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シティS1出場パオジアンの備忘録

 気がつけば4ヶ月ぶりの記事となってしまいました。
 神奈川・東京近辺でポケカを遊んでいるぬまくろと申します。二児を持ち、平日は深夜の一人回しをするのが精一杯の社畜パパプレイヤーです。対外試合は月に2〜3回程度しか出られていませんが、公認自主大会「ばすらお杯」や「ハセサムデイ」で強者たちに揉まれ、育ててもらっています。戦績としてはトレーナーズリーグ優勝1回、ジムバトル優勝2回・準優勝1回、自主大会優勝2回・準優勝1回があるだけ。シティリーグは過去3回出場してすべて負け越しと、エンジョイ志向と競技志向の中間のような、要は中途半端な存在です。
 そんな私が11月6日に参加したシティリーグシーズン1で、10位/58名という自己最高記録を達成し、CSP15ポイントを獲得することができました。そこで、あくまで自分のための覚え書きとして、デッキ選択に至るまでの経緯と構築について書き記しておこうと思います。

オポが高かったのは当たった人たちのおかげ。

シティリーグS1戦績

11月16日 シティリーグシーズン1
 於:ドラゴンスター秋葉原店

使用デッキ:パオジアンセグレイブパルキア

1.トドロクツキ 後 勝ち
2.トドロクツキ 後 勝ち
3.アルセロコン 先 負け
4.アルジュラ 先 勝ち
5.エヴォ型リザ 先 負け

 流行りのビーダル+ポケストップ型とは異なりサポートに重きを置いているデッキの構造上、後攻のほうが安定するように感じているのですが、それにしても後攻の勝率のほうが顕著に高いのが自分にとっては意外です。

ここ3ヶ月ほどの公式大会・自主大会の戦績

 後攻1ターン目のフォトンブラスターに加えてカラミティストームも飛び交う現環境においては、今後は後攻を取り続ける練習もしたほうがいいのかもしれません。

デッキ選択の経緯

 シティリーグ1週間前の10月29日までは、サーナイトexを使用するつもりでいました。環境で減少傾向にあったとはいえ依然としてデッキパワーは高く、サケブシッポの加入によって相手ベンチのアーケオスやセグレイブまで一発で狙撃できるようになりました。ルギアやパオジアンにマナフィ着地を強要することになるかもしれず、相手ベンチの圧迫を期待できます。たとえ相手ベンチにマナフィが出ていたとしても、バトル場には160ダメージを「貴重なサーナイトラインを失わずに」与えられるので、サケブシッポを採用しない理由はなさそうでした。また、基本的に相手にサイドの先行を許すデッキなのでカウンターキャッチャーとの相性も非常によく、4投しているナンジャモと合わせて裏呼び+手札干渉を同時に実現できるのは、相手視点から見て脅威だろうと感じていました。流行が予想されたトドロクツキexに対しても(なぜか)有利がつきそうなところも高評価ポイントでした。

 ところがそのプランは、シティ1週間前にしてド派手な音を立てて崩れ去ることになります。本番前週(10月30日〜11月5日)で新たに台頭が予想されたデッキ、れんげきウーラオス/テツノブジンデッキに、序盤は(ザシアンVを除き)小物しか並ばないサーナイトexが圧倒的に不利なことが判明したからです。
 忘れもしない10月29日の練習で、マナフィとミラステキルリアがサイド落ちしていたことから初手に無理して4体並べたはずのラルトスが、ヨガループ込みで2ターン後には盤面から綺麗さっぱりいなくなっていたのです。あまりの衝撃に言葉を失いました。
 また別の試合では、バトル場に70ラルトスしか置くことができず、相手の先攻1ターン目にイキリテイク込みタキオンビット4回で即ゲーム終了という、そもそも自分の番をさせてもらえないようなありさまでした。理不尽すぎるカードを刷った公式を怨んだものです。
 シティリーグ本番で先攻ワンキルなんて食らおうものなら、あまりの虚しさに即ドロップ必至。真剣にプレイヤー引退を考えていただろうと思います。

 これを防ぐために取れる手立てはふたつ。
 ひとつは大型のポケモン主体で戦うこと。
 もうひとつは、自分自身がテツノブジンを使う側に回ることです。
 かくして、調整仲間と急遽テツノブジンを研究し続ける1週間が始まったのでした。

