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YOASOBI的、新芸術 | “UT x YOASOBI – SING YOUR WORLD” ライブレポート

あの日みたのは、本当に「ライブ」だったのか? ライブを文章で再現しつつ、この答えにせまります。このレポートは、日本語・英語でお読みいただけます [English Available]
(21/07/16 0:00 -- "RGB" MVへのリンクを追記しました)
(21/07/20 9:00 -- noteって海外IPからのアクセスできないっぽいですね、、残念)

YOASOBI-style, New Art | "UT x YOASOBI - SING YOUR WORLD" Live Performance Report

はじめに

 これは、2021年7月4日にYouTubeにて配信されたYOASOBIライブ、"UT x YOASOBI – SING YOUR WORLD" のレポートです。

1) レポート中の写真は、特に記載がない限り、ライブのスクリーンショットを使用しております(許諾済み)。

2) 各楽曲タイトルには、YouTubeのMVへのリンクをつけています。ぜひMVをご覧になりつつ、レポートをお楽しみください!

3) 一部、歌詞を引用させていただきました。あくまで引用の範疇にとどまるようにしていますが、問題がありましたらご指摘ください。

4) レポート中のあらゆる情報は、生配信を聴きながらとったメモ(とスクリーンショット)に頼っています。特に、表記している時刻はズレていそうです。間違いがありましたらすみません。

5) FOR NON-JAPANESE SPEAKERS: A summary of the report in English is available in the gray box at the end of each chapter. (本レポートでは、英語での要約も掲載しています。多少ごちゃごちゃしてしまいますがお許しを。経緯は後述します)


あの日、私がみたのは本当に「ライブ」だったのか?

 ライブが終わって早1週間、ようやく冷静さを取り戻してきました。何度も思い返して反芻して、ここ数日、頭の中はYOASOBIのことだらけ。

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 そもそもこのライブレポート募集も、何が目的なのでしょう? 根っからのYOASOBIファンだったら、たぶん文章だけじゃ満足できないような気がするし、かといってYOASOBI初心者を沼に落とす(言い方)ためだとしたら、おそらくYouTubeでMVを観てもらったほうが良いような気もします。

 いろいろと自分なりに考えた結果、このレポートの目的を、とにかくYOASOBIの知名度をさらに上げるゾ!!!!!!ということに(勝手に)しました。1人のファンとして、そこに少しでも貢献できるならこれほど光栄なことはありません。

 具体的には、「YOASOBI、名前は聞いたことはあるけどいまいち曲は知らないなァ」とか、「今さらYOASOBI沼にはまりにいくのは遅い気がして……」というような方々が、可能な限りスムーズにYOASOBI沼につかれるような、そういうページにしたいのです。

 いわば温泉(という沼)に入る前の、「超快適な脱衣場」的存在ですね(例がひどい)。

Was what I saw that day really a "live performance"?
 What is the purpose of this call for live performance reports in the first place? If you're a die-hard YOASOBI fan, you probably won't be satisfied with just reading about it, and if you're trying to get YOASOBI newbies into the swamp, you'd probably be better off watching the music video on YouTube.
 As a result of my own thinking, I've decided that the purpose of this report is to further raise the profile of YOASOBI. As a fan, I'd be honored if I could contribute to that, even if only a little.
 Specifically, I'd like to create a page where people who say, "I've heard of YOASOBI, but I don't really know the songs," or "I feel like it's too late to get into the YOASOBI swamp now," can get into the YOASOBI swamp as smoothly as possible.

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 ということで、この超快適な脱衣場を実現するために、以下の工夫をしたいと思います。

・オタッキーな部分は控えめに。
 楽曲の原作となった小説とか、そのあたりのお話は今回は触れないことにします。せっかくのライブレポートなので、ライブだからこそみられたYOASOBIメンバーライブならではのYOASOBIワールドに注目したいと思います。沼につかるときは浅めからが吉ですからね(個人的見解です)。

・文章だけでなく、画像などを多めに配置。
 やはり画像とか、YouTubeのMVへのリンクとか、そういうものを多めに埋め込んだほうが読みやすく、臨場感も伝わりやすいはず。幸い、このレポートではライブのスクリーンショットを掲載することが認められているので(公式さまありがとうございます!!!!!)、バランスよく使っていきたい所存。

↑さすがYOASOBI、深夜でも動き続ける公式ツイッターさん(すきです)

・英文を併記。
 わりとこれがこのレポートの肝です。GoogleでYOASOBIを(英語設定で)検索しても、なかなかブログ的なものはヒットしません。どれもWikipedia的紹介で終わっていたり、単なるニュース記事のコピペだったり。
 せっかく日本ではこういうレポート募集もあるわけですから、少しでもそのエッセンスが海外に発信されたらよいのでは? ということで、本レポートでは英文を併記することにしました。ただし、単に日本語をそのまま訳すのはつまらない(し、文脈的に通じない部分も多そう)ので、日本語の文章を多少まとめて、コンパクトな英文を記そうと思います。

 『夜に駆ける (Into the Night) 』も『三原色 (RGB) 』も英語版がリリースされ、ニューヨークでも巨大広告が流れた今は、海外の方々も沼に落とせる最高のチャンスですからね!!

