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アマクダリ・セクトの女たち

(これまでのあらすじ)

オタクなら好きな物についてnoteで語れよ!というツイートが回ってきて
一理あると思った

(これまでのあらすじ・終わり)

ブラックウィドー

人見知りの女ニンジャってどうですか。可愛くないですか?可愛い...
本当に未亡人なのか蜘蛛由来のニンジャネームなのかは定かではない
一緒に出てきたニンジャがFuneral(葬式)ということで関係を想像させられて非常に良いと思います。人見知りのレディに話しかける胡乱おじさん...

巨大な蜘蛛型サイバネの上に乗っているだけなのか、サイバネと接続出来るように身体も相当な重サイバネなのかは読んだ所ではよくわからない
後者だとするとソウルの影響ってこわ...ってなりますね

ミボウジンとか、最近だとウリエル=サンにも彼女の残滓を感じられます 
なんだかんだで古参アマクダリだし作者の印象に強く残っているのかも

ダイアウルフ

女軍人!隻眼!獣人化!良い尻!盛り過ぎである
この頃からいよいよ本格的に敵陣営に女ニンジャが充実し始めた感がある

ハスキーボイス良いねえ...軍服良いねえ...
マゾ向け属性てんこ盛りでいっそ清々しい
ハーヴェスター意識してか煙草派じゃなくて葉巻派なのが良い

部下三人との暴力コントが印象的
部下のベアハンターと言えば最終章ではジツが強化されてて
ダイアウルフを思い出してしんみりしました

女軍曹として湾岸警備隊で疎まれた過去といい、
議員に前後を要求されてキレたりといい、
女性であることが彼女の枷となっていたことだなあ
でも最期にイクサの中で戦士として戦って散れたのは救いであることよ

ソルスティス(ホワイトドラゴン)

(ホワイトドラゴン)と言いつつソルスティスの話しかしません。

敵組織の首領の妻でありながら主人公の妻に面影が似ているという
出る作品が違ったら彼女が主人公だったかもしれない設定のキャラクター。

彼女のパーソナリティーについて語るのは難しいなあ
完璧で全てを見透かす夫アガメムノンの傍らで息苦しさを覚え
偶然助けてくれたフジキドの人柄に惹かれる様はマジでヒロイン
「残念だけど」「違うわ。コヨイです」のシーンすごい切ない
カラテも強くて、美しい。闇の魅力を感じさせる

Solstice→WinterSolstice→冬至→冬→フユコなのかなあ辛いなあ
ホワイトドラゴンに彼女の躰が使われているのを読んだ時は心底ゾッとした
結婚も彼女の高貴な血筋が狙いの政略結婚だし、シバターッお前ーッてなる
まあ彼も裏事情知っちゃうと憎めないんだけどね...

彼女が「本当にしたい事」に思い至る事ができたのかは分からないけれど
微笑みを浮かべたという事で、最期に彼女の中に何らかの救いがあったのではないかと思っています

キュア

みんなだいすき二連パワーボm キュア様

書籍版デザインはダイアウルフも泣いて逃げ出す属性過積載
白髪エルフ耳デコ出し麻呂眉喪服のじゃロリってお前...

余裕がある時のあらあらウフフな妖艶な雰囲気も好きだったけど
テンパった時の「誰がセプクするのじゃッ!」でもっと好きになった
「ワシが相手してくれようぞ!」の武闘派スタイルで更に好きになった

彼女の中にいる(彼女がそうありたい)妖艶な少女も好きだし、
本性たるところの怒りっぽい老人も好き
名前がやい美っていう、古風な所本当に良いと思う

彼女が喪服を着るのは何の為、誰の為?と考えると色々深みに嵌りそう
自分が見送ってきた人達なのか、自分の喪に服しているのか?

カメレオン

3部の物語を大きく動かした埼京戦争のきっかけになったニンジャ
真っ先にフジキドの殺忍リスト入りしたし名鑑にも不穏な文があるが
実際どうなったのか、生死も定かではない
1%ぐらいは4部まで生き延びている可能性があるかもしれない
可能性を信じろ

特徴の薄い顔立ちとの事だけど私はモブ顔良いと思います
「天下」印のネイルとか女性的なカワイイを積み上げている...
そんなナリなのにアグラ待機してたりとかそういうギャップに弱いんだ

幹部たるキュア様から不興を買っても笑う余裕がある。つよい
ジツで完璧に変装出来るようだけれど、その完璧さに胡座をかいて
演技の方は疎かにしている傾向があるように見える
セリフ忘れて「アー」って言ったりとか

重要な作戦中に口笛吹いてたり
全体的にちょっと適当な雰囲気漂うのがカワイイだと思います

ロングカット

多分自分が一番最初に見たアマクダリ女ニンジャ
丁度リアルタイムで「ヒア・カムズ・ザ・サン」が連載された時だなあシャーテック出身者としても女性は初出ですね

上に不満はあるけれどそれを押し殺して任務遂行に集中しなければいけないというアクシスの世知辛さよ...
モータルには優位に立てるけれど組織の中では使われる立場というこの世知辛い感じが好きです

エピの最後で戦場から逃亡するシーンがすごい好きでなあ
ただでさえ敗走で摩耗してるのに車が事故ってキレる所が哀れ可愛い...
保護してあげたい

そんな彼女ですがニチョーム・ウォーでは結局組織に戻っていることが判明
そして一応1エピ生き延びてるのに呆気なくその死が描写されたのに吃驚
「命あっての物種......死んだら終わり......」と言っていた彼女が
結局戦場に戻らざるを得なくて死んでしまうの本当世知辛いなあ
かわいそかわいい

