でした
彼女が入ってきた瞬間の司令室の緊張感が伝わってくるようです

ああ~この辺も絵になる~というか一挙手一投足が絵になるのでこうやって1ツイートごとにやってたらキリがありませんねやるけど

ここねー!「無慈悲な戦女神めいて仁王立ち姿勢を取り」っていう一文が書籍版だとカットされているのでここのシーンのかっこよさはTwitter版に軍配が上がりますね。もう駄目、Twitter版ジャスティスは何をしても絵になる。

書籍版で何故台詞を差し替えた」ランキングNo.1の台詞。
この台詞でハートぶち抜かれたのに書籍版だとなんかちょっと上司と部下の微笑ましいやり取りになっちまって!
アマクダリの理念的には個人=システムの一部であるからしてこういう個人を偏重するような台詞は似合わないと判断されたのでしょうか...
何にせよTwitter版ジャスティスの中ではトップクラスに格好いい台詞だったので残念でならない。

ああーかっこいい...欺瞞だとしてもこれはかっこいい...「ハイデッカーこそネオサイタマの秩序と正義を護る盾だ」あたりは本気で言ってそうだけど
この台詞は本当に好きなので書籍版でも変わらなくて嬉しいです。
こんなこと言われたら能動的な忠誠心芽生えちゃう...前述の「味方には勇気を」の通り、ただニンジャの脅威でやる気を出させるんじゃなくて自主的にやる気を出させてるのが上手いなと思います。でもこれはニンジャ由来じゃなくて元々の(モータルの)彼女のスキルかもしれないですね

番外:ヒカリニンジャの紹介にて
また、このクランの高位のニンジャは常時身体が仄かに発光し、後光のようなニンジャ存在感と心地よい熱を放って、人間が本能的に恐れる「闇」や「凍え」を打ち払うため、モータルから神として信仰されやすかったという。(ディスカバリー・オブ・ミスティック・ニンジャ・アーツ(14):二十四大ニンジャクラン:後編より)

とあるので、このあたりの事務官の心境の変化には彼女がヒカリニンジャであることも関係している...?と思ったり思わなかったり
書籍版だとグレーターぐらいのソウルになってそうでしたしね

「書籍版で何故台詞を差し替えた」ランキングNo.2の台詞。この曲がりなりにも指揮官やってるのが好きだったのに...!でも書籍版での、敵前逃亡者を非情に撃ち殺すジャスティスも無茶苦茶かっこいいので悩みます。どうせならどっちもやってほしかったな...!

あ~~~~~この自分を正義と信じて疑わない独善的な態度!最高です!この、台詞のあとにボーをバウンドさせて掴み取るのが自然な動作として脳内再生される!この啖呵を是非オーディオドラマで聞きたい...聞きたいよお....

書籍版だと何故か1段攻撃になっていたんですがTwitter版の二段攻撃の方が好きですね...
書籍版で好きなのは頭上でボーを振り回しての叩きつけ攻撃です。あれ多分クリーンヒットしたらいくらボーでも頭蓋割れるんだろうな...

以下、戦闘シーンに関してはもう全部かっこいいから割愛します

あっでもでも、Twitter版の「貴様のボーカラテにはもう慣れた、素手で十分」と書籍版の「ヒカリ・ジツ、破れたり!」は対になってるんだろうな~って読み比べておっとなりました

これが、書籍版の翼展開シーンが本当脳内で映像化出来るってレベルの解像度にまで上げられていて本当すごいんですよ、買え!ロンゲスト前編買って読め!!!!そして挿絵を見てジャスティスの尊さに目を焼かれろ!!!
台詞だと「下郎!勝ったと思うか!」「私自身がセイギオオキイタテとなる」が最高に格好いい...

かっこよさ以前にもっふもふの髪の毛が気になる口絵とか1984を彷彿とさせるクールな扉絵とか色々見て欲しい...そして名鑑の完全版な!
モノクロの方の口絵もそうだけど怖いからこそかっこいい...惚れる...

部下との関係

ジャスティスは存命中マージナルとヴァニティという二人の部下を抱えていましたが、どちらとの関係性も彼女の人物といった部分にスポットライトを当てるという側面で非常に美味しい。

・ヴァニティ

罵倒を呑んだ。良い気分だからだ。んんーーーーーーー可愛い
ガッツポーズも可愛い~~~~~~~!!!
この一連のやり取りはそれまでシステムの歯車の一部だったジャスティスの、いわば素の顔にスポットを当てて人物的な魅力をぐっと引き立たせる役割を持っていますね... いわばギャップ萌えってやつだよ
それにしても友情よりも親密な関係って何だろね
私は疑似母娘を推しますが同棲までは許すよ

・マージナル
ちなみに書籍版だとマージナルとの会話シーンも増えて、マージナルがセイギオオキイタテを見上げて物思いに耽るシーンも追加されたりするのでヴァニティだけじゃなくマージナルの事も忘れないであげてください...!彼は出番の代わりにカラテが下がっちゃったので...!