 ウーラオス/テツノブジンについて、最初の所感は次のような感じ。

・初見殺し性能が高め
・ワンショットでイージーWINを目指せる選択肢を備えているのは、連戦のストレス軽減、スタミナ温存にも寄与しそう
・ラルトス、セビエ、ヒトカゲといったデッキの基盤となるたねポケモンを進化前に倒していくことができれば、そもそも相手にゲームをさせないことが可能で凶悪
・割と広い対面を見られそう。とくに対応策が限られていたカビゴンLOに対して、入れ替え札の多投/カビゴンの弱点を突く闘タイプのウーラオスによって有利に立ち回れそうなのが好印象

 といったところでした。
 しかし、研究を進めていくと、不利対面も多く存在していることがわかってきます。ウーラオスが弱点を突かれるミュウVMAXは言わずもがな(そのためにドラピオンVを採用しなければならないくらいの天敵です)。フュージョンエネルギーがついたポケモンにはそもそもタキオンビットでダメカンがのらないという、こちらのデッキのアイデンティティすら否定される始末でした。Eレギュのはずなのに衰え知らず。なんなんだあのバケモンは。
 大型主体デッキのうちアルセウスVSTARやミライドンexについては闘弱点を突くことが可能ですが、ルギアVSTARにはかなりの一方的な不利がつきました(闘抵抗……)。トドロクツキexに対しては勝ち筋があるものの、後1カラミティストームでサイド2枚を取られてから巻き返すのはひと苦労。
 スマッシュアッパー100、ひゃくれつラッシュ150、しっぷうづき150、キョダイレンゲキ120×2と、相手バトル場の大型1体に対しては心許ない打点しか出ないので、これを補助する別のアタッカーが欲しいと感じました。序盤の2〜3ターン目まではタキオンビットとヨガループで気持ちよく回せても、相手の盤面ができあがってくる中終盤にリソースが足りず打点も物足りず、息切れすることがしばしば。思っていた以上に繊細で、非常に難しいデッキでした。もしかすると脳内がバグり散らかしていたリバーサルサーナイトexと同じかそれ以上に高難易度のデッキかもしれません。

 このとき調整仲間に送ったTwitterのDM。

なんかパルキア強い

 ウーラオスブジンの壁役として、今回のシティで使うデッキの原型となったパオジアングッドスタッフ(パオジアンセグレイブパルキア)をぶつけて回してみたところ、単純に「やっぱりパルキアって強ぇーな」と感じました。
 ベンチを展開してタキオンビットとヨガループでセビエを狩ろうとしても、パルキアが自身の特性からエネ加速してあっさりテツノブジンex220を倒してくるし、撃ち漏らしたセビエが進化してセグレイブが立てば、パオジアンがウーラオスを一撃で沈めてくる。
 そこでいったん浮気をして、パルキアブジンを並行して検討することにしました。ブジンならではのワンショット性能は備えつつ、あくうのうねりの最大260という微妙に足りない高打点をタキオンビットで補って、相手のバトル場のポケモンを倒していくという思想です。

かがやく枠はゲッコウガのほうがよさそう

 メロンによってエネ加速は安定するものの、どうもいまひとつ勝ちきれるデッキにはなりませんでした。後1ヨガループからEXターンに2エネついたパルキアVSTARがあくうのうねりを撃ってくれば相手にとっては脅威でしょうが、パオジアンほどの決定力はない。ウーラオスのようなベンチ狙撃ギミックを盛り込むにはかがやくゲッコウガが適任ですが、手裏剣を撃つには3エネ(2エネトラッシュ)が必要で、スターポータルをゲッコウガに集める以外はメロン→エネルギーつけかえなどのギミックが要求される。
 やはり手貼り2回で動ける高コスパなウーラオスのキョダイレンゲキのほうが、ことブジンと組み合わせるにおいては相性がいいと感じました。

