C97に初めてサークル参加してきました。女子高校生と男子高校生も一緒です。(1)

 日は暮れ近く、もう漫画を描ける時間も残り少ない。一生に一度は参加してみたい、と思い立ちついにC97へ申し込みをしてみる事にした。noteを御覧になる諸兄姉はご存知であると思われるが、このコミケットなるもの、なかなかそう申し込んだからといってすんなり参加出来るわけではない。通常確率はは6割くらいと言われているが、私の知人においてその成功確率は3割程度である。いや、それは彼に何か問題があるのかも知れぬ。そんな非道な事を考えつつ、落選したら東京見物しよう、いつもテレビで見ているあんなとこやこんなとこに行ってみよう、と私は早々に飛行機チケットを予約したのであった。

 スカイツリーのチケットは予約せねばならんのかな、と考えている頃、当選が確定した。参加日は30日である。飛行機は30日の朝に予約していたのであるが、例の3割知人に聞くと「とても間に合わない。サークル受け付け時間に遅れたら、一般入場にまわされるから昼過ぎにしか入れない。」と言われた。私は泣く泣くツアーをキャンセルし、手数料を5万円以上払う事になったのであった。

 そんな残酷な事になっている事とも知らず娘は喜んだ。当初の予定、30、31日は腐女…いや女子向けのジャンルは少ないが、29日はゲーム系とはいえ彼女の推し絵師が参加する。下見がてら29日にも一般参加することになった(スカイツリー(*T^T))。天神のメロンブックスでカタログと一般参加リストバンドを買ったら、なんだか素敵なおまけがいっぱいついてきた。息子に渡した。従弟と分けるのだよ。

 新幹線は博多発7:10、起床は5時である。もちろん朝課外をこなす高校生とその母にとって、そう無理な時間ではない。ただ娘は新幹線の中で爆睡。授業中はどうであろうか。大分心配になった。

 東京に着き、ホテルへ向かう。よく考えたらこの時期は帰省ラッシュに正面からぶつかる。人で埋まるホームを抜け、山手線を探す。神田なので山手線以外にもありそうな匂いはするが、私には山手線しか分からないのである。昔見た黄緑色を見つけた時、それは積年の仇に出会うかの如き喜びであった。

 神田で娘が空腹を訴えたので昼食をとる事にした。しかし居酒屋ばかりでファミリーで入れそうな所が見つからない。そういえば友人が「東京はチェーン店しか食べるとこがない」と言っていたなあ、と思いつつ、し か し せ っ か く 東 京 に来たのに王将やガストで食べるのはどうでしょうか?我々は駅前のはなまるうどんに入った。娘は「東京のうどん硬くて美味しい」と言った。すまん香川。そしてイオン筑紫野店にもはなまるうどんある。

 「初心者は臨時直行バスで行きましょう。東京駅から出てます。テレビでよく見る赤レンガではない方からです。」3割知人からそう聞いていた私は東京駅に向かった。昼過ぎともなれば臨時バスはガラガラである。そして西鉄nimocaが使えるのはありがたい。誰かの営業力に感謝したい。バスから眺めるとそれらしき人々がぞろぞろと歩いている。近づいてきたのだな、と思ったがなんたがそこから到着するまでが結構長かった。

 そしてビッグサイトへ。14:30くらいであっただろうか。九州から来た我々にとってすでに陽は落ちているように思えたが、人はまだまだ多く、並ばないとはいえ入り口には次々と人が吸い込まれていく。息子と娘はすでに「コスプレレベル高い!」と興奮気味である。

 会場はとにかく広い。明日の場所の西4ホールが2階にあるのは分かっているが、エスカレーターは一通又は封鎖されており、上がる手段が見つからない。まず娘の推し絵師の南ホールへ行く事にした。遠い。そして残念ながら、すでに撤収しておられたのであった。娘は嘆いた。次は昼食時間を取らずに来ると誓った。

 「Twitterやpixivで見た作家さん(複数)の作品が買える(明日)!」と浮き足だつ息子は場所の確認の為(だけ)に動きまわり、終了時間ギリギリまで母と妹に顔を見せる事はなかった。

 再び東京駅までバスへ。「戦利品のお忘れものをなさいませんように」という運転手さんの言葉に拍手を送り、駅につく。息子と娘はしきりに写真を撮り、LINEで友人たちに送っている。ただその名を聞くと明らかにパンピーである。いいのだろうか。そうだな、いいのだな。いい時代になったのだなあ。

 そんなわけで5時から行動していた我々は疲れ果て、弁当を買ってホテルへ。ビジネスホテルであるがトリプルなので結構広い。明日も5時起き、6時出発である。我々は20時に眠りについた。ちなみにホテルの朝食は7時から。ああもったいない。

続く(かもしれない)

上海リーズ(Twitter@syanhaiR)


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