怒っている所

イライラ状態の長官。キビキビした怒り方もまた格好いい...個人で好き嫌い分かれると思いますが私はジャスティスのこの怒りっぽい所が好きで好きで仕方がなくてですね...三次元では絶対そばにいてほしくないけど二次元だと見ていたいタイプって所でしょうか。

Twitter版ジャスティスも読み返すと結構キレてるんですけど書籍版はそれ以上にキレてます。良いぞ良いぞ。
煽るハーヴェスターに内心ブチ切れてたりしてます。〇〇屋というのは彼女の口癖でしょうか。官房長官相手には怒らなかったけど内心政治屋と思ってるかもしれない...。

ああ...無言で怒る長官最高...というか物にあたるだけTwitter版ジャスティスはやさしい

この一文あまりに美しくないですか!?「前髪のほつれ毛を払った」ってあたりに筆者のなんかこだわりが見えますね!?
書籍版の「虫め」という短くも怒りが伝わってくる台詞も好きだけど、女性的な色っぽさではやっぱりこっちに軍配が上がる...

このすぐ物に当たるあたりが、モータル時代から案外子供っぽい性格だったりしないかなーと考えが及んで萌えるわけですよ

ご褒美です!じゃなかった、書籍版読んでてなんとなく思っていたんですけどやっぱりハイデッカー>自分>アマクダリなんですよね

さんざ苦しめられた報道ヘリを撃ち落として内心スカッとした!したりその後煙の中から出てきた殺忍おじさんにブチ切れたり忙しいですね書籍版ジャスティスさんは。

ニンジャ性が好き

これはもう書籍版の書き方が完璧としか言いようがない...Twitter版はある種凶暴なモータルでした。フジキド評としても

と、ハイデッカー丸ごと悪と断じるのがTwitter版での書かれ方でした。

しかし書籍版では

ならず者が騙る秩序に正義など無し。オヌシは所詮私と同じ穴のムジナだ。

と台詞が変更され、ハイデッカー=悪というよりはジャスティス=殺すべき一人のニンジャという書き方に変更されているように思います。マスターマインド戦での「私はオヌシと議論しに来たのではない!私は、オヌシを、カラテで殺しに来たのだ!」という台詞に通じるものがある。そうです、ニンジャスレイヤーは正義のニンジャではなく、ニンジャを殺す不条理なのです。

それに対してジャスティスもニンジャ性を強調した描かれ方をされています。逃亡する部下は撃ち殺し事務官の犠牲を顧みることなくオナタカミトルーパーによる一斉掃射を行ったり、まるでモータルなどそこにいないかのような振る舞いをします。果てには邪魔な報道ヘリをフジキドごと撃ち落としたり光線で民家を焼いたりとニンジャとしてやりたい放題です

そんなジャスティスが翼を展開した時のフジキドのバトウがこれ

人の真似をやめたか

ああ~~~~最高のバトウ!ジャスティス好きとしてはこれ以上の賛辞はございません!!

個人的にはノボセ老の「正義(ジャスティス)を名乗る者の手によって」も言い回しが好き。というか書籍版ノボセ老はシマカタ=ニンジャだと察してるんですよね。流石。

最期が好き

身も蓋もない書き方!でも実際好きなんだから仕方がない!
人工の翼を持った正義を名乗る天使が翼をもがれて墜落死って
ちょっと属性盛りすぎじゃないですか?
人工の翼感があるのはサイバネと明言されてるTwitter版なのですが、ナラクの炎に焼かれてる書籍版はイカロスの翼感がある...
どのみち思い上がった人間が地に堕とされた感があって好きです。

そしてその死に際なのですが、Twitter版は少しの間呆然としているような、

「この街は彼女の物だ。築き上げてきた心地よい庭だ」が彼女の傲慢さを表しているのは言うまでもないのですが、まずこんなことを考えてから次に生存の可能性を探ってるんですよね。叫ぶでもなく喚くでもなくただ明け方の空に静かに散ったイメージが強いのがTwitter版です。

書籍版は頭の回転が早いので次々と殺せる「はずだった」局面を思い出してしまいます。そして絶望の中派手にアラバマオトシでクレーター作って爆発四散したイメージが大きいです(それはTwitter版も同じはずなんですけど何故か)「ヒカリはない。呑まれた」という文章が彼女の絶望を大きく表していると思いました。


以下、考察と言う名の妄想
書籍版で新たに追加された設定で、「元は警察官僚の家系であったが派閥争いで敗れ表舞台を去った」経歴があるということで...彼女は当然のごとくそのポストが得られると思っていたのに敗北し、その時の恨み骨髄、オナタカミ・トルーパーズを用いてNSPDの警察署のデスクを奪っていったのではないかと...アガメムノンもマスターマインドもそうだけど「本来自分がいるべき席」に座れていない奴らがいて、そいつらが自分の座るべき席を取り戻す為に戦う場所として選んだのが(選ばれたのが)アマクダリだったのではないのかなと そしてジャスティスは生来の苛烈な性格と警察の旧態依然とした体質に業を煮やしてハイデッカーを作り旧警察の体制を壊しに壊した結果...4部で無政府状態になっちゃったんじゃないかなあ.......

あとヴァニティと仲が良いらしいのはお互いに表舞台を去った経歴があるからなの?どうなの?傷のなめあいなの?