基本闘エネ→セレナ4枚目でよさそう

 いわゆる「ブジンウーラ」と呼ばれるデッキにはウーラオスが2-2(つりざお込み)で採用されているパターンもありますが、ウーラオスを3-3で採用しているこちらのタイプは「ウーラブジン」だと個人的には解釈しています。ウーラオスが主体で、テツノブジンはあくまでその補助役。そもそも超エネルギーすら採用していないこのデッキの主役がテツノブジンであるはずがありません。
 もちろんブジンによるワンショットは非常に強力ですが、研究を進めるうちに、ウーラオスへのエネルギー手貼りがなにより最優先で大事なのだと学びました。初手にどれだけアクセルを踏み込んで、タキオンビットを回転させてイージーWINを狙いにいくかは、手札とも相談してケースバイケースで要判断。失敗して後半にリソースが切れて失速してしまっては目も当てられません。イキリテイクを使うのは本気でワンショットを狙うときか、サポがつながらないとき、あるいはウーラオスにエネルギーが貼れないときだけで、できればイキリンコexは場に出したくない。ブレーキを踏む勇気も大切です。ゆえにイキリンコexの採用も1枚。逆に闘エネルギーは(4枚でも足りるとは思いますが)5枚としました。
 また、つねにリソースを切りながら進んでいくデッキなので、サポートによる手札の補充はかなり重要です。ドローの補助としてはビーダルかオクタン(れんげきサーチ)が考えられますが、VMAXがサイド3のポケモンなので、できれば2-3-1のプランを相手に取られたくない。そこでドローサポートを8枚しっかり積んでいます。むしろ9枚目があったほうが好ましい。毎番しっかりドローサポートを使っていくことがポケモンカードの基本であると、この研究を通じて改めて学びました。
(ボスを撃っている暇すらないのは、ダメカンばらまきとベンチ狙撃を備えているウーラブジンならではの特殊な例ですが)

 これと並行して、トドロクツキexデッキの研究も進めていました。10月27日ごろにトドロクツキexを購入したころにはすでに中古価格が1,000円を下らない人気ぶりで、もともと本番前週(10月30日〜11月5日)に増えるとは見込んでいたのですが、まさかこれほどシェアも入賞率も伸びるとは思ってもいませんでした。

 小物を置くとしてもHP70のモルペコくらいで、基本はHP230のトドロクツキexで戦うデッキなので、相対的にウーラブジンに有利を取れそうなのも好印象でした。ウーラブジン側にもちゃんと勝ち筋はあるのですが、ウーラブジンと比べるとプレイングが直線的で比較的かんたんなのがトドロクツキexのいいところでもあり、シティの連戦に持ち込むには適していると感じました。
 少なくとも自分で一人回しをするぶんにはトドロクツキexのほうが勝率がよく、シティ前々日の夜にはウーラオスブジンを断念、一度はトドロクツキexを使うつもりで、デッキ登録まで済ませたくらいでした。

ウッウロボ型トドロクツキex

 トドロクツキexを回していて、一般に多く採用されているトレッキングシューズがなんか弱い! と感じてしまって、ミュウexの採用価値を高めるためにもウッウロボを入れて試していました。デッキの構造上、コストとして捨てるグッズには概ね困らないし、コインの裏が出てもミュウexやビーダルで引ける枚数が増える。表が出ればオーリム博士の気迫を筆頭に、ブーストエナジー古代、大地の器あたりを持ってくると手がグッと広がります。
 このデッキにおけるオーリム博士の気迫はロストデッキにおけるアクロマの実験みたいなもので、叶うなら序盤は毎ターン使っていきたいサポート。ポケストップ→ポケギアやハイパーボール→ネオラントVというようなアクセス方法も考えられますが、ウッウロボならば1枚で1/2の挑戦権を得られるところが単純で好みでした。
 また、トドロクツキexのHPが290まで跳ね上がるブーストエナジー古代も大概ぶっ壊れたカードで、これを引けるか否かが勝負を分けることも大いにありえます。ほかのアクセス方法にはペパーやタウンデパートがありますが、前述したようにペパーを使うならオーリム博士の気迫を使っていたいデッキであり、原則オーリム博士の気迫を使うということは縦引きで3ドローしかできないわけで、とするとスタジアム枠にはポケストップやサイクリングロードといった縦引きを補助する役割を持たせたく、確定サーチのタウンデパートは弱いと感じました。ミラーやバンギラスV、エンテイVなどHP230ラインを睨んでげんきのハチマキなどを採用する場合は話が別ですが、ブーストエナジー1種類しかどうぐを採用しない場合にはどうぐの嵩増しにしかならず、だったらブーストエナジー古代の現物3枚目にしたほうがマシというものです。ただ、そんな枠も見当たらなかったので、ウッウロボで運がよければ持ってくる算段にしました。ブーストエナジーはポケストップで落ちてしまうので、早めに山札から回収しておきたい1枚です。
 大地の器も手札の自由度を高め、山札の純度を上げる汎用性の高いカードです。ウッウロボでバトルVIPパスを切ってオモテが出た場合、手札にエネがないときや必要パーツがとくにないときは大地の器を持ってきて、さらに器でVIPパスを切って……とすると、手札の詰まりが解消され、はたらくまえばやリスタートを効率よく使うことができます。オーリム博士を使う前にエネを落とせない現象も解決できます。
 あくまでコインはコインですが、カラミティストーム220やくるいえぐるを途切れさせず撃ち続けるために、ウッウロボの使用感は悪くはなさそうでした。