 ということで、オタッキーな部分は控えめに、かつ画像多めで読みやすさを重視しつつ、英文併記でターゲットを増やし、「地球人みんなが快適な脱衣場」を目指すことにします。

 残念ながらライブ映像はもう観ることができませんが、YouTubeのMVや、各音楽配信サービスの音源を鑑賞しながら、そのお供としてこの文章を読んでくださればとてもとても嬉しく思います。

 前置きが長すぎてすでに新規の方が去ってしまったのでは??? と思いつつ、このまま続けます。(宣言)

 Since there is such a call for reports in Japan, wouldn't it be good if the essence of the report could be transmitted to overseas? Therefore, we have decided to include English text in this report. However, it would be boring to simply translate the Japanese text as it is (and there are many parts that do not seem to fit in the context), so I will summarize some of the Japanese text and write a compact English version.
 Now that both "Into the Night" and "RGB" have been released in English, and huge advertisements are running in New York, it's the best chance to get people from overseas into the swamp!


―― 午後6時00分 ――

 公式YouTubeチャンネルにて開場。なんと開場から開演までの1時間で、以前のライブ映像(2月14日の “KEEP OUT THEATER”)を公開してくださるという太っ腹ぶり。新宿の建設途中のビルでのパフォーマンスが話題を呼びましたが、やはり何度みても心が躍るというか、ウワアアアアっていうライブ特有の高揚感がありますよね(語彙力)。

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 コンクリート打ち放しの殺伐とした、でもまぶしい世界での「夜遊び」、かっこよすぎて3億回惚れました。すき。

-- 6:00 p.m. 
 The doors opened on the YOASOBI official YouTube channel. In the hour between the opening of the doors and the start of the show, they were generous enough to show us a video of a previous live performance ("Keep Out Theater" on February 14). Their performance in a building under construction in Shinjuku (Tokyo's skyscraper district) have drawn a lot of attention, but even after seeing it many times, it still makes my heart skip a beat.


―― 午後6時45分 ――

 アーカイブ映像が終了。ユニクロさんとのコラボロゴ、 “UT x YOASOBI – SING YOUR WORLD” が光り輝く中、いよいよだと胸の鼓動も高まります。

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 そもそものUTさんのコンセプトが “WEAR YOUR WORLD” ですから、それになぞらえたライブタイトルです。

-- 6:45 p.m.
 The logo of the collaboration with UNIQLO, "UT x YOASOBI - SING YOUR WORLD" was shining brightly, and my heart was beating faster, knowing that it's finally here. UT's concept is "WEAR YOUR WORLD", so the title of the show was a reference to that.


―― 午後7時00分 ――

 ついに、 “UNIQLO CITY TOKYO” というアップから映像がスタート。ユニクロさんの有明オフィスの中を、ドローンが撮影しながらライブ会場へと向かいます。YOASOBI UTの原画をみつつ、(ドローンだから飛べばいいのに)ちゃんと管理ゲートも開き(かっこよい)、例のロゴがモチーフとなったセットの中をくぐりぬけると、ドローンは暗闇へ。奥に見えてきたのは再びコラボロゴ。ここからドローンはバトンタッチして、ライブ会場からの映像に切り替わります。

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 ドローンが本棚の隙間を縫って会場内に入ると、ウワアアアアYOASOBIだ!!!!!!!!!!!!!

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 “UT x YOASOBI – SING YOUR WORLD” 、開演です。

-- 7:00 p.m.
 Finally, the video started with a close-up of "UNIQLO CITY TOKYO". The drone took a picture of the Ariake, Tokyo office of UNIQLO as it headed towards the venue, and while looking at the original pictures of YOASOBI UT, it also opened the control gate (cool), and after passing through the set with the logo motif, the drone went into darkness. In the back, the collaboration logo came into view again. The drone weaved its way into the venue through a gap in the bookshelves, and the show began.