ジャスティス

はい好きもう好きめっちゃ好き
厳格なハイデッカー長官...その正体は...ニンジャ!
待ってね魅力が絞りきれないわ辛いわ整理するわ

その1:ガッツポーズ
厳格な治安維持機構のボスが思わずしてしまったガッツポーズ
「思わず」ってところがミソ
ギャップ萌えでやられてしぬ しんだ
その後気難しい顔で頷く所とか絶対誤魔化せてない

その2:ビジュアル
書籍版ビジュアルが激マブだと私の中で話題に
50代半ばで白髪が数束混じる辺りは年齢を感じさせますが
シニヨンですよシニヨン
仕事出来る感と大人の女性のエレガントさを感じさせる...
そして翼を展開すればまさに無慈悲な天使という
素晴らしいよね

その3:性格
twitter版で一番好きなセリフは
「希望を持て。ハイデッカーの紋章を背負う誇り高きセンシとして」
ですかね。もういちいちセリフがカッコいいんだわー
自分で「正義」を名乗ってしまう傲慢で独善的な所とか
書籍版の極端なまでの潔癖症で理想主義者な所とかたまらない
独善的なキャラ好きなんですよね 最高

あーやっぱり語りきれない...また後日...

ヴァニティ

4部ですっかりシックスゲイツの一員として馴染んだ彼女ですが
一応元アマクダリですお忘れなく。
今回は3部時点での彼女の活躍について述べようかと思います

まず彼女は名鑑での登場が先だったのですがそのインパクトたるや
怪力の説明の後にとってつけたような「元弁護士。女性。」
それで実際の初登場の時にはその、おまけのような記載だった
弁護士スキルをフルに使っての出番だったので本当もう...好き

書籍版限定エピや3部最終章ではそのカラテも存分に見せてくれました
いやー桜の木引っこ抜いて振り回すってやばくない?
カラテも出来る。法務も出来る。いや本当有能ですね
実際アマクダリの屋台骨だ

パートナーのジャスティス相手に気怠い態度ってのもまた良い
友情より親密な関係ですからね。やばいですね。
部下に勧めるつもりで引き合わせたんだろうにカップル成立するなんて
シバタもびっくりである

ブラックメイル

名作「ブラックメイルド・バイ・ニンジャ」に登場
本当もうこのエピは良すぎるので読んで!としか言えない
公式の言う通りまさに傑作ノワール

当時リアルタイムで追っていたのですが、デスボイスで男かな?
と思わせておいてからの女性的なうなじでやられた...

エントリー芸をかましたり状況のせいで時々困ったことになるのが愛おしい
読者視点からはうだつの上がらないアクシスかもという事はわかるんですが
アサノからは最後まで畏怖の目で見られていてそこが良かったというか

アマクダリという巨大な組織から見たら構成員の一人でしか無いのだけれど
その一人にも物語はあるということを感じさせてくれる
そんな良作「ブラックメイルド・バイ・ニンジャ」を読もう

ヴァルキリー

多分アマクダリの女ニンジャを全員挙げさせたら高確率で忘れられそうな人
ニチョーム・ウォーで登場したよ
なんと外見描写が血走った目ぐらいしかない!
彼女はもう普通に男ニンジャと同じ感じで自然に出てくる
大量ディセンション時代には女ニンジャもそう珍しいものではなくなった
そういう時代の移り変わりを感じさせる...

イリテイション

女ニンジャらしい女ニンジャがやっと来ましたよ
悪戯娘じみたクスクス笑い...ウインク...良い...

読み返すと笑ってるシーンが多くて本当可愛い...
喋り方からしても元は若い女の子なんじゃないでしょうか
指をクルクル回しながら「バカ?」とか可愛いなあもう
隊長相手でも基本タメ口なところも良いですよね
訓練を受けたとあるしなんだかんだで手練れなんだろうなあ

ある意味パワーボムに並ぶ衝撃的な死に方だと思います
ミエザル...なんてことを...貴重なおなごを...

ゴールドライオン

最終章でポータル兄弟やヤモト達の前に立ちはだかった難敵
太腿に挟んで殺すとかいやあ怖いことをする...
でも鬣のような髪の逞しい巨女ニンジャとかどっかの層に届きそうでは?
届いた

脳筋っぽい雰囲気ではありますが(乱暴に)ウェアジャッカルを助けたり
冷静に状況判断をしているあたりは練度の高いアクシスの趣があります
この辺のギャップに弱い
豪快な戦いっぷり、結構好きでした

ソリティア

あえて彼女を一番最後にしました
「たった独りの狙撃兵。名はソリティア」の一文がやっぱり印象的で...
ロングカット含むシャーテックの面々が死んでいって最後に残った狙撃兵
何かしみじみとしてしまいます

狙撃シーンがとても良い。移動と準備に時間の99%、実働は1%
最終章での神がかり的な狙撃は本当に見事

淡々としたストイックな仕事人ぶりが実にクール
彼女が落ちた後戦況が変わったことを考えると
実際最終戦アマクダリの重要戦力だったことだなあ...


ここまでお付き合い頂いた方、大変お疲れ様でした。
死んだ11忍には追悼を。生き残った1忍には今後とも応援を。
(生死不明の1忍は...うんわからん)
これにて今回の「好きなものを語るnote」は終わりにします

P.S.ジャスティスとヴァニティについてはまだまだ語り足りないので
いずれ10月あたりに別記事でやりたいです(願望)