日記(2022/11/20) #まじ日

「カルトの子―心を盗まれた家族 / 米村和広」読了。

いわゆるカルト宗教の二世の現場や当時の状況などのルポ。
暴力の有無や集団としての子どもへの関心に差はあれど、共通しているのは、親が子ども以上に優先して絶対的に扱うものがあらわれたがために、必要な時期に愛情を受け取れず歪な関係を築くしかなく、それが後々の人生まで影響している辛さだったと思います。愛情を受け取れないだけでなく、必要な社会性も育まれず、教育どころか栄養すらも十分に与えられず、宗教集団を構成する駒としてしか扱われない様は、さすがに、つらかったです。とくに、「自分が選んだわけではないのに」という理不尽さ……
親は、自分が選んだからいいだろうというわけでもありませんし、そういう宗教にのめり込む人の気持ちが全くわからないとも言えません。
が、それ以上に、やりきれないな…カルトの子……

少し話はずれますが、今ここに目を向けることって意外と大事なのかな〜と思いました。
宗教のことは何もわからずに言いますが、本著を読む限り、終末思想で、いつか世界が滅びるときのために、今できることをするという考え方がわりと共通していそうでした。
これはかなり極端であるものの、例えば、年収アップのために今の仕事を選り好みする、より良いキャリアに就くために転職する等、今ここの状況ではなく将来どうしたいかを重視することはままあるよなぁと思いました。達成したいもののために動くことをやりすぎると、身体と自分が紐づかなくなりそう。
もちろん、全ての話はバランスなので、刹那的に生きるのが良いわけではないし、特に宗教は、将来のための現在を他者に委ねるところが大きな違いなのでしょうが、じゃあ、どこまでが自分で考える、どこからが他人の言葉を鵜呑みにする、なんだろうなぁと思いました。

とかなんとか、モニョモニョと考えていたら、ワクチン副反応で熱が上がってきたので、寝ます!おやすみ!

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