―― 午後7時01分 ――

 今回最初の曲は、7月2日にリリースされたばかりの『三原色』。ちょっと異国情緒漂う、アップテンポなこの曲は、たしかに1曲目にぴったりです。個人的にはパーカッションが好き。耳を澄ますと、いろんな打楽器の音が聞こえてきます。

 さすがに最初の最初で少し緊張されていたのかもしれませんが、だからこその臨場感、わくわく感も醍醐味。みずみずしいikura氏の歌声が響きわたります。

雨上がりの空見上げれば
あの日と同じ様に
架かる七色の橋

の部分で、映像にゴースト(虹色の線)が入ってくるの、めちゃくちゃよくないですか??? 100エモ献上です。

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 サビでは、背景が赤・緑・青でライトアップ。Ayase氏のキーボードスタンドも三原色に光っています。そしてさらに、ikurap部(ikura氏によるラップ部分)では映像自体に三原色のフィルターがかかるというおしゃれ演出。映像の揺れもラップ調にあいまって、もうほんとにこれMVでは?????というクオリティでした。本当にすごい。

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 それと、これは音源でもそうですが、ikurap部に入るときとそこから出るときのスムーズさが感動ものです。ラジオ番組「YOASOBIのオールナイトニッポンX」でもお二人がおっしゃっていましたが、ラップ部分は特に何度も録り直しをされたとか。超自然にラップに突入して、スン…と元に戻るの、本当にラップが「降りて」こないとできない所業なのではないでしょうか。

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 オッオ~という挿入、バンドメンバーのみなさんの美しくノリノリの演奏を経て、展開部に突入。

ねえここまで歩いてきた道は
それぞれ違うけれど

 ここの部分、突然の「ねえ」という呼びかけで毎回グッッとくるのですが、サッと照明が落ちてikura氏とAyase氏だけが浮かび上がるという演出。1000エモ献上であります。

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 そして、

同じ朝日に今照らされてる
また重なり合えたんだ

で明転、禊萩ざくろ氏のドラムパッドとやまもとひかる氏のベースも見応えがありつつ、曲はクライマックスへ。

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「また明日」

で歌詞は終わるものの、リズミカルなコーラスやノリに乗ったドラムの仄雲氏、ギターのAssH氏も最後まで見逃せません。1曲目からこんなに一体感があって、いや~~~やっぱりいいですねえ

 ……あれ、1曲目なのでちょっと書きすぎました。

-- 7:01 p.m.
 The first song this time was "RGB" which was just released on July 2. This slightly exotic, up-tempo song is indeed a perfect first song. Personally, I like the percussion. If you listen carefully, you can hear the sounds of various percussion instruments.
 The members may have been a little nervous at the beginning, but that's what makes the experience so exciting and realistic. ikura's fresh voice echoed in the air.
 In the chorus, the background was lit up in red, green, and blue, and Ayase's keyboard stand was also lit up in those colors. And for the “ikurap” part (the rap part by ikura), the video itself was filtered with those colors as well.
 The smoothness when entering and exiting the “ikurap” section was impressive. As Ayase and ikura mentioned on the radio program in Japan, the rap part in particular had to be re-recorded many times.
 The song reached its climax with Hikaru's bass and Zakuro's drum pads. The rhythmic chorus, the drumming by Hononogu and the guitar by AssH were also not to be missed.


―― 午後7時05分 ――

 簡単なMCを挟んで(ikura氏の安定のかわよさ)、さっそく2曲目の『ハルジオン』へ。『三原色』に比べれば落ち着いた雰囲気ですが、それでもやはりテンポよく進んでいくこの曲。

 というか、YOASOBIっぽさってこういうところにあるのかもしれません。いくらしっとりした曲でも、必ず前へ進んでいくリズムが組み込まれていて、自然と体が乗ってきてしまう感じ。小説の物語が停滞しないように――という工夫でしょうか。

初心者の方へ:YOASOBIは「小説を音楽にするユニット」として結成され、さまざまな物語をもとに音楽をつくり、演奏されています。実際、すべての曲に原作となる物語が存在します。

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 ここでようやくライブ会場の全貌が明らかに。木を基調としたやわらかい色の本棚で囲まれた空間、『ハルジオン』の冒頭の雰囲気にもマッチしています。Ayase氏の巧みなキーボードさばき(言い方)からも目が離せません。ほんとにかっこよい。

 この曲、ikura氏とやまもとひかる氏のデュエットも見どころです(※ほかにもコーラスは入っています)。

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 ときどきアイコンタクトを取り合ってちょっとニコっとされているのが印象的でした。いいですよねえ、こういうライブならではの「普段からの仲良さがにじみ出ちゃった瞬間」的なやつ。それだけで写真集出せそう。

 個人的にはikura氏の表情もすきでした。ノリノリなときとは違った、真剣なまなざし。どれほど曲に「入って」いらっしゃるのかがうかがえます。1人だけが照らされた瞬間も幻想的でした。圧倒的スクショタイム。

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 その後クライマックスを迎え、やはりドラムかっこよいな~~~と仄雲氏に見とれつつ、やわらかいアレンジで曲は終了。映像は一瞬、ユニクロさんの他の部屋に切り替わります(おしゃれ)。

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 唐突の観客的視点(を観客的視点から眺めるの)、エモいですね。

-- 7:05 p.m.
 We went right into the second song, "Haluzion". Compared to "RGB", this song has a calmer atmosphere, but there is always a rhythm that moves you forward, and your body naturally gets on board. I wonder if this is a technique to keep the story of the novel from stagnating. (For beginners: YOASOBI was formed as a "unit that turns novels into music," and they create and perform music based on various stories. In fact, every song has a story it is based on.)
 I couldn't take my eyes off Ayase's skillful keyboard playing. It was really cool. Also, the duet between ikura and Hikaru was a highlight of this song. I was impressed that they sometimes made eye contact with each other and smiled a little. It's nice to see that kind of "moment when their usual good relationship comes out", which can only be found in a live concert.


