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新NISAとS株とダウの犬【加筆修正】

皆さんこんにちは
若者に色々役に立つかもしれない情報をたまに呟いているおじさんです。

皆さんは「ダウの犬」という飼い方をご存じでしょうか。
過去に2つnoteを書いた(本当は4部作の予定が・・・)のですが

高配当の大型株を配当率の高い銘柄から10個選び、全ての株に同額で投資を行う。ポイントは株数を合わせるのではなく、同額という点。名前の通り元々は米国のニューヨークダウでこの手法で投資をしたことが始まりだが、米国株の場合は、単元株方式を導入しておらず、株は1株単位での売買が可能です。従って、株価にばらつきがある場合でも同額の株を10種類購入することは難しくないのですが、日本の場合は単元株という最小購入単位が決まっているため、普通のやり方では同額の投資を実現するのは難しいです。
例えば、1株5000円、3000円、1000円の株がノミネートされたとすると、単元株で見た場合、50万円、30万円、10万円が各銘柄ごとに必要なコストになります。これに対してダウの犬の同額投資を行うと、3つの銘柄の最小公倍数となる150万に合わせる必要がある。これだと、300株、500株、1500株を買うことで全て150万ずつ買うことで実現できますが、10銘柄なので最低投資コストは1500万ほど必要になってしまいます。
ここで、以前思いついたのはSBI証券のS株(単元未満株)の仕組みです。S株であれば1株単位で購入できるので最低投資コストをかなり自由度を持って設定ができます。

で、タイトル回収に入っていくのですが、来年から始まる新NISAにおいて、成長投資枠でダウの犬の日本版を行うのはどうでしょうか。(もちろん米株でオリジナルダウの犬をやっても良いです)
SBI証券をチェックしたところ以下のような記述を発見しました。

NISAで購入できる商品はSBI証券が指定する商品に限られます。

SBI証券における取扱商品は、成長投資枠・つみたて投資枠で異なります。成長投資枠の取扱商品は国内上場株式等(現物株式、ETF、REIT、ETN、単元未満株(S株)を含む※)、公募株式投資信託(※)、外国上場株式等(米国、香港、韓国、ロシア、ベトナム、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシア、海外ETF、REITを含む※)、つみたて投資枠の取扱商品は長期の積立・分散投資に適した一定の公募株式投資信託となります。取扱商品は今後変更する可能性があります。
※SBI証券が指定する制限銘柄(上場株式等)、デリバティブ取引を用いた一定の商品及び信託期間20年未満又は毎月分配型の商品は除きます。

https://www.sbisec.co.jp/contents/nisa/

これによると、S株+NISAの組み合わせは可能なので、僕の想像する日本版ダウの犬+NISA成長投資枠戦略が実現できそうです。

早速、SBIのスクリーナーを使って高配当大型株を10個選んでみました。

銘柄スクリーニングをクリックします
高配当銘柄をクリックして中型と小型株のチェックを外します

そうして得られたのが以下の10銘柄です。

2023年10月23日のスクリーニング結果

オジサンエクセルでざっくり計算したのですがSOMPO HLDGが一番株価が高いので、これを10株買うことを前提にすると各株は63150円前後になるように数を調整すると良い。

オジサンエクセルの結果

この場合、最低で645209円あると日本版ダウの犬が完成する
これを新NISAの成長投資枠いっぱいで買うと、240万が年間上限枠なので
合計が240万以下になれば良い。もう少しいうと1銘柄が24万円以下になるように購入すると枠を使い切ることになります。

オジサンエクセルの結果

どうしてもピッタリにできないので一番コストの安いソフトバンクで最後調整を行って、ギリギリ240万以下になるようにしてみました。他の組み合わせも当然あります。

ダウの犬ですが、毎年1回入れ替えを行います。どこのタイミングでもいいのですが、ちょうど一年後にもう一度順位を出して、配当利回りがベスト10から外れてしまったらリストから外し、新たにランクインした株を購入します。ここで、2つ方法があります。
①10銘柄全部売却して買い直す方法
②ランク外になった銘柄のみを売却して全銘柄が同額になるように調整してランクインした株やその他の株を買い増す方法
①はある種の利確を毎年行う形になりますが、②は必要な銘柄のみ利確を行うため、手数料が安くなりますし、節税にもなります。(①はNISA講座で購入しているため、利益が出ても満額手元に残ります。)②の方法の場合、順当であれば評価額はスタート時の240万を超えていますので、各銘柄も評価額は24万円を超えていると思われます。その場合、最も評価額が大きい銘柄に合わせて少しづつ買い足すやり方も良いです。売却した簿価(元本)と同じ金額を買えば、翌年枠が戻ってきますので、2年目に2銘柄売却して書い直すのであれば、48万円分の枠を使ってしまうので2年目の投資枠は240万-48万で192万が他の銘柄に使えることになります。3年目には2年目で売却した48万が戻ってくるので、288万購入できますが、同様に同じ2銘柄を入れ替える場合は48万はプラマイゼロになるので3年目は240万円分新しい銘柄に投資ができます。これは新NISAの便利な改善点ですね。

では、本家ダウの犬でも言われているのですが、いつ始めればよいでしょうか。本家の場合1月が最も効率的で、9月が最悪なスタート時期と言われています。1月から5月までに上昇した株にそれ以降調整が入る動きをすることから、1月が最も適していると言われています。
では日本版ダウの犬の場合はどうでしょうか。

配当月

日本企業の決算は3月、四半期の決算は6月9月12月になるのでここで株価変動が起こるのとは別に、配当のタイミングで株価が変動するので、1月3月6月7月9月12月以外が良さそうな気がする。そこで、株が春先にかけて上昇していく日本の季節性に合わせて、2月に始めたらどうかと思う。

そうそう、ダウの犬ですが、株が緩やかに上昇していることが前提となるポートフォリオになるので、短期で見た場合マイナスになる場合があります。日本もアメリカも緩やかに右肩上がりであるという絶対的な前提のもとに投資を行うので、基本的には10年以上の長期投資が前提の買い方であるということも忘れてはいけません。
このところ、米国株も日本株もだいぶ元気が無い状態ですが、この状況が1年継続した場合、ダウの犬方式での投資は含み損を抱えてしまうことが想定されます。皆さんも投資を行う場合、いくらまでの損失なら耐えられるのか、幾ら以下になったら損切りするのかを投資を始める前に決めておくことをお勧めします。

皆さんは、新NISAの成長投資枠はどんなストラテジーで買いますか?

【追記】
日本版ダウの犬とは少しだけ違うのですが、とあるファンドをベースにS株(株ミニ)をメインに自分でポートフォリオを組んでみました。
良かったらこちらも読んでみてください。


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