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セブンステップガイド

意思決定の際の判断基準は、大別すると「強さ」と「善さ」である。強さとは、果たしてその意思決定で勝てるか、儲かるか、ということ。では善さとは何か、どうやって善し悪しを判別するのか。その問いに答えるのが、以下のセブンステップガイドである。

分かりやすく言えば、「関係者の立場や意向に配慮し、相手が受け入れやすいような気配り・心配りをしながら問題解決に向かいましょう」という姿勢である。以下であれば、STEP5が一番大事。

STEP0.自分が当事者として取ると思う行動を想像してみよ。
・直感的で良いので、当事者の立場から行動案を考えてみる。

STEP1.当事者の立場から、直面している問題を表現してみよ。
・自分が主人公だとして、何に困っているかを表現してみる。

STEP2.事実関係を整理せよ。
・問題に関する事実関係を整理することで、思い込みや想定外を排除する。

STEP3.ステークホルダーと価値を整理せよ。
・自分の行動によって影響が及ぶ/自分の行動に影響を及ぼすステークホルダー(利害関係者)を挙げ、そのステークホルダーが重視している価値を整理する。

STEP4.複数の行動案を具体的に考えてみよ。
・ここまでのステップで得られた情報をもとに想像力を働かせながら、誰に相談し、どのように伝えるか等、自分の行動案を具体的に考える。

STEP5.倫理的観点から行動案を評価せよ。
・STEP0とSTEP4の各行動案に対して、行動の倫理的妥当性を検証する。①危害テスト(行為が及ぼす危険性・非危険性)、②世間体テスト(行動をとることによる新聞等による報道による影響)、③専門家テスト(行動が専門家からどのように評価されるか)、④可逆性テスト(行動を受ける側だった場合、受け入れられるかどうか)⑤普遍化テスト(行動が他の皆がやった場合に社会が成り立つか)等がある。

STEP6.自分の行動方針を決定せよ。
・STEP5の評価に基づいて、行動方針を定める。評価に基づき、行動案を修正してもよい。

STEP7.再発防止に向けた対策を検討せよ。
・このような問題が繰り返し起こらないようにするための対策を考える。

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