―― 午後7時09分 ――

 和やかなMCタイム。なんかとても緊張されていたんでしょうか笑。ラジオのときとはまた違った緊張感が伝わってきました(まあそりゃあそうですよね)。

 前述しましたが、今回のライブタイトルはユニクロ・UTさんのコンセプトになぞらえた “SING YOUR WORLD”。「自分たちの好きを歌おう」、(観客も)「自分たちの好きをもっと表現してほしい」という願いがこもっているとのこと。

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 すでにこの2曲で、好きがギュギュっと詰まったライブなのだなあと、そしてこの時点でたしか視聴者数は15万人を超えていましたから(!)、多くの人の好きが凝縮された空間なのだなあとひしひしと感じました。

-- 7:09 p.m.
 As I mentioned earlier, the title of the show was "SING YOUR WORLD", which was inspired by the concept of UNIQLO UT. ikura said that YOASOBI wanted to sing what they liked, and that they wanted the audience to express their likes more as well.
 At this point, I already felt that the show was packed with their likes. And at that moment, there were more than 150,000 viewers (!), so I got a strong feeling that this was a space where the likes of many people were condensed.


―― 午後7時11分 ――

 『もう少しだけ』。いやあ、これも本当に好きな曲です。まだ聴いていない方、私がぐちゃぐちゃ言う前にぜひ聴いていただきたい所存。仄雲氏のドラムを合図にコーラスがスタート。

 この曲もとてもあたたかいのですが、かといってゆったりしすぎるわけではなく、やはり根底には心地よいリズムがあって、テンポよく物語が進行していきます。メロディーと歌声の美しさやピアノの旋律の端麗さを、下からやさしくキーボードやギター、ベースが支えている安心感。そう、心から落ち着ける曲なんですねえ。

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 そしてついにikura氏が動き出します。いやもうこれMVでは?(2回目)

 とにかくよいですねえ。よいものはよいです。よい。

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 ウワアアアこの角度エモいですね!! 最初にドローンが入ってきた角度ですけれども、エモくて語彙力がなくなりそうです。もともとないとか言わない。

 勝手にワーワー騒いでいるうちに曲は終了し(オイ)、そのまま次の曲へ。

-- 7:11 p.m.
 'Just a Little Bit More'. I really like this song, too. The chorus started with Honogumo's drumming.
 The beauty of the melody and the voice were gently supported by the keyboards, guitar, and bass. It's a song that makes you feel at home.
 And finally, ikura started to move in the venue. Is this already a music video, isn’t it? The last scene was from the angle where the drone first came in the venue, and it was so emotional (we say ‘emo’ in Japanese) that I was losing my vocabulary. The song ended, and they went straight to the next song.


―― 午後7時15分 ――

 カメラが切り替わり、UTで装飾された通路の奥にぽつんと、ikura氏が映ります。早くも4曲目、『たぶん』。

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涙流すことすら無いまま
過ごした日々の痕一つも残さずに
さよならだ

から始まるこの曲。しっとりとした哀愁が漂う中で、随所に少し強いことばが散りばめられていて、ギュッと心をつかまれます。

 ひとつひとつのことばを丁寧に紡ぎながら、ゆっくりと歩いてくるikura氏。演出が曲の雰囲気と最高にマッチしていて、お見事としか言いようがありませぬ。エモエモ。

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分かり合えないことなんてさ
幾らでもあるんだきっと
全てを許し合えるわけじゃないから

の「全て」のところ、リズムがアレンジされていたんですが、このバージョンもよいですねえ。

注:アウフタクト部が音源よりもさらに後ろに詰まっていたイメージ。まあちょっとこれは言葉での説明が難しいので、ライブを観られた人の特権ということで……(←レポートを諦めるな!!!!!)