 しかし、シティ当日の朝になってトドロクツキexを使うことに迷いが出てきました。あれこれ考えても、いくつかの懸念点を払拭することができなかったのです。

・サーナイトexに絶望的に勝てない
・予想以上に人気になりすぎてトップシェアになる勢いなので、メタの対象になりそう
・当然ミラーも多発しそうなので練度が心配

 テツノカイナやテツノブジンの影響もあってシェアが減ってきたとはいえ、サーナイトexと当たる確率は十分にありました。そのサーナイトexに対して、基本的にサイド2枚のポケモンで闘うトドロクツキexは不利だと感じていました。本来なら弱点を突いて有利なはずなのに……。抗うとするなら、たとえば水エネを入れて手裏剣を撃つ手もありますが、原則オーリム博士の気迫を使っていきたいデッキですし、安定性と再現性を損なう点から見送りました。
 問題はミラーです。先に殴り出せたほう、先にHP230(ないし290)を一発で突破できたほうが主導権を得ると考えられ、明確なプランを持っていないと不毛な運だけのゲームになりかねません。
 ミラー、およびルギアVSTARに入りうるバンギラスV対策として、余ったボールから持ってこられるコバルオンは最後の最後まで採用候補でした。げんきのハチマキやこだわりベルト、正義のグローブなどと比べると、場に置いてあるだけで特性が常時発動するのが継戦能力に優れているところ。

 が、見られる範囲は限定的で、なかなか適切な枠を見出せず、自信を持ってコバルオン入りでシティに臨むことはできませんでした。

 そしてシティ当日の朝になって登録を変更し、使うことを決意したのがパオジアンexでした。パオジアンexというと現在ではビーダル+ポケストップ型が圧倒的大多数を占めています。理論上最強の構築が固まってきたといえるでしょう。現環境になってからはこれにテツノカイナが加わった形が多いようです。
 私自身もビーダル+ポケストップ型やテツノカイナ入りを回して練習してみたことがあり、ぶん回ったときの最大出力にはたしかに凄まじいものがあると感じていました。ただ、ポケストップというどこまで行っても不確実性を伴うカードを個人的に好きになれず、苦しい展開になることもしばしば。シティ前々日に開かれた四天王決定戦でも、多くの実力者たちが苦しい顔をしながら汲々とポケストップを回す姿が印象的でした。あれはBO3の大会だからこそできたことで、一発勝負のBO1に持ち込むにはリスクが大きすぎると感じていました。
 そこで今回持ち込んだのは、いちばん使い慣れているサポートで回す型。「進化ラインは2本まで」を信条としているので、ビーダルも入っていません。いま振り返れば、毎番しっかりドローサポートを使っていくというポケモンカードの基本に立ち返るのが、今回のシティの裏テーマになっていたのかもしれません。
 ベースとなったのは、これまで何度も大会で使わせていただいているExplorerさんのこちらのデッキ。
 本当に素晴らしい構築で、改めてこの場を借りて最大級の感謝を申し上げます。

 これに新カードをいくつか加え、現環境用にアレンジしたものを使用しました。

デッキリスト

パオジアンセグレイブパルキア

採用理由

 ベースとなった60枚の詳しい採用理由は先に挙げたnoteにすべて書いてくださっているので、ぜひそちらをご参照ください。
 ここでは、新たに加えたカードについて採用理由を書き留めておきます。

マナフィ

 サーナイトexに入っているサケブシッポが平気な顔して160ダメージをベンチに飛ばしてくるため、入れないわけにいきませんでした。四天王決定戦でも見られたように、手裏剣の撃ち合いになるミラーでも役割はあります(キャンセルコロンは知らん)。

ポケモンいれかえ

 どちらかというとサイドを先行して走りきりたいパオジアンデッキにおいて、カウンターキャッチャーの登場は向かい風だと感じられました。逃げるエネルギーが2枚必要なセグレイブをバトル場に縛られる局面が増えると考えられたからです。元のリストではいれかえカートとなっていましたが、セグレイブ、パルキアVSTARを入れ替えるためにポケモンいれかえとしました。あなぬけのヒモと迷った枠で、ヒモであれば3戦目に当たった不利対面であるアローラロコンVSTARに抗う術がひとつ増えたのですが、今回は真っ直ぐに相手のバトル場を倒していくことを優先しました。

