Epic vs Apple 裁判について

先日、フォートナイト等の人気ゲームを開発するエピック社とアップル社との間の判決が出されました。まだ判決は公開されていないようですが、既にエピック社は控訴をしたとのこと。備忘を兼ねて投稿したいと思います。

https://cdn2.unrealengine.com/apple-complaint-734589783.pdf 

こちらはエピック社が当時提出した訴状であり、今も公開されているものです。

これは、アップル社のiOSデバイス向けストア「App Store]を通して利用者が課金して得られた売上の30%が手数料として発生することについて、エピック社が独占禁止法違反であると主張した、というものです。

一つの見方では、エピック社が「手数料が30%もするなんて、利益が得られない!高すぎる!」として、いわばエピック社がアップル社が決めたルール(規約)に文句を言っている(極論を言うと、嫌ならアップルストアで売らなければ良いのにエピック社がわがままを言っている)、というように消極的な意見もありました。

しかし、現実問題として、アップルストアは市場においてかなりのシェアを占めており、アップルストアを通さなければ、ゲームアプリを提供することは事実上困難です。ゲーム開発者は、アップル社が自由に決めた手数料を否応なく払わなければならない、というのは酷なことだろう、という見方もあるでしょう。自由な価格競争がなされてこそユーザーの利益にもなるとも思います。

今後も訴訟の動向をチェックしたいと思います。

エピック社のCEOのツイートです。意訳すると、裁判には負けたけど、デベロッパー(ゲーム開発者等)や消費者が自由でいられるよう、公平な競争が確保されるよう、戦い続けていく、ということでしょうか。

最後に、当時を思い返すと、フォートナイトがVバックス(※ゲーム課金するために必要なもの)を本来より安く買えます!というキャンペーンをし始めたときは、無課金勢の私も驚きましたが、その後にモバイルのフォートナイトが出来なくなり、さらにはエピック社が訴訟提起をした、というのを聞いたときは、それ以上に驚きました。ユーザーの一人としては、また友達とモバイルでフォートナイトを遊べる日が来ることを願っています。


追記:日本の公正取引委員会が、アップルストアにおける音楽配信事業等に関する日本の独占禁止法違反被疑事件の審査を終了した旨発表しています。こちらも関連問題として気になりますね。

https://www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/2021/sep/210902.html







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