 そしてこの表情。もはやボーカルという範疇には収まらない気がします。詳しくは後述しますが、きっとこれは新種の芸術。

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 知らない間にAyase氏も移動されていました。真剣なまなざしで淡々と奏でるAyase氏がとてもかっこよい

 エッというかこれ、よくズレずに演奏できますよね、? 耳にクリックなりモニターが入ってきているのでしょうけれど、それにしてもちょっと素人にはわからない技術が詰め込まれているんだと思います。すげええ~(思考の停止)

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 コントラストの強い映像に切り替わったのち、曲の最後のフィンガースナップ(いわゆる指パッチン)で真っ青な照明がお二人を照らします。その暗く怪しいムードのまま、次の曲へ。

-- 7:15 p.m.
 The camera switched to show ikura, standing alone at the end of the UT-decorated aisle. It's the fourth song, "Maybe". While this song is moist and melancholy, there are some strong words scattered here and there, and they grab my heart.
 ikura walked in slowly, spinning each word carefully. The performance matched the atmosphere of the song perfectly, and I could only say that it was brilliant. And her great expression -- I don't think she can be called just a vocalist anymore. I'll explain more later, but I'm sure this is a new kind of art.
 Before I knew it, Ayase had also moved to a new space. It was very cool to see him playing with a serious look on his face. After switching to a video with strong contrast, Ayase and ikura were illuminated by bright blue lights after the finger snap at the end of the song. The mood was dark and suspicious as they moved on to the next song.


―― 午後7時19分 ――

 そう、この雰囲気は『怪物』でした。ガラっと空気が変わり、ますます画面に引き込まれます。ネオンのようなきつめの青とピンクの光がぼんやりとバンドメンバーのみなさんを照らしつつ、これまた怪しげな前奏が。ikura・Ayase両氏が合流し、悲鳴とともに雷光が轟いたところで、怪物が動き出します。

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 YOASOBIの電飾サインは不気味に激しく光り、風も吹き荒れる中(本当に風が吹く演出です)、力強いikura氏の声が響きます。ただただ、かっこよい。

 前の曲で少し落ち着いていた心拍数がこの曲で2倍ぐらいになって、それでいて心地よい張り詰めた空気感が、まさに雷のようにビリビリと伝わってくるわけです。『たぶん』からの『怪物』の入り、すばらしすぎます。天才。

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 カメラも頻繁に切り替わり(かつどのカメラも視点が激しく動く)、どの角度でもかっこよくて惚れてしまいます。随所で映るバンドメンバーの迫力にも目が離せません。

今日も
答えのない世界の中で
願ってるんだよ
不器用だけれど
いつまでも君とただ
笑っていたいから

 エモエモシーンに突入。水色一色の光がメンバーのみなさんを照らします。ざくろ氏とikura氏のツーショット、後ろ姿や横顔からだけでも、力強さが伝わってくるという。このあたり、正直興奮しすぎてあんまり記憶がありません。

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 そして大迫力のドローン映像。いやもうほんとにMV!!!!!(n回目)

 再び激しく光るYOASOBI電飾とともに、曲もクライマックスへと入っていきます。AssH氏のギターソロも聴きどころ。かっこよいですよねここ。。。

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 最後はAyase氏も勢いよく弾ききり、照明も戻ってサッと「元の世界」に帰ってきたのが印象的でした。そのまま映像も変わり、『Epilogue』へ。

-- 7:19 p.m.
 Yes, that atmosphere was “Monster”. That changed dramatically, and I was drawn more and more into the screen. The tight blue and pink neon-like lights dimly illuminated the band members, and there was another monstrous prelude: ikura and Ayase joined the band, and with a scream and a roar of thunder, the ‘monster’ began to move.
 The ‘YOASOBI’ sign glowed eerily and intensely, and with the wind blowing, the powerful voice of ikura rang out. It was just so cool. This song doubled my heart rate, which had calmed down a bit in the previous song, and the pleasantly tense atmosphere was just like thunder.
 The camera changed frequently, and it was so cool that I was in love with it from every angle. I couldn't take my eyes off the power of the band members who appeared in many scenes.
 As the song went into an emotional part, a light blue light illuminated all the members. The two shots Zakuro and ikura, even just from their back and side views, conveyed their strength. I honestly don't remember much about this section, because I was too excited. The guitar solo by AssH was also worth listening to.
 At the end of the song, Ayase played the keyboard with great energy, and the lights came back on and they came back to the "original world" quickly, which was impressive. The video changed and we went on to "Epilogue".


―― 午後7時23分 ――

 『Epilogue』。なるほど、ここで前半戦が終了なのだなあと。個人的には、最後に心をいったん落ち着けられる曲で、とても好きです。最後の和音をあえて解決させずに、フワっと終わっているのもとてもすき。

注:最後のところ、ソミレミって来たらふつうはド(C)でジャーンと終わるところを、あえてその和音を入れずにちょっと宙に浮かせているところがおしゃれだなあという意味です。
-- 7:23 p.m.
 "Epilogue". I felt that the first half of the song would end here. Personally, I like this song because it calms me down at the end. I also like the way the final chords are not resolved, but rather ends in a soft way.


