ホワイト水素 ~エネルギーのゴールドラッシュ成るか⁈~
燃やす、または反応させて電気を取り出しても水しか排出しない、究極のクリーンエネルギーとして水素が注目されています。しかし、水素はそれを作り出す過程においてエネルギーを必要とするため、CO2等の環境によろしくない物質を排出してしまいます。
現在、水素を作り出す段階での環境影響度によって、灰色、青、緑などの色を付けて無色・無臭の水素を区別して命名しています。
従来水素は、他の元素と反応しやすいため、水やアンモニアなどの化合物として存在し、水素単体ではまとまった形で存在しないと考えられてきました。そのため水素は製造を前提として技術開発が進められてきました。
ところが近年、水素も石油や天然ガスのように地中に広く存在していることが分かってきました。これまで水素が地中から見つからなかったのは石油や天然ガスと同じ場所には存在しないためです。水素が地中でどのように発生しているのかはまだ正確には分かっていませんが、現状それは、地下で水が岩石と反応して自然発生していると考えられています。
実際天然水素はどのくらい存在するのか、さらなる詳しい調査は必要ですが、米国地質調査所によれば全世界の埋蔵量は5兆トンにも達するとの結果も公開されています。これが本当であれば世界で5万年分の燃料を賄える計算になるとも言われています。
天然水素は、まだ何色にも染まっていないという意味からホワイト水素と呼ばれています。それはまさに夢のエネルギーでもあるためエネルギーのゴールドラッシュに因んでゴールド水素とも言われています。
天然水素を実際採掘するためには様々な条件等を考慮して技術を精査する必要はあるものの、工業的に製造するよりは遥かにコストと掛かる労力は少なくてすむハズです。
われわれは、この地球が永年かけて育んだ夢のエネルギーを使わない手はありません。
ホワイト水素(またはゴールド水素)はエネルギーと環境問題を一気に解決に導くポテンシャルを秘めています。
エネルギーのゴールドラッシュに期待大です!
<2024.10.11>
水素利用技術集成 ~製造・貯蔵・エネルギー利用~
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