大地の器

 ポケストップ型と違って大地の器に能動的に触れる手段はカイだけですし、そのカイはだいたいふしぎなアメやバトルVIPパスを持ってくるために使うので、この枠は水エネ現物としてもいいのですが、パオジアンexを介さずとも山札から2枚エネルギーを引っこ抜いてきて圧縮できるのは魅力でした。とくに初手パルキアスタートかつセビエを展開できなかった場合に、2手目カイでパルキアVSTARと大地の器を持ってきて、とりあえず殴り出しまで持っていける可能性があるのが安心材料になります。いわば保険の1枚です。また、このカードを使うことによりテツノカイナ入りを警戒させ、大型同士の殴り合いに持ち込める可能性も少しばかりあるかもしれません。
 とはいえ、わななくれいきを宣言できていれば水エネはおのずと山から引っこ抜かれていくので、シティ当日の活用機会はあまりありませんでした。

カウンターキャッチャー

 基本的にカイと博士を使って動かしていくデッキなので、サポート権を使わずに相手ベンチのポケモンを呼べるこのカードを入れないのは損というもの。実際、シティ5連戦を通してMVPともいえる1枚になりました。

ロストシティ

 元のリストでは頂への雪道が入っていて、その理論もよくわかるのですが、雪道を先貼りしてきそうなロストギラティナやミライドンなどが一定数いると考えられたので、雪道で凍えて遭難しないためにロストシティに替えました。下手するとトドロクツキexからも雪道が飛んでくる可能性があるので気が抜けません(カラミティストームとの相性は悪いにせよ)。スケーターズパークとの択になりますが、おもにサーナイトラインやヒトカゲをロストに送るためにロストシティを採用しました。

シンオウ神殿

 トップシェアと思われたトドロクツキexには刺さりませんが、それでも特殊エネルギーを使った強いデッキがルギアVSTARを筆頭にたくさんあるので、妨害のために1枚入れてみました。ロスト対面、ジェットエネルギーが止まる可能性があるのが地味に大きいと個人的には感じています。

反省点

 やはりいちばんの反省点は、もともと割り切っていたとはいえ、アローラロコンVSTAR対策でした。ポケモンいれかえは、あなぬけのヒモにしておけば……と後悔しました。カイで選択できるので、枠が許すならポケモンいれかえとあなぬけのヒモを両採用してもいいくらい。あるいは、入れ替えグッズをあなぬけのヒモにして、シンオウ神殿あたりをスケーターズパークにすることで擬似いれかえ手段とするか。シンオウ神殿は相手に割られたら意味のない相手次第のスタジアムなので、自分の動きを強くするスケーターズパークのほうがいいかもしれません。
 そもそもオリジナルの構築をリスペクトして頂への雪道を搭載しておけば、自分のポケモンの特性を消してアローラロコンをラクに突破することもできたわけで、自分の浅さを痛感しました。

 5戦目のエヴォリザ戦ではセビエがサイドに2枚落ちしてしまったため、虎の子のセビエ-セグレイブを呼ばれて倒されてしまうとほぼ詰みの大ピンチに。そこで先2に無理やり相手バトル場のエヴォリューションを使ったビッパ(逃げ2のビッパ)をパルキアで取ってサイドを進め(しかしセビエは引けず)、途中2回のナンジャモで止まってくれることを祈って無理やり1-2-2-2のプランを通しにいくことになりました。何度、ヒスイのヘビーボールがあれば……と後悔したことか。
 ヘビーボールを入れるとすれば、大地の器の枠かもしれません。大地の器はかなり強力なカードではありますが、このデッキにおいては活用機会が限られるので、入れるか否か難しいところです。

 トップシェアたるトドロクツキexに勝てるようにと、耐久と火力を兼ね備えたパオジアンパルキアセグレイブを選択したので、初戦・2戦目にトドロクツキexと当たって2連勝できたのは幸いでした。読み勝ちでしたね。おかげで波に乗れましたし、自信もつきました。ただ、トドロクツキexに関してはブーストエナジー古代の2枚目を貼られるとだいぶキツそうなので、ロストスイーパー2枚目を検討してもいいのかもしれないと感じました。雪道を割る札は都合4枚入っており、幸運にも今回のシティでは雪道を張られることもなかったのですが、デッキ全体の雪道耐性を上げるためにも、採用を検討してもよさそうです。

おわりに

 昨年5月、人生初のジムバトルで使ったのが裏工作パルキアはくばでした。以来、パルキアVSTARに対する思い入れはかなり強いのですが、その思い入れとは裏腹に、なかなか結果を出せていなかったのが、ずっと心残りでした。そういった意味でも、パルキアVSTARに勝機を見出して活躍させてあげられたのは、感慨深いことでした。

 パルキア最強!

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