―― 午後7時24分 ――

 ……と思ったら『アンコール』が始まりました。そうじゃんそれがあったじゃん。まさに、このライブでも前半戦のアンコール的な位置づけなのでしょう。

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 先ほどとは打って変わってやさしく、寄り添うようなメロディー。力強い歌声ももちろんすきなのですが、こういうロングトーンの多いikura氏の歌声がとてもすきです。特に、今回は音源よりも少し長めに歌われていて、魅力的でした。丁寧に1音1音紡いでいくAyase氏にも注目。

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 というか『Epilogue』の1分間でここまでセットの雰囲気を変えられるの、本当にすごいですよねえ。驚きです。ライト撤去するだけでもあっという間に時間が来てしまう気が……。

 スタッフのみなさんのプロフェッショナルさも、あちらこちらで感じられるのがライブのよいところですね。

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明日世界は終わるんだって
もしも世界が終わらなくって
明日がやってきたなら
ねえ、その時は二人一緒に
なんて

 東京臨海部の夜景をバックに、しずかに曲は終わりました。

-- 7:24 p.m.
 I thought that was the end of the first half, but "Encore" started! The mood of the song is quite different from the previous one -- it was gentle and relaxing. Of course I like ikura’s powerful voices, but I also really like the long tones of her voice. This time, she sang a little longer than in the original, which was especially appealing. Ayase, who carefully spined the song note by note, was also worth watching.
 It was really amazing that they could change the set completely during one minute of "Epilogue". I could feel the professionalism of the staff, which was one of the good things about live performances.
 The song ended quietly, with the night view of the Tokyo waterfront in the background.


―― 午後7時29分 ――

 ……オイオイオイ、なんとそのまま『夜に駆ける』がスタート。

 こんなに人って歌い続けられるものなんですか? というかAyase氏もバンドメンバーのみなさんも、鋼の体力をお持ちなのでしょうか、、、心から尊敬です。

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 YOASOBIのデビュー曲。でも何回聴いても飽きないのがすばらしい。今回はパーカッション部分でかなりのアレンジが効いていて、新鮮な感じすらしました。従来の音源よりも軽く、ジャジーにまとまっている印象で、『アンコール』の後のしんみりした心に、心地よく沁み込んできます。

忘れてしまいたくて閉じ込めた日々も
抱きしめた温もりで溶かすから
怖くないよいつか日が昇るまで
二人でいよう

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 この曲でもドローンが活躍。別視点からのカメラではじめてドローンくん自体を見られたのですが(上の写真の点線で囲ったところ)、意外に小さいんですね……これでこんな高画質の映像が撮れてしかも配信用機材にリアルタイムで転送できるのか……技術革新……

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 心から楽しそうな仄雲氏。この笑顔は推せます……!素敵。

-- 7:29 p.m.
 Wow, I couldn’t believe that they started "Running into the Night" before a break! I really admire their stamina.
 This is the debut song of YOASOBI, but it's so great that I never get tired of it no matter how many times I listen to it. This time, the percussion part was arranged quite well, and I even felt it was fresh. It was lighter and jazzy than the original, and it sank comfortably into my gloomy heart after "Encore".


―― 午後7時33分 ――

 怒涛の8曲を終えてMCタイムへ。さすがに息が上がっているお二人、本当にお疲れ様でございます……ただただすげえ……と思って見入っておりました。

 通常の部屋の電灯がついただけで、こんな一気に "ザ・オフィス感" が出るの、面白いですね。笑

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 みんな大好き、コメント返しのコーナー~~~~~! もうこの頃には完全にいつものラジオのノリで、楽しい楽しいお二人が見られてうれしいかぎりです。

 しかし0.5秒で終わってしまうスクショタイム。笑いました。

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 衣装や髪型のお話にもなっていましたね。タキシード調のスタイリッシュな衣装に、バシっと決まった髪型。特にikura氏はこの日のためにインナーをブリーチしてらっしゃったそう。髪型も特徴的で、つよそうです(語彙力)。

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 そんなこんなで、次の、そして最後の会場へと向かいます。何が待っているのでしょうか……!わくわくが止まりません。ウワアアアア

 何やらブラスバンドのような音色でBGMが流れつつ、先ほどまでの会場を順に戻ります。

-- 7:33 p.m.
 After 7 songs, it was time for the on-stage banter. As the members were breathing hard, I was just gawking at them, thinking they were so awesome. They were talking about costumes and hairstyles -- the stylish tuxedo-like outfits and the well-defined hairstyles. After that section, we headed to the next and final venue. “What will be waiting for me?” I couldn't stop being excited. With some kind of background music playing in a brass band-like tone, we returned to the previous venues in order.


―― 午後7時39分 ――

 映像が次の会場に切り替わります。ずいぶん真上からの視点。

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 ン???なんかめっっちゃ生の木琴の音がする???(なんや生の木琴って)

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 エエエエエエッッ


 なんと、最後の会場は大阪桐蔭高校吹奏楽部のみなさんとのステージなのでした(先ほどのBGMも、もしかして生演奏だったのでは?!)。それにしても四方に170名以上の生徒のみなさん、まさに圧巻です。中央にYOASOBIメンバーが集結しています。

 曲は『ハルカ』。ハルカといえば、ジャケットのイラストがとても個人的にすきです。

 よくみると、ステージ中央の床には例のコラボロゴが。そしてこの周りをカメラがぐるぐる回ります。

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 観れば観るほど、この会場で180名近くが一緒に、リアルタイムで音楽を奏でられていることに驚かされます。

 そもそも、吹奏楽部がすごすぎる。これだけ大きい会場(で、かつ高さの差もある)だと、Ayase・ikura両氏の場所と吹奏楽部の最後列との間で相当なラグが生じます。しかも彼らは耳でクリックも聴いていないわけですから、本当に当日の練習での感覚(と指揮)で、絶妙にタイミングを合わせていたに違いありません。

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 さらに言えば、最後列(最上段)の方々は天井までの距離が近いので、自分の音の跳ね返りでたぶんほとんど周りの音が聴こえていなかったのではないでしょうか。

ふりかえればいくつもの
思い出がよみがえってくる
だれにも見えないところで
流した涙もほら
今の君につながってる
たくさんの愛につながってる

 YOASOBIメンバーもさすが安定したパフォーマンスで、まさに圧巻。とにかく、すごい。すばらしい演奏でした。

 この曲もikura氏のロングトーンがきれいで好きなのですが、これと吹奏楽ならではの輝かしい音色が、絶妙にマッチしています(吹奏楽ではなくオーケストラだったとしたら、また大きく雰囲気は変わっていたはずです。それも聴いてみたいですね)。

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 ふだんAyase氏が奏でているあのリズミカルなメロディーが、分厚い木管楽器の音色で奏でられていたのは、とても新鮮。やっぱり(当たり前ですけれども)楽器で曲の雰囲気まで相当変わるのだなあと感じた1曲でした。

-- 7:39 p.m.
 The video switched to the next venue. Wow, what a surprise, the last venue was a stage with the Osaka Toin High School Symphonic Band (in Japan, it’s famous for its high-quality performance). With over 170 students on all sides, it was truly an impressive sight. The YOASOBI members are gathered in the center.
 I was amazed at the fact that nearly 180 people were playing music together in this venue in real time. In such a large venue, since there is a considerable lag between Ayase and ikura's place and the last row of the brass band, they must have been able to adjust the timing exquisitely based on their senses during the practice on that day.
 I was also very comfortable with the performance of the YOASOBI members, and it was truly a masterpiece. It was very refreshing to hear the rhythmic melody that Ayase usually plays played by woodwinds. That made me realize that the atmosphere of the song could be so changed by the instruments.


―― 午後7時44分 ――

 「あとは楽しむだけだ」との一言ではじまったこちらの曲。今回のライブ、最後を飾ったのは『群青』でした。

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 ティンパニの盛大なロールと、ハープのグリッサンドから始まる、きらびやかなファンファーレ。いったん静かになったところで歌われる、アップテンポなメロディー。このikura氏の真剣なまなざしで、一気に空気が引き締まります。照明も絶妙で、まさに「渋谷の朝」(5時ぐらい)という感じ(個人的イメージです)。

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 そしてなんとコーラス部分も吹奏楽部のみなさんの合唱が入るという!しかも混声二部?三部?という豪華さ。これは本当にこういうコラボじゃないと味わえない、まさにライブならではの醍醐味でした。身振り・手振りも素敵。

大丈夫、行こう、あとは楽しむだけだ

 歌詞どおり、YOASOBIメンバーの笑顔もとてもとてもとてもよかったです。これ、本当に現場の一体感がなければ生まれ得ないパフォーマンスだったと思います。全員の気持ちが、カッチリと合ったステージ

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 紙吹雪が舞う中でのドローン映像も感動ものです。と同時に、アァこれでこの素晴らしい時間が終わってしまうのだという一瞬の哀しさを思い出すんですが、でもあまりにエモエモすぎてもうなんの涙なのかわからないけれど、とにかくよすぎて泣きました!!!!!!!!!!(強引なレポート)

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 最後は、きっと達成感が詰まりに詰まっているであろう「ありがとうございました!YOASOBIでした!」というikura氏の一声で終演。ウワアアアア本当にお疲れ様でした!!!!!!!!!!

-- 7:44 p.m.
 The song started with the words, “All we have to do is enjoy” -- the last song of the show was “Gunjo”. A glittering fanfare started with a grand roll of timpani and a glissando of harp. After a moment of silence, an up-tempo melody was sung. ikura's facial expression immediately tightened the atmosphere. The lighting is exquisite, and it was just like ‘morning in Shibuya’ (around 5 a.m., maybe).
 And to my surprise, the brass band members also sang the chorus part! This was a real thrill that can only be experienced in a collaboration like this. Just like the lyrics ‘Don't worry, let's go and just enjoy’, the smiles on the faces of the YOASOBI members were awesome. I think this performance could not have been created without the sense of unity on the stage. It was a stage where everyone's feelings were in perfect sync.
 The show finally ended with ikura’s words, which must have filled with a sense of accomplishment.


―― 午後7時49分 ――

 終演とともに、ライブ会場の感極まった歓声は絞られつつ、映像はエンドロールへ。これも最後の最後でさらに感動しました。スタッフのみなさんの名前が記されたYOASOBI UTが飾られた通路を、カメラが追っていきます。なんておしゃれな演出なんだ……

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 たとえば照明スタッフさんなら、ライトをイメージしているのか、黒シャツに蛍光色で名前が書いてあるという細部へのこだわり。(記念として保管しておいて)数年後にこのUTたちが出てきたら、間違いなくエモエモです。

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 大阪桐蔭高校のメンバーもしっかりとに刻まれています。そしてバンドメンバー、Ayase・ikura両氏のサインとお礼のメッセージが書かれたUTをくぐりぬけて、お二人のサインが追加されたコラボロゴをバックに、午後7時53分、配信が終了しました

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-- 7:49 p.m.
 After the end of the performance, with the emotional cheers in the venue, the video went to the end roll. This was even more moving at the very end. The camera followed the aisle decorated with YOASOBI UTs with the names of all the staff members. What a stylish direction!
 The show ended at 7:53 p.m., with the collaboration logo with the signatures of Ayase and ikura.


いま、思うこと

 このレポートの冒頭で、「あの日、私がみたのは本当にライブだったのか?」と述べました。また、途中で「新種の芸術」なのではないかとも記しました。そう、YOASOBIのライブって、たぶんライブじゃないのです。従来の「音楽ライブ」の範疇は、どう考えても超えています。

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注:左の2枚の写真は、YOASOBIスタッフさん公式Twitterからお借りしました。右は今回のライブのスクリーンショットです。

 会場の点だけみても、紅白では角川武蔵野ミュージアム、2月のライブでは新宿の建設現場、そして今回はユニクロ・シティ・トウキョウ。物語を紡ぐのに適した会場を、選びに選びぬいているのです。ここまでひたむきに、ユニットのコンセプトを具現化しようとしている音楽グループに、少なくとも私は今まで出会ったことがありません。

 誤解を恐れずにいえば、YOASOBIというユニットは、一種の「ブラックボックス」なのではないでしょうか。

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 小説をインプットすると、新たな物語が、新たな音楽が、新たな映像が、新たなライブ的な何かがアウトプットされてくる。ここが、今までの音楽ユニットと一線を画している大きな理由なのではないかと思います。

 そもそも小説を音楽にするというユニットは新しいけれども、それ以上に(もしかしたら無意識のうちに)、小説や音楽というそれぞれがすでに芸術として独立しているものから、新たな芸術を自らの手で作り出しているのです。だってどう考えても今回のライブは従来ある芸術ではないですから……。新たな、文学+音楽+舞台芸術+映像芸術+……的な何かです。その名前はまだないけれども。

 YOASOBI的、新芸術。これからもそのチャレンジを、1人のファンとしてこの目で、この耳で体験できることを、心から願っています。

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What I think now...
 At the beginning of this report, I asked myself, “Was what I saw that day really a live performance?”. In the middle of it, I also wrote that it might be a ‘new kind of art’. Yes, YOASOBI's show is beyond the scope of traditional ‘live performance.
 Even if you only consider the venue of their shows, the Kohaku (a famous New Year's Eve singing show in Japan) were held at the Kadokawa Musashino Museum -- a fantastic place filled with a lot of books, the February concert was held at a construction site in Shinjuku, and this time at UNIQLO City Tokyo. They have chosen the most suitable venues to weave their stories. I have never encountered a music group that is so dedicated to realizing the concept of the unit, at least until now.
 To put it bluntly, I think of YOASOBI as a kind of "black box".
 When you input a novel, a new story, a new music, a new video, or something new will be output. I think this is one of the main reasons why YOASOBI is different from other music units. In the first place, the unit's use of novels as music is new, but even more than that, they are (perhaps unconsciously) creating new art with their own hands from novels and music -- which are already independent art forms, of course. It's a new form of art that combines literature, music, performing arts, visual arts and something more. That doesn't have a name yet, though.
 YOASOBI-style, New Art. I sincerely hope that I can continue to experience this challenge with my eyes and ears as a fan.

 

 "UT x YOASOBI - SING YOUR WORLD" ライブレポート、完。
 最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
 はやく生(対面)でもライブを楽しめる世界が来てほしいですね!!!

 Thank you very much for reading this far! Hope I've been able to convey some of the excitement of the live performance!

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